コンクールや行きたい大学、イベント、キャンペーン、就職活動など、生活をしているとさまざまなシーンで「応募」するタイミングが訪れますね。
「応募」は日常生活だけでなく、ビジネスシーンでもよく使われる表現です。

日本語でよく使う「応募」、英語でももちろん頻出単語です。
では、その「応募」、英語ではどのように表現するかご存じですか?今回は、「応募する」の英語や「自薦」「他薦」の表現などをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

「応募する」はapply

英語で「応募する」はapplyで表現します。

Please apply in person.
ご本人が直接ご応募ください。

I applied to a university.
大学に出願しました。

I will apply for teaching position.
わたしは教職に応募します。

どっちが正しい?apply to? apply for?

applyの例文に”apply to“と”apply for“があることに気が付きましたか?どちらも「~に応募する」という意味ですが、応募するものによって次のように使い分けます。

うしろに「学校や会社、コースや場所など」の応募先が続く場合は”apply to“を使って表現します。
一方、応募することによって「手に入れたいもの」が続く場合は”apply for“を使います。
「手に入れたいもの」の具体例は仕事パスポートビザクレジットカードなど。
例文を見て、しっかり使い分けられるようにしましょう。

  • apply to + 応募先:学校や会社、コースや場所など
  • apply for + 手に入れたいもの:仕事、パスポート、ビザ、クレジットカードなど

【apply to】
I applied to a trading company.
(わたしは商社に応募した。)
He applied to law school.
彼はロースクールに出願した。

【apply for】
I applied for a student visa.
学生ビザを申請した。
She is going to apply for a credit card.
彼女はクレジットカードを申請するつもりだ。

さまざまな意味を持つ apply

「応募する」を意味するapplyですが、ほかにもさまざまな意味を持ちます。
applyの使われている英文を読んでなんだか意味が分からない、なんてときは「応募する」以外の意味で使われているかもしれませんよ。
「応募する」以外のapplyの主な意味も確認しましょう。

applyの意味:適応される

This new rule applies to everyone in the class.
この新しいルールはクラス全員に適用される。

That regulation doesn’t apply in this situation.
その規則は、この状況では当てはまらない。

applyの意味:応用する、適応する

Your expertise can be applied to a wide variety of fields.
あなたの経験はあらゆる分野で応用できるだろう。

His way of thinking was applied to many projects.
彼の考え方は、多くのプロジェクトに利用された。

applyの意味:塗る

He applied paint to a wall last Sunday.
彼は先週、壁にペンキを塗った。

Please apply medicine to the wound.
傷口に薬を塗ってください。

「懸賞に応募する」の英語は何て言う?

「懸賞に応募する」の英語は何て言う?

「懸賞」は主に次のような英語で表現されます。

  • a prize contest
  • a prize competition
  • sweepstakes
  • drawing
  • raffle

それぞれの単語にはニュアンスの違いがあります。
a prize contestやa prize competitionは懸賞のこと。
sweepstakesは宝くじ、drawingはくじ引きを意味します。
raffleもくじ引きですが、教会などが慈善目的で行うものを指します。

「懸賞に応募する」には、applyだけでなく、enterやparticipate inで表現することも多いです。

I will apply for a prize contest.
わたしは懸賞に応募します。

He entered a raffle at his local church.
彼は地元の教会のくじ引きに参加した。

She doesn’t like to participate in a prize competition.
彼女は懸賞に応募したがらない。

ちなみに応募券は”entry ticket“や”application ticket“。当選するは、”win a prize“や”receive a prize“と言います。一緒に覚えておきましょう。

「他薦」「自薦」は英語で何て言う

「他薦」「自薦」は英語で何て言う

就職や大学入試のときには「他薦」や「自薦」もよく使う表現ですね。
それぞれ、英語では何と言うか確認しましょう。

他薦

他薦」とは自分以外の人から推薦されること。「他薦」を英語で表現するときは推薦する人を主語にすると簡単です。動詞には「

recommend(推薦する)」を使います。

I highly recommend her for the job.
わたしは彼女がその仕事に適任だと強く推薦します。

recommend“には「おすすめする」という意味もあり、レストランなどでメニューを聞くときにもよく使う動詞です。

What do you recommend?
おすすめは何ですか?

He recommended this book to her.
彼はこの本を彼女にすすめた。

自薦

自薦」は自分で自分を推薦すること。
英語では「自薦」を一言で表現するのに適切なことばはありませんが、”recommend“の名詞”recommendation“と”self“を使って”self-recommendation“と表現すれば伝わるでしょう。

I need to learn how to write a self-recommendation letter.
自己推薦書の書き方を学ぶ必要がある。

また、「自薦で大学などに出願する」場合は、「直接に、じかに」の意味を持つ”directly“を使って表現することもできます。

I apply directly to the University of South Carolina.
南カリフォルニア大学に(自己推薦で)出願する。

Individual students cannot apply directly to that scholarship.
生徒個人は(自己推薦で)その奨学金に応募することはできない。

自薦他薦問わず

自薦他薦問わず」も何かを募集するときによく耳にするフレーズですね。
英語に直訳すると長くなるので、「誰でもOK」という意味の”open to all” を使って表現することが多いです。

This opportunity is open to all students.
この機会は自薦他薦問わず、すべての生徒が対象です。

まとめ

今回は「応募する」に関する英語表現をご紹介しました。日常会話でもよく使う単語なので、しっかりマスターしておきましょう。

また、applyにはさまざまな意味があるため、この機会に確認しておくと良いですね。

大学やアルバイト、会社や懸賞など「応募」する機会は意外と多いもの。「応募」する際にはスムーズに英語が出てくるようにしましょう。