皆さんは英語で「赤字」を表現できますか?

また、その逆を意味する「黒字」に関してはどうでしょう。

こちらの記事では、赤字に関する英語表現はもちろん、赤字経営(ビジネス)などの関連後も紹介していきます。

また、赤字の英語の使い方を例文と一緒に紹介しているので、ぜひ応用しながら進めていってください。

「赤字」は英語で何と言う?

収入より支出が多い状況を指す「赤字」は、英語で何と表現するでしょう。

まずは、経営の赤字を意味する英語表現を2つ紹介していきます。

「赤字」は英語で”deficit”と表現する

「赤字(赤文字)」を1つの英単語で表現する場合、”deflict”と表すのが適切です。

“deficit”には名詞で「不足額」や「不足」といった意味があります。

また、”deficit”の発音はカタカナ表記で「デフィセィット」となり、発音記号は”défəsɪt”です。

Aさん
赤字の中でも「貿易赤字」と言いたい場合は、“trade deficits”と表現します!

“deficit”の語源

“deficit”の語源は、数ある言語の中でも「ラテン語」から来ています。

元々は”deficere”という単語から来ており、意味は「不足している状態」を指す言葉です。

「赤字」は他にも”in the red”で表せる

「赤字」を複数の英単語で表すには、”in the red”と表現することができます。

逆に「黒字」は、”in the black”と表現することができ、日本語での「赤字・黒字」の言い方に近いのが特徴です。

例えば、「$1,000の赤字」と言いたい場合は、”$1,000 in the red”と表現します。

「黒字」と言いたい場合は、”red”の部分を”black”に置換するだけで良いので、セットで覚えておきましょう。

“in the red”の語源

赤字の状態を意味する”in the red”の語源は、銀行口座の赤字記録から来ています。

実際に、口座の残高が「負(マイナス)」になると、銀行は負の残高を赤字で記録するようです。

また、”in the black”もその逆を意味しており、収支がプラスになっている時に黒い字で記録されることから来ています。

「赤字」英語の使用例

「赤字」英語の使用例

次は、「赤字」を使った例文を紹介していきます。

実際の使い方を確認しながら、文中で自然に使えるようにしていきましょう。

例1.”deficit”を使った例文

Aさん
例)The company reported a budget deficit of $5 million for the fiscal year.

訳)年度の予算は500万ドルの赤字を計上しました。

“deficit”は、「赤字」を意味する名詞表現でした。

今回のように「500万ドルの赤字」と言いたい場合は、”deficit of $5 million”と表記します。

また、予算の話をするうえで下記の英語表現を覚えておくと便利なので、確認しておきましょう。

  • report:「報告する」
  • budget:「予算」
  • fiscal year:「年度」
Bさん
年度を意味する”fiscal year”は、”FY”と略されて使われることが多いです。

例2.”in the red”を使った例文

Aさん
例)The company has been in the red for the past two years.

訳)同社は過去2年間赤字が続いています。

“in the red”を文中で使う場合は、例文のように動詞”have”を使ったり、”be動詞”を使って表現することが多いです。

例3.”in the black”を使った例文

Aさん
例)The company has been in the black for the past quarter, with record profits.

訳)この四半期は過去最高益を更新し、黒字を維持しています。

「黒字」を意味する”in the black”は、「赤字」を意味する”in the red”と使い方が全く同じです。

例文にもあるように、動詞の”have”を使って直近の報告をしたり、”be動詞”を使って表すことがあります。

Bさん
“quarter”は、”Q”と略されることが多い英単語です。例えば”Q3″と書いた場合は、”quarter 3″を意味し、「7月~9月」の期間を指します。

「赤字」の関連語

「赤字」の関連語

最後に「赤字(deficit, in the red)」の関連語を見ていきましょう。

本記事で取り上げる関連英語は下記の通りです。

  • 赤字経営:”deficit operation”
  • バランスシート:”balance sheet”
  • 不足: “shortfall”

どれも予算の話をする上では、非常に重要な単語となるので、ぜひ参考にしてください。

赤字経営:”deficit operation”

「赤字経営」を英語で表現する場合、”deficit operation”と表します。

“operation”は、「企業」や「経営」を意味する名詞表現です。

基本的には”deficit operation”を使いますが、”in the red”を無理やり使いたい場合は、“operating in the red”とするのが良いでしょう。

Aさん
例)The government’s deficit operation is causing concern among taxpayers.

訳)政府の赤字経営は納税者の不安を煽っている。

バランスシート:”balance sheet”

資産や負債、資本の状態を表す書類「バランスシート」は、英語でも”balance sheet”と表現します。

「バランスシート」を和訳すると「貸借対照表」となり、簿記の検定を受けたことのある方や、経営者の方は聞いたことがある表現でしょう。

“balance sheet”の語源は、19世紀にも遡り、英語圏での経済学で使われ始めた言葉となります。

Aさん
例)The balance sheet showed that the company had a high level of debt.

訳)バランスシートを見ると、多額の負債を抱えていることがわかります。

不足: “shortfall”

金額の「不足」を表現したい場合、”shortfall”という英単語を使って表現します。

“shortfall”には、「不足」や「不足分」と言った意味のある名詞表現です。

例えば、「収益の不足」と言いたい場合は、”shortfall of revenue”なんて使い方をします。

Aさん
例)Due to unexpected expenses, the non-profit organization had a shortfall in its funding.

訳)予期せぬ出費によりNPOの資金が不足した。

まとめ

こちらの記事では、「赤字」を意味する英語表現に関して学んできました。

記事を通じて覚えておくべきポイントは下記の3つとなります。

  • 「赤字」は英語で”deficit”や”in the red”と表す
  • 「黒字」は英語で”in the black”と表現する
  • 「赤字」や「黒字」は銀行残高の色が元になっている

関連語と一緒に、ぜひ色々な使い方をして身につけてください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。