今回の記事は災害の一つである「火事」や「火災」を取り上げましょう。
もし、皆さんの自宅や隣家で火事が起こったら、英語で咄嗟に「火事だー!」と叫べますか?
この記事では、英語で「火事」や「火災」にまつわる様々な英語表現を紹介します。防災の意味も含め、ぜひご参考にしてください。
「火災」の英語表現
まず、火事と火災の違いなのですが、皆さん理解されていますか?
火事とは火が出たことを指し、火事が発生したなどと表現されます。
一方の火災は火が燃え上がって、逃げる人が怪我をしたり一酸化中毒になったりという被害がでることを言います。火災の災は災害の災、燃焼が広がることで火によって起こる災害が火災なんですね。
火災の英語表現
ここで、この記事のポイントとなる3つの単語を挙げてみましょう。
- 火事 fire
- 火災 fire disaster
- 災害 disaster
火の意味でお馴染みのfireは、家などの建物が火事になることでいわゆる家火事と呼ばれますが、森林火災というときにはbushfireのほうがよく言い表すでしょう。
さらに、火事に関連する他の言葉も紹介します。
- ぼや a minor fire/small fire
- 大火事 great fire/massive fire
- 山火事 mountain fire/wildfire
- 火災事故 fire incident/fire accident
- 避難する evacuate
- 鎮火する get a fire under control
- 消防車 fire engine
- 消防士 fire brigade/firefighter
「火事になる」「火事だ!」の英語
さて、単語を抑えた後は、それらをどのように使うかみていきましょう。
「火事になる」「火事だ」の英語表現を紹介します。
「火事になる」「火事だ」の英語
火の手が上がるといった言い方もありますが、「火事になる」とは火がついて燃え上がることを言います。例えば、食事を作る時間帯に地震が起こった、そんなときには火事になる可能性が高くなります。そのため、地震時には火の元を確認することが重要と言われているのです。
火事だ!火事になった!の英語は「Fire!!」です。火事を表すfireそのものを叫べばいいということになります。緊急の事態ですから、大声で「Fire!! Fire!!」と繰り返すことも多くあります。
It’s on fire
火事だ!というとき「It’s on fire!!」を使うこともできます。Itは火がついたものを指すので、That place is on fire!やOver there is on fire!!という言い方もできます。
It’s on fire! Call the fire brigade!!
訳)火事だ!消防車を呼んで!
Look! I can’t believe my school is on fire!!
訳)見て!学校が火事だよ、信じられない!!
There is a fire in the kitchen, get out!
訳)キッチンで火事!外に出て!
Yesterday a car was on fire.
訳)昨日、この車は火がついて燃え上がったんだ。
火が発生したときには消防車を呼んだり、外に逃げるなど迅速な行動が必要です。例文からそれらの英語フレーズにも注目してくださいね。
3つ目の例文はキッチンで火事が発生しました。例えば、ビルの2階で起こった場合はon the second floorというように情報を追加していくことができます。
「火事が起こる」の英語表現
次に、「火事が起こる」や「火事が発生する」というときの表現をみていきます。会話もそうですし、ニュースなどで火事があったことを理解できるようになります。
「火事が起こる」「火事が発生する」の英語
起こるや発生するの英語には「happen」「occur」「break out」があります。どちらも偶発的に起こったときに使います。happenとoccurには大きな違いはありません。ちなみに、結果的に起こったときにはresultで表すことができます。
The fire happened at midnight.
訳)火事は真夜中に起こりました。
The fire in the building happened, but all of the people were evacuated.
訳)ビル内で火災が発生しましたが、全員が避難しました。
When the fire occurred, I was sleeping.
訳)火災が発生したとき、私は寝ていたんです。
The 1st September every year is the Disaster Prevention Day in Japan. It’s an education for just in case, so people are prepared for the natural disasters, including when a fire happens.
訳)毎年9月1日は日本の防災の日です。これは万が一に備えた教育であり、人々は火災を含む自然災害が起こったときに備えることができます。
日本の防災の日は「the Disaster Prevention Day」と表します。
「火の用心」の英語表現
日本では「火の用心」という言葉があります。火事に注意をして火の元の確認などをするように注意喚起します。エリアによっては、今でも拍子木を打って「カンカ〜ン 火の用心」と夜の見回りをしてくれる人がいます。
「火の用心」の英語表現
火の用心は日本独特の表現であり、もちろんこれに当たるドンピシャの英語フレーズはありません。意味から考えて限りなく近いのは「be aware of fire」や「check for fire hazard」などが考えられます。
be aware ofは「認識する・気づいている」ですし、hazardはハザードマップのように使われ「危険・危険を引き起こすもの」の意味を持っています。
The weather has been very dry recently, let’s be aware of fires.
訳)最近空気がとても乾燥しているので、火気に注意しよう。
Although we’ve been checking for fire hazards, it can still happen.
訳)私たちは火の用心をしていますが、それでも火事が起こることがあります。
My mother always say “be aware of fire” every time I visit her.
訳)母を訪ねるたび、火の用心って言われるんです。
「火事を消す」の英語表現
火災が発生したら、即鎮火させることが重要です。最後に「火事を消す」を英語でどう表現するのか紹介しましょう。
「火事を消す」の英語
「put out the fire」が火事を消すに当たる表現です。put out the fireを別の言い方にすると「to stop a fire from burning(火が燃えるのを止める)」です。これなら分かりやすいですね。
Firefighters arrived quickly to the site and put out the fire.
訳)消防士たちがすぐに現場に到着し、火を消し止めた。
Don’t try to put out the fire by yourself, call the fire brigade!
訳)自分で火を消そうとしないで消防隊を呼んで!
まとめ
- 火事 fire
- 火災 fire disaster
- 火事だ It’s on fire
地震や津波、洪水や台風、そして火災など多くの自然災害があります。防災などを含めて災害について英語で話せるようになるとリスクマネージメントにつながります。
まずは、今回紹介した「火事」はご存知のfireで表現できること、そしてIt’s on fireまでしっかり覚えて使えるようにしておきましょう。