寒い時期にはもちろん、健康を気遣うなら具だくさんなスープで栄養を摂るのが効率的です。カフェなどでも「本日のスープ」をメニューに加えているお店も多いですよね。
さて、「スープ」って英語でなんて言うのでしょうか?海外のカフェで「今日のスープは何ですか?」と聞きたい場合、どのような表現を使えば良いでしょうか。
今回は「スープ」にまつわる単語やフレーズを色々紹介します。
「スープ」って英語でなんて言う?
スープは英語でも「soup(スープ)」です。発音記号が「súːp(スープ)」なので日本語とほぼ変わらないですね。
スープとは肉類、魚類、または野菜などを煮込んだ水分の多い料理のことで、日本でいうところの「汁物」にあたります。栄養バランスを考えた時、具だくさんの汁物を加える人も多いのではないでしょうか。和食なら豚汁が付くと一気に栄養が摂れる気がしますよね。
「今日のスープは何?」って英語で言いたい!
海外のカフェではよく「本日のスープ」がメニューにのっています。たいていは黒板などに何のスープかが書いてありますが、席によっては黒板がみえないこともあるでしょう。
そんな時には「What’s the soup of the day?(本日のスープは何ですか?)」と聞けば教えてくれます。「today’s soup」ではありませんので注意してくださいね。
では、カフェでの会話形式で確認してみましょう。
Hi, are you ready for order?
訳)いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?
Well, what’s soup of the day?
訳)えっと、本日のスープは何ですか?
It’s minestrone.
訳)ミネストローネです
I’ll take that.
訳)それにします
「スープを飲む」の「飲む」は「drink」で良い?
スープは「飲む」といいますが、実際にはスープは「飲み物」ではなく「水分の多い料理」になるため、「スープを飲む」という英語の表現は「drink soup」ではなく「eat soup」または「have soup」を使います。イメージとしては、お皿からスプーンで飲む場合に「eat soup」や「have soup」を使う感じです。
ただ例外として、カップスープのようにマグカップや取っ手のついたお皿に口をつけて直接飲む場合には「drink soup」が使われます。
「シチュー」って英語なの?
ビーフシチューやクリームシチューは寒い時期に「あったまる~♪」と言いたくなる料理ですよね。お肉やお野菜がたっぷり入っているから美味しいだけでなく食べ応えもあります。さてこのシチュー、英語では「stew」といいます。発音記号は「stjuː」なので、カタカナにすると「シチュー」というよりも「ステュー」という感じでしょうか。
ちなみに「stew」は肉類や野菜、または魚介類を出汁やソースで煮込んだ煮込み料理のことをいいます。
「soup(スープ)」と「stew(シチュー)」の違いとは?
「soup」と「stew」の違いは、色々な意見がありますが、多いのはスープの方が水分が多く、シチューは水分がほとんどないものもある、という感じです。
またスープに比べてシチューはとろみがあり濃厚な味である、ということも違いとしてあげられていますが、ポタージュスープなどはとろみがありますし、オニオングラタンスープのような濃厚なスープもあります。シチューは具材が大きい、という意見もありますが、ポタージュの一種である「ポトフ」は具材が大きいですよね。
このように例外はあるものの、基本的にシチューはスープの一種で具材が大きく、水分の少ないもの、という認識で良さそうです。
「コーンスープ」って英語なの?
カップスープでもおなじみのコーンスープ。英語でも「corn soup」で大丈夫です。ただご存知かも知れませんが、海外ではあまりコーンスープを見かけません。スープで有名なキャンベルから「コーンポタージュ」は販売されていますが、それほど人気がないようですしコーンの粒が入ったコーンスープはあまり見かけません。
日経の電子版でこの話題が取り上げられています。興味のある方は読んでみてくださいね。
参考:日経電子版グルメクラブ食の豆知識「日本人だけ大好き、コーンスープの謎 欧米では影薄く」
「コンソメスープ」は和製英語?
コンソメスープって美味しいですよねえ。JALの機内で出てくるコンソメスープが好き、という人や、ポテトチップスのコンソメ味が好きな人も多いのではないでしょうか。
このコンソメ、実はフランス語の「consommé」が元になっています。和製英語ではありません。ただ、アメリカなどでは「consommé」はそれほど使われない単語です。
日本でいう「コンソメ」はアメリカでは「stock(ストック)」とか「bouillon(ブイヨン)」といいます。ただ日本のコンソメとはかなり違うため、海外でコンソメを使いたい時には注意が必要です。
海外のコンソメはどう違う?
日本ではコンソメはメーカーが違う位ですが、海外のコンソメはビーフ、チキン、野菜などさまざまな種類のコンソメがあります。
また日本では見かけない液状のコンソメもありますし、似た味の物がないため、日本でコンソメをポンと入れるだけで味付けしていた人からするとものすごく不便に感じるかもしれませんね。海外で料理をする際には、味見をしてから使うことをおすすめします。
「インスタント味噌汁は朝食に便利」って英語でどう言えば良い?
「インスタント味噌汁は朝食に便利」と英語で言う場合は「Instant miso soup is convenient for breakfast.」になります。
最近ではインスタント味噌汁のクオリティが高くなりましたね。インスタントスープは英語でも「instant soup」で大丈夫です。またインスタント味噌汁を英語で表現する場合は「instant miso soup」となります。「フリーズドライの味噌汁」なら「freeze dried miso soup」といえばOKです。
ちなみに英語での味噌汁の作り方は過去記事で紹介していますので、ぜひそちらも併せて読んでみてくださいね。
「ポタージュスープ」は英語でも「ポタージュスープ」?
ポタージュスープは英語では「potage soup」とはなりません。というのも「potage」はフランス語だからなんですね。しかもフランス語では「スープ」という意味なので「potage soup」は「スープスープ」になってしまうというわけです。
日本ではポタージュスープは「とろみのあるスープ」や「ミキサーにかけて作るスープ」のことを指しますが、英語では日本でいうポタージュスープのようなスープは「cream soup」や「creamy soup」、または「thick soup」という表現を使います。
まとめ
スープは体が温まるだけでなく、材料によっては完全メシにもなる料理です。胃腸にも優しいですから体の調子が今一つ、という時にも美味しく栄養を摂ることができますね。
そういえば海外ではコーンスープはあまりメジャーではないものの、日本のコーンスープを飲むとコーンスープを気に入る外国人が多いんです。外国人のお友達にぜひ勧めてみてはどうでしょうか。感動してくれるかも知れませんよ。その時は今回紹介した単語やフレーズもぜひ会話にお役立てくださいね。See you next time!