今回は、「黙れ!」を英語で伝えるフレーズを紹介します。「黙れ!」と聞いてすぐに思いつくのは「Shut up!」ではないでしょうか。

トーンや言い方、相手によってニュアンスが変わってくるので、状況により使い分けられるように例文に慣れておくとよいでしょう。

「Shut your mouth up!」

そのまま訳すると「おまえの口を閉じろ」という意味になります。あまり言われて嬉しい気持ちになる言葉ではありません。他人に言われると強烈な言い方になります。

ただ、友達同士で話しているときに「うっさいよー(笑)」といういニュアンスで言う場合にはカジュアルな「うるさいよー!」という意味になります。

Aさん
Hey, I saw you asking out Kate the other day. You were blushing!
訳)ねえ、以前君がケイトをデートに誘っているのを見かけたよ。君の顔赤かったよ!
Bさん
Shut your mouth up!
訳)うるさいよー!黙れー!

「Shut up!」

Shut up

「Shut your mouth up!」を短く言う場合、「Shut up!」と言います。

よく映画やドラマなどで聞く「黙れ!」の英語フレーズです。他人にいきなりこのフレーズを言うと、強い言い方になるので使い方に注意です。仲の良い友達と会話で盛り上がったときに、相手が少し変な冗談を言ったり、自分をいじるような話をしたときに「やめてよ!」という意味をこめて「Shut up!」をカジュアルに使うことができます。

イギリスでは「Shut it.」とも言います。

Aさん
Oh, you got fat!
訳)あら、太ったね!
Bさん
Shut up!
訳)うるさい、黙れ!

また、「Could you please shut up?」と言うと、Could を使った丁寧にわざわざ言っていることから皮肉めいて伝えることができます。「please」を強調すると怒ったようなニュアンスで伝えることができます。

「Save it!」

「Save it!」は「黙れ!」と言う意味になります。少し乱暴な言い回しになるので、気を付けなければなりません。また、紛らわしいですが「席を取っておいて」という意味にもなります。

Aさん
Save it! You talk too much!
訳)黙れ!君はしゃべりすぎだ!
Bさん
You, too! I’m so tired of hearing your complaints. You save it!
訳)君もだよ。君の文句を聞くのに疲れたよ。君こそ黙れよ!

「Be quiet!」

「Be quiet!」

「Quiet」は「静か」という意味があります。

「Quiet!」で「静かにしろ!」、「Be quiet!」で「静かに!」、「Will you be quiet?」で「静かにしてくれる?」、「Please be quiet.」で「静かにして。」と言う意味になります。場合に応じて使い分けられると良いでしょう。

どれも少し上から目線になります。どちらも学校の先生が生徒に「静かにして。」と言う場合や、子供立ちが騒いでいる中に親が「静かにして聞いて!」と諭すときにも使います。

「Quiet」は「静か」という意味があります。

Aさん
Please be quiet! We are starting a class now!
訳)静かにして!今からクラスが始まるよ!
Bさん
In a minute!
訳)ちょっと待って!

「Zip your lips!」

「Zip your lips!」

「zip」は「(チャックなど)で閉める」という意味で、「口にチャックをして!」と直訳されます。「何も言わないで、これ以上何も聞きたくないの。」というニュアンスになります。「Shut up.」だと喧嘩腰になってしまう場合もありますが、「Zip your lips!」ならまだふざけている場合でも使えます。「Shut up.」だと言いすぎる場合にこのフレーズが使えます。

Aさん
Please hear me out. This is not what you think.
訳)聞いてくれよ。君が思うようなことじゃないんだ。
Bさん
Zip your lips! I don’t wanna hear anything.
訳)黙って!何も聞きたくないの

「Zip your lips.」の他に「Zip your mouth.」も同様の意味になります。

「Tone it down.」

「Tone it down.」は「もうすこし声を落として」という意味になります。

シンプルに、声の大きさが大きいので静かにしてほしい場合に使うフレーズです。

子どもたちがワイワイと遊んでいて、静かにしなければならな場合に「もう少し静かにしてね。」と伝えたい場合に使えます。

Aさん
Please tone it down for a while. We are having a serious discussion.
訳)ちょっと静かにしていてくれないかな。真面目な話をしているんだ。
Bさん
Oops. Sorry.
訳)あら、ごめんなさい。

「Save your breath.」

直訳すると「息を無駄遣いするな」という意味になります。「喋りすぎだよ、黙ってくれ」と表現するための英語フレーズになります。

Aさん
Did you hear about Amy? She just broke up with he boyfriend and is so desperate. I heard she goes to this bar every day until like midnight with her girl friends. And she…
訳)エイミーについて聞いた?彼と別れたばっかで絶望的みたい。毎日深夜まで女友達とバー行ってるみたいよ。でさぁ・・・
Bさん
Save your breath. She is going through a hard time right now.
訳)黙ってよ。彼女は今大変な時を乗り越えようとしているんだ。

「Don’t make excuses.」

「Don't make excuses.」

「言い訳するな、黙れ」という英語のフレーズです。言い訳ばかりいっている人に対して使います。きつめに言って相手を黙らせるために使います。

Aさん
I am so sorry to be late. The traffic was terrible and the parking lot was also crowded with cars.
訳)遅刻してごめんなさい。道は渋滞していたし、駐車場は車で混んでたんです。
Bさん
Don’t make excuses. Just try not to be late for this class next time.
訳)言い訳しないで黙って。次は遅刻しないようにしてね。

「Back off.」

「黙れ、ひっこんでろ」という意味の英語フレーズです。うるさいだけでなく、ちょっかいを出してきたので黙らせたいときに使います。やたら口出しして来たり、お節介してくる人に対しても使えます。

あまり厳しく言いたくない場合は「You should back off.」と言うとよいでしょう。

Aさん
I think you should talk to your father about that.
訳)あれについては君のお父さんに話してみたほうがいいと思う。
Bさん
Back off. This is now your problem.
訳)黙って、これはあなたの問題ではない。

「Don’t say a word.」

直訳すると「一言もしゃべるな。」という意味です。しゃべりすぎの相手に「黙れ」と言い黙らせるために使います。

Aさん
Don’t say a word. She looks confused because you talked too much.
訳)ちょっと黙ってくれるかな。君が話しすぎて彼女が混乱しているじゃないか。
Bさん
Oops. Sorry. I will be quiet for a while.
訳)あら、ごめんなさい。しばらく静かにしてるね。

「Cut it out.」

「Cut it out.」

話を切って(cut)「黙ってくれ」いうニュアンスの「Cut it out.」。長々と説明している相手に、ちょっと黙っていてほしい場合に使います。

Aさん
Did you know she used to play soccer and looked like a boy when she was young.
訳)彼女は以前若い時サッカーをしてて男の子のような容姿をしていたんだよ。
Bさん
Cut it out. Stop making fun of me.
訳)ちょっとやめて、黙ってよ。私のことばかにするのはやめてよ。

まとめ

いかがでしたか?「黙れ」の英語表現は、場合によって様々な使い方がありほとんどは日本語の「黙れ」のとおり少し強い表現になってしまいます。ただ,「Please」などをつけたり、仲の良い友達とさらっと使ったりと、抑揚をつけて使う方法が様々あります。例文を見たり、映画やドラマのなかでどう使われているかを見極めて現実の会話でも使ってみると良いでしょう。