日本にいながら24時間英語で過ごす環境があるとしたら皆さん、興味がありますか?

英会話キャンプと呼ばれ、1日を通して、または宿泊しながらその間、英語だけで過ごすアクティビティが国内にあります。

この記事では英会話キャンプがどのような内容なのか、利用することで英会話が上達するのかについて紹介していきましょう。ぜひ、最後までお読みください。

朝から晩まで英語漬けの英会話キャンプ

筆者が住むイギリスでは中学生くらいまでを対象に、夏休みなど学校の長い休みのときにいろいろなキャンプが開催されます。キャンプといっても、山に行ってテントを張ってするあのキャンプではありません。代表としてfootball campがありますが、丸々1日サッカーをして過ごすというアクティビティのことを指しています。

フットボールキャンプではコーチが数名おり、子ども達にテクニックを指導したり、2チームに分かれて試合をします。子ども達は簡単なパックランチ(お弁当)と水のボトルを持参し、終日サッカーをして過ごします。子どもは楽しく過ごせますし親も助かり、大変人気のキャンプです。

朝から晩まで英語を使って過ごすキャンプ

英会話キャンプもこのフットボールキャンプと同じと考えてみましょう。
例えば、ある英会話キャンプでは子どもを対象に1日、または泊まりがけで日本語を話さない講師と英語だけで過ごします。
過ごし方はクラスに子ども達が集まり英語のレッスンを長時間受けるのではなく、料理をしたりハイキングをしたりと楽しいアクティビティを行ないながら、朝から晩まで英語でコミュニケーションを取ります。

英会話キャンプは体験型の英語学習をすることで、必要なときに伝わる英語を学んだり自らの経験とともに単語やフレーズを表現する実践型の学習法と言え、机上の勉強とまったく違う体験ができるところがメリットです。
集まる人たちは英語が話せるようになりたいという共通意識を持っているため、楽しく一緒に学べるところ、また外国人の生きた英語に触れられる機会になります。

どんな英会話キャンプがあるか紹介

どんな英会話キャンプがあるか紹介

ここで、英会話キャンプにはどのようなものがあるのか紹介します。

スクールによるキャンプ

英会話スクールが国内留学プログラムとしてイングリッシュキャンプを開催しています。数日を通学しながら、またはホテルに滞在して英語を使う環境づくりが作られます。内容は外国人講師とビジネス英語を学んだり、レッスン以外の時間でも英語のやりとりが求められます。

他にも、海外への語学留学のスケジュールのように、午前は英語を使ったコミュニケーション、午後は読み書きのレッスンというプランもあります。この場合、英会話スクールに週1回2回通った場合の半年程度の学習時間を1週間で得るプランを実施しているスクールもあります。

気になる費用ですが、10万円~40万円を超えるものまであり高めの設定となっています。しかし、海外へ短期留学することを考えると国内で英語漬けになれるキャンプの価値は個人の考えによるところとなるでしょう。

観光地でするキャンプ

国内の観光地をキャンプの場として、2泊3日や5泊6日といった日程で英語にしっかり親しむ機会があります。あるキャンプでは、子どもを対象にサッカーやフィリスビーといったスポーツをしながら自然のなかで英語によるコミュニケーションが取られます。ネイティブと触れ合い、一緒にプレーするなかでもっと英語を話せるようになりたいという気持ちを育みます。ワンデーキャンプでは小さなお子さんでも体を動かしながら英語を使う機会になります。

観光地でするキャンプの費用ですが、ワンデーなら約4,000円、5泊6日であれば約12万円程度が目安となります。

住み込み型のキャンプ

シェアハウスを外国人と住むタイプもあります。世界から集まる多国籍シェアハウスでは国際語である英語がメインになり、海外に住む感覚で挨拶から食事まで一緒に時間を過ごします。英会話スクールと違うのは自分について話をする時間が多いこと、それらを表現する練習ができる点です。

初期費用の目安としては礼金30,000円、保証金20,000円、賃料と水道光熱費などがかかります。

異文化体験をしながらキャンプ

異文化体験をしながらキャンプ

次に、英語体験と異文化体験を同時にできるキャンプを紹介しましょう。
日本にいながら外国人と一緒に時間を過ごすことは、海外に行くより異文化交流が容易にできます。まったく異なるバックグランドを持つ人たちが共通語である英語でやりとりをし、それぞれの違いを発見すれば楽しく、英語学習へのモチベーションが高まります。

講師たちの出身国について知る

日本に住んでいると、外国人と会ったり話をすることは誰にでもあるものではありません。その点、英会話のためのキャンプは普段会わない人と会い、英語を学習しながら世界について知る大きな機会です。特に、小さなときから海外に目を向けられれば、人は違って当たり前であり相手を尊重できる国際人になっていく可能性も期待できるかもしれません。

異文化体験の例

あるイングリッシュキャンプでは、小学生、中学生そして高校生を対象にリスニング・スピーキングを上達させるためのプログラムを用意しています。英語力と年齢によってクラス分けされグループでレッスンが行なわれます。また、ゲームやいろいろなアクティビティを通して英語に触れるなか、様々な講師とその出身国の文化について話を聞いたり質問する時間が取られます。英語だけでなく外国の文化を知ることによって考え方の違いを発見するなど、外国への理解が深まります。

英会話キャンプで上達するか?

異文化体験をしながらキャンプ

国内で実施される英会話のキャンプはアクティビティと英会話レッスンが一緒になった楽しいプログラムであることがほとんどです。そのため、お子さん達には自然に英語に親しむ良い機会になるでしょう。海外留学へ送り出す費用と手間を考えてもメリットがあります。

英会話キャンプで上達する?

ここで、英会話が上達するのかという面について触れましょう。
英会話キャンプはあくまでも短期のプログラムです。このため、キャンプを有効に活かすには、ある程度の下地があることが望ましいでしょう。そして、キャンプの前後にどのように英語を話す機会を作れるのかも重要です。「たった2日で英会話に自信がつく」というキャッチフレーズを見ることがありますが、本当にそうでしょうか?語学は継続がキーとなります。一度二度キャンプに参加して満足するというものではないはずです。

一方、楽しく英語漬けの時間を過ごすにはキャンプは有効であり、特に帰国して間もない人のブラッシュアップ、これから留学やホームステイなどの予定がある人にはおすすめです。また、積極的に参加できそうな場合は初級者にとってもきっかけになったり、モチベーションを上げるための機会にはなるかもしれませんね。あくまでも他の日本人参加者と日本語で話さないようにすることが前提になります。その上である程度の英語力上達は期待できるでしょう。

まとめ

なんだか楽しそうな英会話キャンプ、英語を実際に使う体験に勝るものはないため参加すれば得るものはたくさんあるはずです。

抑えるべき点はどれもショートプログラムのため、キャンプに参加する前、そして参加後に英会話の学習を繰り返し重ねて行なう必要があります。
やはり、英会話を上達させるためには継続した学びが大切と言えるでしょう。