「それ、何度も聞いたよ」なんて言う家族に「何度も言わせないでね」と返したくなることがあります。

このように「何度も」というのはしつこいというニュアンスで使われていますね。それと同時に、何度もまばたきするというように、何かの作業や行動を繰り返すといった使われ方もします。
毎日の暮らしで結構な出番のある「何度も」、皆さん英語で言えそうですか?

この記事では「何度も」の英語表現を紹介しましょう。普段づかいのフレーズを増やしていきましょう!

丁寧に言いたい場合

「恐れ入ります。何度もすみません。」
こんな風に再度相手に何かを頼まないといけないシーンがあります。ビジネスにおいて、あまり親しくない知人に、曖昧にできないことは恐縮しつつも確認しなければいけません。または返事をくれない相手に対して、リマインドメールを送らなければならないということもあるでしょう。

そんなときに丁寧な「何度も」を知っておくことがコミュニケーションに役立ちます。この一言があるかないかで、物事をスムーズに進められるかに影響があるかもしれません。

I’m sorry for taking up so much of your time

「何度もお時間を取らせてしまい申し訳ございません」の意味になります。句動詞take upは「取りあげる」の意味で、takeよりも相手の時間を自分のためにとってしまっているニュアンスをだすことができます。相手に落ち度があるとしても、このような丁寧な言い方で会話をスタートさせるのがベターです。

まず、I’m sorry forという謝罪の定番フレーズを文頭にし、forの後になぜ謝っているのかを述べます。
I’m sorry to○○というフレーズもありますが、forを使う場合は既に起こった事に対して謝るところがポイントです。「何度も」ということは、既に少なくとも1回、または複数回物事が起こったことを示すからです。forの後には動名詞(動詞+ing)または名詞がくることをお忘れなく!ここでの例文でもfor taking upとなっていますね。

I apologise for asking again

againを使うことで「再三の質問で申し訳ございません」と何度も聞いたり、何度も言ったことをしてもらうための英語表現です。
sorryに置き換えもっとビジネスライクにするためにapologise(アメリカ英語ではapologize)を使っています。

I do appreciate your repeated explanations

「何度もご説明いただき誠にありがとうございます」と、相手にお礼を伝えることができるフレーズです。「何度も」は、たびたびの・繰り返されるという意味のrepeatedで表されています。I appreciateでもお礼を言うことには変わりないですが、I do appreciateとすることで感謝を強調することができます。

自分に落ち度がある場合

自分に落ち度がある場合

自分のせいで相手に何度も説明してもらったり、答えてもらった後に他の質問がでてきてしまったということはよくあります。
そんなときでも問題を放っておかずに適切な回答をもらうまでやり取りをすることが大切です。

I’m sorry to bother you again

「何度もすみません」という意味で、覚えておくとビジネスに便利なフレーズです。botherは「面倒、手数をかける・困らせる・嫌な思いをさせる」などの意味をもつ動詞です。こちらの落ち度で相手に何かしらしてもらうような場合にぜひこの表現を使えるようにしましょう。

Please excuse all the questions

「何度も質問となり恐縮です」と伝えるときのフレーズです。
excuse me(すみません)という誰もが知っている英語がありますが、excuseはそもそも「許す」や「言い訳・弁解をする」という意味の単語です。多くの質問を許してください→何度も質問となり何回も、何度もして申し訳ない点を恐縮していると相手に伝えています。

同僚など親しい人へカジュアルな表現

同僚など親しい人へカジュアルな表現

ここからは「何度も」のカジュアルな言い方を紹介します。同じ単語を何度も繰り返すところがポイント、例文とともにみてみましょう。

again and again

again(再び・重ねて)を二度繰り返して「何度も」を表す分かりやすいフレーズです。againを一つだけにしても意味は通りますが、again and againとすることでちょっと嫌気が差しているニュアンスをだすこともできます。

Aさん
My proposal for the project was rejected again and again.
訳)プロジェクトへの提案が何度も却下されてしまった。

一度ならずも何度も却下されるのは辛いですね。またも却下されたとこの辛さを表しているのがagain and againです。

Aさん
He was surprised how dinner was more expensive than he thought and checked the bill again and again.
訳)彼、ディナーが思ってたより高いのに驚いて、何度も何度も会計を確認してたの。

デートで楽しい時間を過ごしたのに、何度もお会計を確認する彼。あまり度が過ぎるとデートが台無しになっちゃいますね。

嫌気がさすときだけでなく、◯○に何度も挑戦するといったポジティブな英語にも使われます。何度もしたことがある、繰り返し何度もというときにピッタリの英語表現です。

それ以外(何度も何度も繰り返して・何度もまばたきする・何度もトイレに行く)

それ以外(何度も何度も繰り返して・何度もまばたきする・何度もトイレに行く)

続いて「何度も」の他の英語表現もみていきましょう。

何度も何度も繰り返してはover and over

「何度も繰り返して」「何度となく」という意味のover and over。こちらもoverを2回繰り返しています。overはもともと何かを越えるというイメージがあり、over and overにすることで終わりがなく無限にグルグルと繰り返すことが「何度も」という意味につながる感じです。

Aさん
She plays the same songs in her car over and over.
訳)彼女は車のなかで同じ曲を何度も何度もかけている。

お気に入りの曲って何度聴いても飽きないですね!

Aさん
I had to tell my children over and over again not to do that.
訳)子ども達にそんなことしちゃダメよって、何度も何度も言わないといけなかった。

何度言っても聞かない子ども達。お母さん、お父さん大変お疲れ様です。over and overでなく、over and over againとしていることで「まったくもう。まただよ」的な感情を含めています。

何度もまばたきするはrepeatedly

ドライアイなどで何度もまばたきをすることがあります。まばたきをするの英語は動詞のblink(ブリンク)で、目をパチパチさせるという意味ももちます。副詞repeatedly(繰り返して・たびたび)を使って何度もしている状態を表すことができます。

Aさん
My son blinks repeatedly.
訳)息子は何度もまばたきをするんです。

何度もトイレに行くは頻度で表す

水分をたくさん摂ったとき、寒い季節、またはお腹が痛いときなどいつもよりトイレに行く回数が増えたりしますね。何度もという頻度を表現するためにはmany times, several timesと回数で表すことができます。

Aさん
My mother has an upset stomach, and has been to the toilet many times.
訳)母はお腹の調子が悪くって、何度もトイレに行ってるの。

まとめ

ビジネスで使えるI’m sorry for、I apologise for、I do appreciateで始まる「何度も」と言いたいときのコミュニケーションフレーズ、again and againやover and overなどのカジュアルな表現を紹介しました。
I would love to say again and again、ぜひ何度も言いたいことですが、継続は力なり!英語学習を続けていきましょう。