「理念」という言葉はビジネスシーンなどでよく使う言葉であり、一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。ただ、英語でどうやって表現するのかわからない方もいるでしょう。

そこで、今回は「理念」の英語表現に加え、「理念」にまつわる英語を紹介します。
さらに、実際に使える英語例文も併せて見ていきましょう。

「理念」はどのような場面で使用する言葉?

「理念」と聞くと、どのような場面で使われている言葉だと想像しますか。「企業理念」や「経営理念」など、ビジネスシーンで使用されるケースが多いでしょう。ただ、「教育理念」など、教育業界においても使うことがあります。

そのほか、政治や経済業界においても、「理念」という言葉を使うことがあり、使用する場面については多様であることがわかります。
そもそも、「理念」とは、組織やグループ、個人などが持っている根源的な信念や哲学的なアイディアと解釈されます。たとえば、ビジネスシーンにおいては、企業や団体の理念を掲げて、製品やサービスの開発に励み、消費者に提供するといった構図が成立しています。

また、教育業界においては、「教育理念」という言葉が使用され、教育方法に対する考えや想いと同義として捉えることができるでしょう。

一方、個人レベルにおける「理念」という言葉は、人生の目的や目標、信念を表すために使うことが一般的です。ビジネスや政治は組織的な思想やアイディアであるのに対し、個人レベルでの「理念」は人生の目的や目標と解釈できるでしょう。

「理念」は英語でなんて言うの?

「理念」は日常会話においても、たびたび耳にする言葉であるものの、英語でどうやって表現するのかわからない方も多いのではないでしょうか。

ひとえに「理念」といっても、使う場面や微妙なニュアンスの違いで、英語の表現を使い分けることがあります。ここでは、代表的な英語を見ていきましょう。

1. Philosophy

“Philosophy”は「哲学」という意味ですが、ビジネスシーンにおいては、企業の経営理念や思想といった意味で使われることが多いです。

2. Mission statement

“Mission statement”は、企業の目的や使命を示す声明文のことを意味します。企業が他社へアピールするときや、公式ホームページなどに”Mission statement”を掲げることが多いでしょう。

3. Values

企業が大事にしているもの、重視すること、信念などを意味しています。

そのほか、”idea”や”principle”、”concept”を使うことも少なくありません。

「理念」にまつわる英語を紹介

「理念」は”Philosophy””Mission statement””idea”などを使って表現できます。

ここでは、「理念」にまつわる英語を見ていきましょう。

【「理念」にまつわる英語】

  • political idea:政治理念
  • basic principle:基本理念
  • management philosophy:経営理念
  • corporate philosophy:企業理念
  • educational idea:教育理念
  • social idea:社会的理念

「理念」を使った実際に使える英語例文集

ここでは、「理念」を使った、さまざまな英語例文を見ていきましょう。

  • We have to work hard at this task keeping this concept in our mind.
    私たちは、この理念を念頭に置いて業務に取りかからなければなりません。
  • Is the idea based on utopianism? Can you describe it more, please?
    その理念はユートピア的思想に基づいているのでしょうか。もう少し詳しく説明していただけますか。
  • The corporate philosophy coincides exactly with my thoughts.
    その企業の経営理念は、私の考えとぴったり一致しています。
  • I sympathize with the idea of the company, which contributes to environmental problems.
    環境問題に貢献するという企業理念に共感しています。
  • She embodied the philosophy in her painting.
    彼女は絵画の中で理念を具現化しました。
  • The CEO announced the corporate philosophy by using SNS.
    社長はSNSを使って、企業理念を発表しました。
  • Sex equality is an integral part of democratic ideology.
    男女平等というのは、民主主義において、必要不可欠な理念です。
  • The CEO gave a long speech because employees should soak in the company’s management principles.
    会社の経営理念を浸透させるために、企業の代表取締役社長が長い演説をおこなった。
  • The philosophies on education are based on “liberal autonomy”, “international principle”, “cohesive education” and “foundation of the human being”.
    教育理念は、「自由自治」「国際主義」「一貫教育」「人間形成」に基づいています。

「理念」という英語は覚えておいたほうがいい?

「理念」はビジネスシーンだけでなく、教育業界でも使用する言葉であり、さまざまなシーンで使用します。

そのため、英語学習を進めるうえで、覚えておいたほうがいいでしょう。

ビジネスシーンにおいては、企業理念や経営理念など、会社全体の方針を理解するうえで、必要不可欠といえます。また、外資系企業の場合、社長が外国人であることも珍しくなく、企業理念などが英語で書かれていたり、英語で演説がおこなわれる可能性もあるでしょう。

しかし、仮に「理念」を表す”philosophy””concept””idea”といった言葉を知らなければ、社長が何の話をしているのか、正確に理解できない場合があります。そのため、ぜひこの機会に覚えておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は「理念」や「理念」にまつわる英語表現を紹介しました。「理念」は”philosophy”“idea”などの英語で表現することができ、ビジネスシーンはもちろん、経済や政治、学校などでもよく使用する言葉です。

また、本記事では、「理念という英語を覚えておいたほうがいい?」についても解説しました。「理念」はビジネスや教育業界で、しばしば使用される言葉です。とくに、企業においては、経営理念や企業理念という言葉が定着しており、社員は企業の理念を理解したうえで、業務を遂行しなければなりません。

とはいえ、「理念」を表す”philosophy”“idea”を知らなければ、社長がどういう話をしているのかわからず、しっかりと解釈できない可能性もあります。

そのため、本記事で紹介した「理念」の意味に加え、「理念」にまつわる英語や実際の英語例文を参考に、英語学習を進めていきましょう。