オンライン英会話は「英会話の練習をする」イメージが強いですが、英文法をオンライン英会話で学ぶことも可能です。
また英文法の勉強は「座学よりも英会話の練習の方が大事！」という考えで遠ざけられがちな傾向があります。
しかし、英会話を念頭に置いた学習でも、英文法の習得は大きなメリットがあります。
この記事では、オンライン英会話と英文法の関係についてお伝えしていきます。
目次
英文法を勉強するメリット
英文法を効果的に身に着ける方法をお伝えする前に、英文法を勉強して身に着けるメリットについて改めてお伝えする必要があります。
なぜなら、「英文法」と「英会話」の関係について、以下のように考える日本人が多いからです。
↑確かにこう考える日本人は多いです。かく言う、今この文字をタイピングしている筆者も、長い間↑のように考えていました。
しかし、結論を言うと英文法を学ぶことは決して無駄なんかではなく、むしろ英語を見に着けるのに非常に役に立つと断言できます。
その根拠を以下の2つからお伝えします。
単語力だけだとクタクタになる
英文法を身に着けずに英語を読もうとすると、英語を読むたびにクタクタに疲れてしまいます。
ひとつ例文を挙げましょう。
Tiger sharks, the fourth largest type of shark on the planet, are known to consume not only fish, turtles, and mammals such as seals but also an extremely wide variety of other sea creatures.
(出典:2019年度第3回英検準1級過去問 P.6)
↑の例文は英検準一級で出題された長文問題の冒頭です。
「Tiger sharks」の文頭から「Sea creatures」の文末までかなりの量の英語を読む必要がありますよね。
これだけの英単語を、文頭から文末まで一つずつ丁寧に日本語に翻訳して、文章として意味を成り立たせるのはとても大変です。考えただけでも頭が痛くなりますね。（少なくともこれを書いている筆者はなりました）
しかし、英文法の知識を応用すれば、↑のような長い英文でも、以下のようにシンプルに理解できるようになります。
Tiger sharks（主語）
Are known（動詞の受動態）
To consume（主語がどのようにAre knownされているか）
Not only ～（To consumeされる対象）
いかがでしょうか？
一気に主語であるTiger sharksが、To consumeすることでAre knownされている（知られている）ことが瞬時に理解できるようになり、たくさんの英単語たちを「ひとまとまり」として捉（とら）えられるようになりましたね。
以上のことから、英文法を学ぶことで長い文章もシンプルに捉（とら）えられるようになり、その結果「英語を読むたびにクタクタに疲れる」ことが防げると言えます。
会話の練習だけでは、英会話は上達しない
英文法の練習をせずに会話だけを練習していても、英会話の上達は必ず頭打ちになります。
英語学習をはじめとする「第二言語習得」の研究である「第二言語習得論」では、「会話の練習で外国語の会話力は上達するが、文法ミスはどれだけ練習しても改善されなかった。」との報告があります。
つまり「英会話の練習だけでは文法ミスは改善されず、不自然な英語を話し続けてしまう。」と言えるのです。
↑このように主張される方もいらっしゃるでしょう。確かに「伝わる」ことが目的ならそれでもOKです。
しかし、その場合は「相手にストレスを与えている」ことを自覚して話さなければなりません。
日本語のたどたどしい外国人の話を聞いている時を想像するとわかるかと思います。
聞き手であるこちらが積極的に意識して理解する必要があるので、話しているうちに集中力を使って疲れてしまいます。
- 英会話の練習だけでは、文法ミスは改善されない
- 文法の砕けた英語では、聞き手に大きなストレスを与えてしまう
↑以上のことから、「会話の練習だけでは、英会話は上達しない」と言うことができるので、英語を見に着けるには英文法の勉強は欠かせないと言えます。
基本ができると英語は話しやすく理解しやすくなる
英語は基本がしっかりできていると、話しやすくも理解しやすくもなります。
特に日本人がつまづきやすいポイントは、中学校で学ぶ「三単現のs」や「時制の一致」などであり、さらにTOEIC800点を超える英語上級者でもそれは変わりません。
そこで、英会話を練習する上で「基本」をしっかり学び、意識して会話をすることで英語上級者にも負けない会話力になることを期待できます。
また英文を読んだり英会話を聞いたりする際も、英文法の基本を学ぶことがとても役に立ちます。
英文を読むのも会話を聞くのも、「英文を理解すること」には変わりないですし、英文を理解する際に英文法がとても役に立つことは「英文法を学ぶメリット」でお伝えした通りです。
したがって、「英語は基本がしっかりできていると、話しやすくも理解しやすくもなる」と言えるわけですね。
英文法の効果的な勉強法
英文法の効果的な勉強法は、「理解→実践」のプロセスを踏むことだと言えます。
つまり、解説型の参考書を読んで理屈を「理解」し、その次に問題集を使って「実践」することで、体感として身に着けるということです。
よくある失敗が、文法項目の解説を「暗記」してしまい、身に着いていない状態が続いてしまうことです。（筆者も苦手な関係詞で長い間この状態が続いていました）
そこで問題集で「実践」を繰り返すことで、実際の英文で正しい文法を「使える」ようにするのが大切です。
オンライン英会話で文法が学べるか？
オンライン英会話を使って、英文法を学ぶことは可能です。
オンライン英会話と言うと、「英語のネイティブスピーカーやバイリンガルの講師と英会話をする」といったレッスンを思い浮かべる方も多いでしょう。
確かに英会話主体のレッスンもありますが、同時に「英文法の習得」を目的としたレッスンを提供しているスクールもあります。
学研のKimini英会話
英文法を学べるオンライン英会話サービスの中には、学習塾や家庭教師、学習参考書などで教育業界に貢献してきた老舗企業「学研」が主催するオンライン英会話「Kimini英会話」があります。
教育業界で積み重ねられたノウハウを使った教材とプログラムで、「実際に使える英文法」を学べるのでおすすめのオンライン英会話スクールです。
特に英文法に焦点を当てながら、「読む、聴く、書く、話す」の4技能をバランスよく伸ばせる「総合英語コース」なら、無理なく堅実に基礎力を磨いていくことが可能です。
「教育に精通したオンライン英会話スクールで、英文法を身に着けたい！」と考えている方は、以下のURLから詳細をご覧ください。↓
まとめ
この記事では、英会話を上達させるための英文法の大切さ、また英文法の効果的な勉強法とおすすめのオンライン英会話スクールについてお伝えしました。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語学習をより充実したものにできれば幸いです。
あなたの英語学習、より充実させる情報をお届けします!大学で英語を専攻し、カナダで5か月間の語学留学を経験しました。大学を卒業後は英文事務に２年間従事。英検準1級、TOEIC790を所持。高校3年時、センター模試英語で34/200から150/200まで点数を伸ばした経験があります。現在は英語学習系WEBライターとして自身の経験を執筆。