“had better”は「~した方がよい」といった意味で忠告をするときに使われる英語表現です。

資格試験や英文で見かける“had better”ですが「使い方や意味がよく分からない。」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では「“had better”について詳しく知りたい。」という方に向けて、“had better”の意味や使い方、“had better”に似た英語表現の意味や使い方、否定形について例文付きで詳しく解説しています。

記事を最後まで読めば、“had better”に関することがわかります。

“had better”について知りたくてこの記事にたどり着いた方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

“had better”の意味・使い方・ニュアンス

“had better”の意味・使い方・ニュアンス

“had better”は助動詞の役割をし、“had better”+動詞の原形の形で使用します。

実際の会話では”had”を短縮し、” ‘d better”を使うのが一般的です。

「~した方がよい」という意味を表し、忠告や命令をする際に使う表現です。

日本語の「~した方がよい」という表現は柔らかく、相手にアドバイスをする時に使います。

“had better”には強い警告のニュアンスがあり、日本語の「~した方がよい」のニュアンスとは異なるため、使用に注意が必要です。

  • 大人が子供に注意するときに使う 「~した方がよい」
  •  命令や強い警告を行う時に使う 「~した方がよい」

例文付きで意味・使い方・ニュアンスを確認しましょう。

大人が子供に注意するときに使う

親が子供に口うるさく注意する時の上から目線のニュアンスです。

Aさん
You had better finish your homework by 8.
訳)8時までに宿題を終わらせた方がよいです。
Aさん
You had better wear rain shoes.
訳)長靴を履いた方がよいです。

命令や強い警告を行う時に使う

「~した方がよい、さもないと悪い結果なります」という脅迫めいたニュアンスが含まれています。

Aさん
You had better come to the party.
訳)パーティーに来た方がよいです。(来ないと上司に怒られます。/来ないと痛い目に合います。)
Aさん
You had better tell her everything.
訳)彼女に全てを伝えた方がよいです。(伝えないと信頼を失います。)

ただし、主語が自分の場合は、自分に言い聞かせるようなニュアンスになります。

Aさん
I had better get back to the room.
訳)部屋に戻ったほうがよいです。(部屋に戻らなきゃ。)

“had better”の表現を使用することで、()部分の日本語訳が含まれた意味になります。

“had better”に似た英語表現の意味や使い方

“had better”に似た英語表現の意味や使い方

“had better”に似た英語表現以下4つについて解説します。

  • “should”
  • “ought to”
  • “need to”
  • “be supposed to”

それぞれ例文付きで意味・使い方を確認していきましょう。

“should”

“should”は助動詞の役割をし、“should”+動詞の原形の形で使用します。

「~するべき」の意味を表し、相手にアドバイスする時に使う表現です。

日本語の「~するべき」は「~した方がよい」よりも強い表現に感じますが、“should”は“had better”よりもアドバイスの度合いが弱い表現です。

“should”は、話し手の意見として助言する場合、相手がアドバイスや提案を受け入れる可能性が高い場合に使われます。

Aさん
You should come to the party.
訳)パーティーに来るべきです。
Aさん
You should tell her everything.
訳)彼女に全てを伝えるべきです。

“ought to”

“ought”は助動詞で、“ought to”+動詞の原形の形で使用します。

「~するべき」の意味を表し、一般的に当たり前のことを助言する際に用いられる表現です。

“ought to”は、話し手がルールや世評などの客観的な基準で判断した上でアドバイスを提案する時に使われます。

“should”は話し手の主観的な判断を表しているのに対して、“ought to”は客観的なニュアンスを含んでいます。

アドバイスの強さとしては、“should”< “ought to”< “had better”となります。

Aさん
You ought to finish your homework.
訳)宿題を終わらせるべきです。
Aさん
You ought to get enough sleep.
訳)十分な睡眠を取るべきです。

 “need to”

“need”は動詞で、“need to”+動詞の原形の形で使用します。

「~する必要があります」の意味を表し、必要性があるため「~しなければならない」というニュアンスを含みます。

話し手の主観的な「~しなければならない」という考えを表しています。

Aさん
You need to talk to him.
訳)彼と話す必要があります。
Aさん
We need to exchange the tickets.
訳)切符を交換する必要があります。

 “be supposed to” 

“suppose”は動詞で、“be supposed to”+動詞の原形の形で使用することが多い表現です。

規則により「~すべきです」、「本来~することになっています」という意味を表し、客観的なニュアンスを含んでいます。

Aさん
We are supposed to fasten our seatbelt during take-off and landing.
訳)離着陸時はシートベルトを締めるべきです。
Aさん
The students are supposed to submit their homework.
訳)学生たちは宿題を提出するべきです。

“had better not”の意味・使い方・ニュアンス

“had better not”の意味・使い方・ニュアンス

“had better not”は“had better”の否定の表現で、“had better not”+動詞の原形の形で使用します。

「~しない方が良い」という意味になります。

“had better not”の場合も、“had better”と同様に強い警告のニュアンスを含んでいるので使用する相手や場面に注意が必要です。

Aさん
You had better not go out without a hat.
訳)帽子をかぶらず、外出しないほうがよいです。
Aさん
I had better not watch TV.
訳)テレビを見ないほうがよいです。

“had better not”に似た英語表現の意味や使い方

“had better”に似た英語表現以下2つについて解説します。

  • “should not”
  • “ought not to”

それぞれ例文付きで意味・使い方を確認していきましょう。

“should not”

“should”の否定形の“should not”は、“should not”+動詞の原形の形で使います。

会話では“shouldn’t”という省略形を用いることが多いです。

「~するべきではない」という意味を表し、”should”と同様に相手にアドバイスする際に使用する表現です。

Aさん
You should not come to the party.
訳)パーティーに来るべきではないです。
Aさん
You should not tell her everything.
訳)彼女に全てを伝えるべきではないです。

“ought not to”

“ought not to”は”ought to”の否定形で、“ought not to”+動詞の原形の形で使用します。

「~するべきではない」の意味を表し、”ought to”同様に強制のある表現ではありません。

Aさん
You ought not to go there.
訳)そこへ行くべきではないです。
Aさん
He ought not to break his promise.
訳)彼は約束を破るべきではないです。

まとめ

“had better”の意味や使い方、“had better”に似た英語表現の意味や使い方、否定形について解説しました。“had better”の意味や使い方は理解できましたでしょうか?

今回紹介した類似表現は日本語にすると同じような意味になりますが、それぞれニュアンスが異なり使い方を間違えると誤解を招く可能性があります。

今回のようにわからない表現に出会ったら、わからないままにせず確認するようにしてください。他の類似表現を学ぶことで、表現の幅が広がり英語力のアップに繋がります。