大学生は英語を学ぶのに非常に適した期間だといえます。

なぜなら、英語を学ぶのに適した環境があり、なおかつ英語を身につけるメリットが非常に多い期間だからです。

この記事では高校生や社会人に比べて、なぜ大学生は英語を学ぶのに適した環境を持っているのか、大学生が英語を身につけるとどんなメリットが得られるのかをお伝えします。

大学生こそ英語を勉強するべき理由 メリットとは?

大学生には英語を勉強すると得られるメリットがたくさんあります。

数え上げればキリがないほど大学生と英語の親和性は高いですが、大きく以下の理由が挙げられます。

勉強時間を確保しやすい

大学生になると、勉強時間を確保しやすくなります。

高校生まではたくさんの教科があり、英語はその中の1科目でしかありませんでしたよね。

対して大学生になると、自分の専門分野を定めて集中して勉強、研究が出来るようになります。

生活のメインになる学業の焦点がグッと絞られて集中しやすくなる分、英語の勉強も時間を確保しやすくなりますよね。

自分の専門分野+αの強みになる

英語を勉強すると、自分の専門分野+αの強みになります。

大学生になると、学部や学科に沿った自分の専門分野を持つことになります。

「この分野においては、私は専門的な知識を大学で身につけた」と、自分の強みになるわけです。

大学で身につける専門分野に加えて、英語も勉強すれば、より強い付加価値になるでしょう。

専門分野とは、言わば希少(きしょう)性です。

周りにできないことができれば、それだけ人の役に立つ機会が増えます。

あなたの専門分野に同じだけ詳しい人がいたとしても、同時に英語ができる人はそう多くないでしょう。

あなたの専門分野に加えて英語ができるようになることは、それだけパワフルな強みになります。

得られる情報量がグッと増える

大学生が英語を勉強すれば、得られる情報量が格段に増えます。

Wikipediaの「Languages used on the Internet」によると、WEB上に掲載されている記事の実に61.1%が英語によって書かれたもので、対して日本語で書かれた記事はたった2.6%だとされています。(2022年10月現在)

さらにこの傾向はWEB上だけでなく紙の書籍にも同じことが言えます。

なぜなら英語は圧倒的に読む人口が多く、各国の優秀な科学者が書く論文や学術書、優秀なビジネスマンが書くビジネス書などは英語で書かれたり翻訳されたりするからです。

大学で得る情報量は、高校生の頃に比べて格段に多くなるでしょう。

それまでは学校の勉強で完結していた「勉強」が、大学に入って「興味のある書籍を読むこと」に換わるからです。

取り入れる情報量がグンと増える大学生の期間において、英語を身につけることで情報量が格段に増えるのは、人生における大きな財産になります。

大学四年生に求められる英語力はどれくらい?

大学四年生に求められる英語力はどれくらい?

一般的に、大学生の最高学年である大学四年生に求められる英語力は、「英検2級程度 or TOEIC550程度」だと言えます。

英検とTOEICは、それぞれが日本で最も有名な英語資格です。

TOEIC

特に就職活動を控えた大学四年生は、ビジネス英語を含んだ試験であるTOEICを受験します。

TOEICを運営しているIIBCの行った調査によると、日本企業が新入社員に期待するTOEICのスコア平均は「535点」とされています。(出典:IIBC 英語活用実態調査より)

またIIBCが行った別の調査では、学生の平均スコアはおよそ532点です。(公開試験の平均スコアと、団体試験の平均スコア全体の平均)(出典:IIBC TOEIC Program Data and Analysis 2022より)

企業は就職活動を通して大学を卒業する人材を新入社員として内定するわけですから、日本の企業が大学四年生に期待するスコアが「535点」ということを考えると、一般的に大学四年生に求められる英語力は「TOEICでいうと550点程度」だといえます。

英検

中学校や高校生時代に英語が得意だった人は、TOEICよりも英検の方が馴染みがあるかもしれませんね。

Aさん
TOEICを受けたことがないから、馴染みのある英検ではどれくらいのレベルなの??

↑のように思う方もいらっしゃるでしょう。

先述した「大学四年生に期待されるTOEIC550点程度」は、英検で言えば「2級」程度だといえます。

TOEICと英検は、ヨーロッパの外国語習得指標である「CEFR(セファール)」を基にしてそれぞれの換算点を算出できます。

英検公式サイトによると、英検2級のCEFR換算はB1、そしてIIBCの公式サイトによるとCEFRのB1レベルはTOEIC550レベル(リスニング275〜、リーディング275〜の合算)だとされています。

このことから、「大学四年生に期待されるTOEIC550点程度は、英検で言えば2級程度」だといえるわけですね。

「英会話」の練習は大学生のうちに!

【オンライン英会話】を大学生にこそおすすめしたい理由を詳しく紹介!

「英会話」の練習は、大学生の間に練習しておくのがおすすめです。

なぜなら、社会人になると英会話を練習する機会がグッと減るからです。

社会人になると、英語を使う機会が英文メールの処理や英文書類の読解などが多くなります。

英会話を使う機会が比較的多い接客業でも、座学の知識だけで英会話に臨むのは難しいでしょう。

そんな英会話習得の環境的な難しさを補うために、仕事の合間を縫って高額な英会話教室に通う人も多いです。

対して大学生はしっかりと時間を取って「英会話」に焦点を当てた対策がしやすいです。

大学の英語の授業、授業の合間にオンライン英会話の実施、留学生との交流など、学ぶ環境は社会人よりも整っていることが多いです。

環境が整っている大学生の環境でこそ、英会話が効果的に身に着きます。

「大学生」を英語で言うには?略語表現も含めて紹介

「大学生」を英語で言うには?略語表現も含めて紹介

最後に「大学生」を英語で表現する方法をお伝えします。

大学生をそのまま翻訳すれば「College Students」や「University Students」になりますが、英語圏の大学生の間では他にも「大学生」を表す英語表現が飛び交っています。

College Students・University Students

上述したとおり、大学生をそのまま翻訳すると「College Student」や「University Student」になります。

アメリカ英語ではCollege StudentもUniversity Studentも特に区別はしません。

対してイギリス英語では、例えば文学や語学など、特定の得意な学問の分野に特化した大学は「College」、あらゆる学問を学べる大きな大学を「University」と呼び区別することがあります。

Undergraduate

英語圏では大学生のことを「Undergraduate」と表現することもあります。

これは「大学院生」と区別する意味で使われ、大学生を「Undergraduate」、大学院生を「Graduate」と呼んで区別します。

Graduateがもともと「卒業する」という意味で使われる英単語なので、「大学をまだ”卒業”してないからUndergraduate、大学をもう”卒業”したからGraduate」と呼ぶわけですね。

Uni student

イギリス英語では「University」を略して「Uni」と呼ぶことがあります。

Universityを略すのですから、University Studentも「Uni student」と略されるわけです。

まとめ

この記事では、大学生と英語学習の親和性の高さを、得られるメリットの多さや、大学生が英語を身に付けるのにいかに適した環境を持っているのかという点と結びつけてお伝えしました。

ここまでお読みのあなたなら、なぜ大学生のうちに英語を身につけることがこんなにも勧められていて、英語を身につけることでどんなメリットがあるかをしっかり理解できているでしょう。

この記事でお伝えしたことが、あなたの英語学習がより豊かにするのに役立てられれば幸いです。