マシュマロは、そのまま食べてもおいしいですし、ココアに浮かべて溶かしながら楽しむのもまた良いですよね。やさしい甘さと柔らかな食感がたまりません。
さてこのマシュマロ、英語ではなんて言うのでしょうか。今回はマシュマロにまつわる単語やフレーズをいろいろ紹介します。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

マシュマロは英語でなんて言う?

マシュマロは英語で「marshmallow」といいます。マシュマロは、ふわふわのメレンゲにシロップを加え、ゼラチンで固めて粉をまぶしたお菓子です。マシュマロは19世紀にフランスのお菓子職人が初めて作ったといわれています。


日本でのマシュマロの歴史は、明治25年に米津風月堂(現在の東京風月堂銀座)が初めて発売したところから始まりました。
日本ではマシュマロをそのまま食べますが、北米ではマシュマロを焼いて熱々を食べることも多いですよね。それがやけにおいしそうに見えるんですよねえ。

スモアって?

「スモア」は「焼いたマシュマロをチョコレートとともにクラッカーやビスケットで挟んだ食べ物」のことです。あまりにおいしいので「もっとちょうだい!」と言ってしまうことから「s’more(スモア)」という名前が付けられました。ちなみに「s’more」「some more(もっと欲しい)」の略語です。


焼いてはいませんが、森永エンゼルパイもマシュマロをビスケットで挟んだおいしいお菓子ですよね。スモアが好きな外国人に食べてもらってぜひ感想を聞いてみたいものです。

Aさん
Seeing marshmallows makes me want to eat s’mores.
訳)マシュマロを見るとスモアを食べたくなるわ
Bさん
What is s’more?
訳)スモアって?
Aさん
S’more is toasted marshmallows and chocolate placed between crackers or biscuits.
訳)スモアは焼いたマシュマロとチョコレートをクラッカーやビスケットに挟んだ食べ物のことよ

Bさん
It sounds yummy.
訳)美味しそうね

スモアのレシピ

スモアは、アメリカやカナダではキャンプのデザートとして親しまれてきました。キャンプやBBQのとき、焚き火の火を使ってつくります。BBQ用の串にマシュマロを刺してマシュマロを焚き火で溶かします。溶かしたマシュマロとチョコレートをクラッカーやビスケットに挟んで食べるのがキャンプの定番です。

マシュマロ+チョコレートが王道ですが、さまざまなアレンジを楽しむこともできます。チョコレートの代わりにジャムやピーナツバターを挟むこともできますし、カラフルなチョコレートや、キャラメルが入ったチョコレートを使うと違った味を楽しめます。

そのほか、スイーツだけでなく前菜やおつまみになるスモアもあります。簡単なレシピを紹介します。

ハニーベーコンスモア:ベーコンにハチミツを塗って、レンジかオーブンで焼きます。焼きあがったら熱を冷まして、グラハムクラッカーにチョコレート、ベーコン、焼いたマシュマロを挟みます。

バナナスモア:定番スモアにバナナを入れる。イチゴを入れてストロベリースモアにしたりブルーベリーを入れてブルーベリースモアにしてもいいですね。

マシュマロの複数形は?

マシュマロの複数形は?

「marshmallow(マシュマロ)」の複数形は、「marshmallows」です。
たくさんのマシュマロを思い浮かべたとき、昔はホワイトデーのお返しはマシュマロかキャンディーだったことを思い出しました。ホワイトデーのことを「マシュマロデー」と呼んでいた時代があったんです。


これは福岡県のお菓子屋さんが始めたことだったのですが、現在でもこちらのお菓子屋さんでは「ホワイトデーはマシュマロデー」というキャンペーンを行っていて、マシュマロにチョコレートやクリーム、あんこなどを入れたお菓子があります。興味のある方はぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。

参考:石村萬盛堂「White Day 42th」

Aさん
Is it true that there used to be a custom of sending marshmallows on White Day?
訳)昔はホワイトデーにマシュマロを送る習慣があったって本当?
Bさん
Wow, what a nostalgic story. But that custom didn’t take root.
訳)うわあ、懐かしい話ねえ、でもその習慣は定着しなかったわ
Aさん
Halloween takes root now in Japan.
訳)ハロウィンは定着したのにね
Bさん
You’re right.
訳)たしかに

 

マシュマロの英語の発音って?

「marshmallow(マシュマロ)」の英語の発音記号は「mɑ’ːrʃmèlou」で、カタカナにすると「マァーシュメロゥ」となります。


イギリス英語だと発音記号は「mɑ`ːʃmǽlou」なのでカタカナでは「マァーシュメァロゥ」という感じでしょうか。(「ǽ」の音は「ア」と「エ」の中間の音です)

「マシュマロ」では通じませんので注意しましょう。

マシュマロの名前の由来は

マシュマロという名前の由来は、マシュマロが最初に作られた頃に使われていた原料のウスベニタチアオイの英語名(marsh mallow)からきています。


マシュマロは、このウスベニタチアオイの根から作られたのど飴を元に作られたお菓子なんですよ。現代ではこのウスベニタチアオイは原料として使われていませんが、名前はそのままウスベニタチアオイの英語名「marshmallow」になっています。


実はマシュマロはフランス語でもウスベニタチアオイのフランス語名である「Guimauve(ギモーヴ)」がそのまま菓子名になっています。


それにしても、ウスベニタチアオイの根から作られたマシュマロってどんな味だったんでしょう。どこかで食べられるのなら、ぜひ一度食べてみたいものです。

Aさん
Are marshmallows good for sore throats?
訳)マシュマロが喉の痛みに効くのかい?
Bさん
It might have been, but Marshmallows are no longer made from marsh mallow.
訳)昔はそうかもね。でもウスベニタチアオイはもうマシュマロの原料じゃないの
Aさん
That’s a pity. I have a sore throat since this morning.
訳)そりゃ残念。今朝から喉が痛いのに
Bさん
Then take your medicine and go to bed.
訳)それなら薬を飲んで早く寝なさい

 

マシュマロの意味って?

マシュマロの名前の由来は

「marshmallow(マシュマロ)」を辞書で調べてみると「やわらかくて甘い、白色やピンク色のお菓子」という意味があります。ちなみに原料であり名前の由来でもある「marsh mallow(ウスベニタチアオイ)」は「沼地の葵」という意味です。これはウスベニタチアオイが沼地のような湿った場所を好むことから名づけられました。


ウスベニタチアオイの花言葉は「恩恵」とか「慈善」なんですが、これももしかすると根に喉の痛みに効く成分があることからきているのかもしれませんね。

参考:みんなの趣味の園芸「【2018 庭の植物】の写真 Bennuさんのアルバム」

マシュマロの歴史

マシュマロの歴史

マシュマロの歴史をみていきましょう。マシュマロの語源となっている植物マーシュマロウの原産地域は、西アジアから北アフリカにかけての地域です。紀元前2000年ごろエジプトで食べられていたマシュマロのルーツのお菓子はファラオや王族しか口にしてはいけないものとされており、それ以外の人が口にすることは犯罪とされていました。古代エジプト以降もマーシュマロウはハーブ、薬として使用されてきました。

そんなマーシュマロウがスイーツになったのは、19世紀。フランスの菓子職人が泡立てたメレンゲに砂糖と水、マーシュマロウの根から取り出した粘液を加えてホイップしフワフワとした食感を持つお菓子に作り上げたといわれています。

チームビルディング「マシュマロチャレンジ」って?

会社の部署やプロジェクトチームが立ち上がって間もないころ、周りのメンバーがどんな人たちなのか、何が得意なのかわからないため関係性がぎこちなくて、信頼関係が築きにくく、助けを求めづらかったりすることでしょう。

チームメンバーが同じ目標を目指し、個々のスキルや能力を最大限に発揮して、生産性の高いチーム・高いパフォーマンスを上げる組織づくりを「チームビルディング」といいます。

チームビルディングを効果的に進めるために、メンバーのコミュニケーションを促進しメンバー間の信頼を深めるためのゲームを活用することがあります。

そのゲームの一つに「マシュマロチャレンジ」があります。「マシュマロチャレンジ」は、パスタ、テープ、ひも、マシュマロを使って 自立可能なタワーを立てて、タワーの上にマシュマロを置きます。制限時間内に最も高いタワーを作ったチームが優勝となります。パスタやテープ、ひもは切ったり貼ったりしてもかまいませんが、マシュマロは切ってはいけません。

世界記録は「99cm」。シンプルなゲームですが、チームメンバーで協力しながら役割分担をし、コミュニケーションしながらタワーを作ります。チームで一緒に悩みながら楽しむところが、仕事のプロジェクトに似ています。

マシュマロってスラングだったりする?

マシュマロにスラング的な意味は見つかりませんでしたが、「マシュマロ」という匿名のメッセージを受け付けるサービスがあります。マシュマロは、SNSが楽しい反面、誹謗中傷や悪意のある書き込みも多いことから、「世界はもっとマシュマロを投げ合うような安全さで満たされるべき」という考えのもとに生まれたものです。


悪意のあるコメントや誹謗中傷はAIが弾いてしまうため、ポジティブなメッセージのみが届くようになっています。Twitterが使える環境であれば利用できるサービスなので、興味のある方は一度チェックしてみてくださいね。

マシュマロといえばマシュマロマンですよね

マシュマロのお話で「ゴーストバスターズ(Ghostbusters)」の「マシュマロマン(Marshmallow Man)」のことを書かないわけにはいきませんよね。


マシュマロマンのかぶっている帽子に書かれているロゴの「STAY PUFT」は、直訳すれば「ふわふわでいろ」という命令形になりますが「いつもふわふわ」という意味の造語です。


この「Stay」には「~のままでいる」という意味があり、「Stay close.(くっついたままでいろ=離れるな)」などのように使いますよ。

まとめ

マシュマロがのど飴から作られたお菓子だったことには、驚かれた方も多いのではないでしょうか。お菓子の由来はどれも興味深いものですが、現代では原料が替わってしまっているため、元のマシュマロがどんなものだったのかを知ることができないのは残念です。


今回紹介した単語やフレーズも、インプットしたらぜひ会話で使ってみてくださいね。英会話はやはりインプットとアウトプットのバランスが大切だと思います。
毎日5分でも良いのでぜひ英語を話す習慣をつけましょう!See you next time!

マカロンを英語で何というかについても、紹介しています。ぜひご覧ください。