日本には春夏秋冬の四季がありますが、それは英語でも同じです。皆さんは英語で4つの季節を正しく言えますか?

ということで、今回のテーマは「季節」です。

英語で季節や四季を何と言うかという基本的なことから、それぞれの季節の語源やイメージといった発展的な部分まで詳しく説明していきます。

また、各季節の代表的な行事の英語名についても紹介しているので、英語で日本の行事を説明する際にも役立ちますよ。

それでは、早速始めていきましょう!

「季節」は英語で何て言う?

「季節」は英語で何て言う?

季節は英語で “season” です。

もともとはラテン語で「種まきの時期」を表す “satio” が語源で、それがフランス語に入った際に「収穫の時期」という意味にも発展し、英語では「季節」の意味で定着しました。種まきや収穫が、季節を判断する基準になっていたんですね。

ちなみに、収穫というのは当然、作物が最もおいしい時期に行われます。そのため、season には「おいしくする(味付けをする)」という意味も派生し、seasoning で「調味料」という意味を表すようになりました。なんとも風流な連想ですよね。

ちなみに、季節を表す season は可算名詞です。そのため、特に「四季」を表したい場合は “four seasons” と複数形で表現します。

それでは、四季それぞれを表す英語についても深掘りしていきましょう。

「春夏秋冬」の四季はそれぞれ英語で何て言う?

「春夏秋冬」の四季はそれぞれ英語で何て言う?

春夏秋冬はそれぞれ、「春=spring」、「夏=summer」、「秋=fall(autumn)」、「冬=winter」と言います。

以下でそれぞれについて、詳しく確認していきましょう。

春(spring)の語源と関連行事の一覧

spring には「春」の他に「泉」という意味もあります。温泉を意味する “hot spring” が有名です。

春と泉、これらに共通するイメージは「湧き出てくる」こと。冬の間は眠っていた動物や植物が、雪解けとともに各所から顔を出す様子が浮かびますね。

Aさん
Bears wakes up in early spring from a long sleep during winter.
訳)熊は春の初め、冬の長い眠りから目覚めます。

春に相当する月は March(3月)、April(4月)、May(5月)の3ヶ月。それぞれの月の代表的な行事を一覧でまとめると、以下のようになります。

季節 代表的な行事
spring March(3月) ・Doll’s Festival

「雛祭り」

・Vernal Equinox Day

「春分の日」

April(4月) ・Cherry blossom viewing

「お花見」

・April Fool’s Day

「エイプリルフール」

May(5月) ・Children’s Day

「子どもの日」

・Constitution Day

「憲法記念日)

夏(summer)の語源と関連行事の一覧

夏を表す summer の語源を遡ると、サンスクリット語で「半年」を意味する “sama” という単語に行き着きます。1年間を暑い時期と寒い時期の2つに分けたうちの1つという意味だったのでしょう。

ちなみに、「旦那(だんな)」「娑婆(しゃば)」「畜生(ちくしょう)」など、サンスクリット語は多くの日本語の語源にもなっています。日本語と英語の思わぬ繋がりが見えて面白いですね。

Aさん
My husband will be released from prison this summer.
訳)私の旦那は今年の夏、シャバに出てきます。
Bさん
Damn it!
訳)ちくしょう!

 

夏に相当する月は June(6月)、July(7月)、August(8月)の3ヶ月。それぞれの月の代表的な行事を一覧でまとめると、以下のようになります。

季節 代表的な行事
summer June(6月) ・Tsuyu(rainy season)

「梅雨」

・June Bride

「ジューンブライド」

July(7月) ・Star Festival

「七夕」

・Beach Opening

「海開き」

August(8月) ・Summer vacation

「夏休み」

・Atomic Bomb Memorial Day

「原爆の日」

秋(fall / autumn)の語源と関連行事の一覧

秋を表す英語は fall とautumn の2種類があります。

そのうち、fall は「葉が落ちる(fall)」に由来していて、autumn は「収穫期」を意味するラテン語 “autumnus” が語源です。

fall は主にアメリカ英語として、autumn はイギリス英語として使われます。アメリカで autumn が使われるのは、文学的な表現など一部の場合に限られるようです。

Aさん
I did fall in love in the last fall.
訳)私は去年の秋、本当の恋に落ちたんだ。
Bさん
You really like to say a pun.
訳)君って本当にダジャレが好きだよね。

 

秋に相当する月は September(9月)、October(10月)、November(11月)の3ヶ月。それぞれの月の代表的な行事を一覧でまとめると、以下のようになります。

季節 代表的な行事
fall / autumn September(9月) ・Moon viewing

「十五夜(月見)」

・Autumnal Equinox Day

「秋分の日」

October(10月) ・seasonal change of clothing

「衣替え」

・Halloween

「ハロウィーン」

November(11月) ・Culture Day

「文化の日」

・Labor Thanksgiving Day

「勤労感謝の日」

冬(winter)の語源と関連行事の一覧

冬を表す winter の語源を遡ると、「湿った季節」を表すゲルマン語 “wintra” に行き着きます。

wet(湿った)やwater(水)、wash(洗う)など、湿り気や水に関係する単語たちは winter と同語源だと言われています。

日本の冬はどちらかというと「乾燥している季節」なので、国による季節感の違いが垣間見えて面白いですね。

Aさん
In one theory, the word “Whiskey” is derived from water. That’s why I can’t stop drinking whiskey.
訳)一説によると、ウィスキーという単語は水と同じ語源らしい。それこそ私がウィスキーをやめられない理由なんだよ。
Bさん
What are you talking about?
訳)何言ってんの?

 

冬に相当する月は December(12月)、January(1月)、February(2月)の3ヶ月。それぞれの月の代表的な行事を一覧でまとめると、以下のようになります。

季節 代表的な行事
winter December(12月) ・Christmas Day

「クリスマス」

・New Year’s Eve

「大晦日」

January(1月) ・New Year’s Day

「元日(元旦)」

・Coming-of-Age Day

「成人の日」

February(2月) ・National Foundation Day

「建国記念日」

・St. Valentine’s Day

「バレンタインデイ」

まとめ

まとめ

今回は、春夏秋冬の季節をテーマに確認していきました。

1年間を12ヶ月で分けているという点では同じですが、それぞれの季節の意味やイメージは各国の言語ごとに異なっています。

日本語と英語で違っている部分はもちろん、共通している部分にも目を向けると思わぬ発見があるかもしれませんね。

今回ご紹介したことを参考に、英語の春夏秋冬のイメージを掴んでいただければ幸いです。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!