相手に対して迷惑をかけたら、日本語では「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」とすぐに謝罪しますよね。

英語の場合、「謝罪する=自分の非を認める」となるため、“とりあえず謝る”“自分は悪くないけれど謝っておく”というような対応はあまりよくないとされています。

とはいえ、自分が相手に迷惑をかけたときはきちんと謝罪しなければ、信頼関係を維持することはできません。

そこで今回は、英語で「迷惑」は何と言うのか解説したうえで、謝罪するときに使える英語フレーズを解説します。

「迷惑」は英語で?押さえておきたい3つの英語表現

日本語では「迷惑」だけで幅広い意味を表現できますが、英語の場合どのような迷惑なのかによってさまざまな単語が使い分けられています。

単語によってニュアンスの違いがあるので、一つひとつ確認していきましょう。

trouble

troubleは日本語でも「トラブル」という言葉があるので、身近な英単語の一つでしょう。

troubleは「心配事」「悩み」「問題点」などの意味があるため、「問題に相手を巻き込むこと→迷惑をかける」というニュアンスになります。

  • make trouble:迷惑をかける
  • cause trouble:トラブル(迷惑ごと)を引き起こす
Aさん
I don’t want to trouble you.
わたしはあなたに迷惑をかけたくないです。
Aさん
I have gotten her into trouble.
わたしは彼女に迷惑をかけてしまいました。

bother

「迷惑」という意味でよく使われる単語がbotherです。

botherは「悩ませる」「うるさがらせる」「困らせる」などの意味があり、面倒、そんなことやりたくないといった状況に対して使われます。

botherは動詞で「悩ませる」「うるさがらせる」「困らせる」などの意味があり、さらに名詞では「面倒」「やっかい」「いざこざ」などの意味があります。

Aさん
I don’t want to bother you.
わたしはあなたに迷惑をかけたくないです。
Aさん
I didn’t text you because I thought I’d be a bother.
あなたに迷惑だと思い、メールをしませんでした。

annoy

日本語の「うざい」に似たニュアンスの迷惑にはannoyを使います。

annoyは動詞で「(いやなことで)うざがらせる」「いらだたせる」「悩ませる」などの意味があります。「あー、本当にうざい(迷惑)!」といったニュアンスで使える表現です。

Aさん
You really annoy me.
あなたは本当にうざい(迷惑)です。
Aさん
He did such things on purpose to annoy us.
彼はわたしたちに迷惑をかけるため(困らせるため)にそんなことをした。

より細かなニュアンスを伝える「迷惑」の英語表現

より細かなニュアンスを伝える「迷惑」の英語表現

trouble、bother、annoyは「迷惑」を英語で表現するときの基本の単語ですが、より細かなニュアンスを伝えられる単語もあります。

もちろんtroubleでも意味が伝わりますが、どのような迷惑なのかによって適切な単語が使えればコミュニケーションの幅が広がるでしょう。

inconvenience

「ご迷惑をおかけして~」と言う際、相手に不便な思いをさせるときは「ご不便をおかけしますが」と言うこともありますよね。工事期間中やシステムメンテナンス中で普段のように物事を利用できなくなる様子を想像するとわかりやすいでしょう。

英語で「不便」はinconvenienceを使って表現できます。

convenienceは「便利」「便利なもの」といった意味なので、「反対や否定、不足」を意味する接頭辞の「in」を付けると「inconvenience=不便」となるのです。

Aさん
I am sorry for the inconvenience.
ご不便をおかけして申し訳ありません。

nuisance

かしこまった印象で「やっかいなもの」「不快なもの」を表現するときはnuisanceという名詞を使います。

Aさん
It is a public nuisance.
それは公共の迷惑です。
Aさん
His music is a nuisance to neighborhood.
彼の音楽は近所迷惑です。

「迷惑をかけてすみません」謝罪のときの使える英語フレーズ

「迷惑をかけてすみません」謝罪のときの使える英語フレーズ

自分が意図していなくても、相手に迷惑をかけてしまったら謝罪する必要があるでしょう。

ただ、日本語の場合、自分が悪くなくてもその場を収めるために謝罪するケースがありますよね。一方、英語の場合、「謝罪=自分の非を認める」ことになるので、日本語のようなニュアンスで誤ってしまうとトラブルを悪化させかねません。

とはいえ、自分がミスをした場合は、きちんと謝罪する必要があります。

そこで、迷惑をかけたときに使える英語フレーズを紹介します。
相手との信頼関係を壊さないようにするためにも、いくつかフレーズをチェックしておきましょう。

ご不便(迷惑)をおかけして申し訳ありません

機械が故障したり、交通機関が遅延したりといったシチュエーションで、相手に対して “不便”をかけたときに使える謝罪フレーズは以下のようなものがあります。

Aさん
I apologize for the inconvenience.
ご不便をおかけして申し訳ありません。

先ほど紹介した「不便」という意味のinconvenienceを使った表現です。apologizeは謝罪するときの定番の単語ですが、sorryよりもフォーマルな印象があります。

ご迷惑をおかけしました。

「あの件では」「先日の一件では」といったように、過去に迷惑をかけたことを謝罪するシーンもあるでしょう。

Aさん
I caused the inconvenience to you.
ご不便をおかけしました。
Aさん
I apologize for troubling you the other day.
先日は、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。

お手数をおかけしました。(お礼のニュアンス)

相手に何かを手伝ってもらったり、わからないことを教えてもらったりして、お礼の意味をこめて「お手数をおかけしました」と伝えられると便利ですよね。

対応してもらった定員さんに対してや、ビジネスシーンでも幅広く使える表現です。

Aさん
Thank you for your time.
お手数をおかけしました。
Aさん
Thank you for taking your time.
お手数をおかけしました。

「お手数」というのは、相手の時間を取る、使ってもらうというニュアンスから、「your time」を使って表現できるのがわかりますね。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「迷惑」に関する英語表現を解説しました。

「迷惑」はどのような迷惑なのかによって、複数の単語が使い分けられていますが、まずはtrouble、bother、annoyを基本の単語として覚えてみてください。

また、英語でコミュニケーションを取るときは、すぐに謝ることよりも、感謝の気持ちを表現すると会話がスムーズになる傾向があります。日本語はとくに自分に非がなくても謝罪することがありますが、英語では本当に謝罪すべきかどうか慎重に判断することがポイントです。

ぜひ今回の記事を参考に、「迷惑」の英語表現や、迷惑をかけたときに使える英語フレーズを活用してみてくださいね。