最近引越しをしまして、以前住んでいた部屋のカーテンを流用しようと、そのまま持ってきました。
しかし、新居の窓に取り付けてみたところ、なんとも寸足らず…。このまま暮らしていこうか、新しいものをオーダーしようか悩んでいる今日この頃です。
さて、そんなわけで今回のテーマは「カーテン」。英語でカーテンを何と表現するのか、関連表現を含めて詳しく確認していきます。
また、記事の後半ではブラインドやシェードなど、カーテンに類似のインテリアについても取り上げるので、これらとカーテンの違いが気になっていた人も必見です。
それでは、早速始めていきましょう!
「カーテン」は英語で何て言う?
「カーテン」は英語でも “curtain” と言います。発音記号は「ˈkɜːrtn̩」で、カタカナで表すと「カートゥン」のように聞こえます。
カーテンの歴史はとても古く、一説によると古代エジプト時代には既に使われていたといわれています。当時は今のように窓につける布ではなく、家の入口などに取り付ける革製のものだったようです。カーテンというよりドアに近いイメージですね。
カーテンは複数形が基本!
英会話でカーテンを表現する際は、基本的に “curtains” と複数形になります。なぜかというと、窓に取り付けるカーテンは基本的に左右1組だからです。
もちろん、限定的なシーンで1枚だけのカーテンを表すなら a curtain で問題ありませんが、だいぶ使用機会は限られるといえるでしょう。
The curtains in this room are too short, aren’t they?
訳)この部屋のカーテン、寸足らずじゃない?
They are from my previous place, so they don’t fit the size.
訳)前住んでた部屋のカーテンだから、サイズが合ってないんだよ
「カーテンを開ける」「カーテンを閉める」は英語で何?
「カーテンを開ける」は英語で “open the curtains”、「カーテンを閉める」は “close the curtains” と言います。わりとそのままなので覚えやすいですね。
Could you please open the curtains?
訳)カーテンを開けていただけますか?
I’m sorry, but I just closed them a moment ago.
訳)ごめんなさい、さっき閉めたばかりなんですよ。
…So what?
訳)…だから何ですか?
なお、カーテンを引くことを表す “draw the curtains” もしばしば使われます。こちらは開け閉め両方に使えますが、実際は閉める意味で使われることが多いです。
また、draw the curtains は比喩的に「~を隠す、秘密にする」というイディオムにもなります。なんだかオシャレな言い回しですよね。
Why do you keep the curtains drawn completely in this room?
訳)何でこの部屋のカーテンは完全に閉め切ってるの?
There’s a hidden secret behind them.
訳)そのカーテンの裏には隠された秘密があるんだよ。
That’s so scary.
訳)何それこわい。
シャワーカーテンなどの「○○カーテン」は英語で何?
お風呂場で使う「シャワーカーテン」や、部屋の間仕切りに使う「アコーディオンカーテン」など、私たちの身の回りには様々な「○○カーテン」がありますね。
代表的な○○カーテンの英語での呼び方は、以下の通りです。
- シャワーカーテン:shower curtain
- アコーディオンカーテン:accordion curtain, accordion wall
- ロールカーテン:roller shade, roller blind
- レースカーテン:sheer curtains
日本語そのままのものもあれば、少し表現が違うものもありますね。
ここで特に注意しておくべきは「レースカーテン」でしょうか。英語でそのまま lace curtains と言っても通じないことはないですが、「薄手」を意味する sheer を使う方が自然です。
Sheer curtains are made from transparent material, and often used as a set with normal curtains.
訳)レースカーテンは透けている素材で作られていて、よく普通のカーテンとセットで使われます。
カーテンの種類について英語で言ってみよう
様々な「○○カーテン」について、英語で何と言うかを紹介しましたが、次に、機能性の高いカーテンの種類について、英語で何と言うかについて解説します。
「遮光カーテン」”blackout curtains”
夏場の日差しがますます強くなってきているため、遮光カーテンを買い求める人が増えています。
遮光カーテンは、英語で “blackout curtains” と言います。”blackout” は「停電」という意味ですが、そのカーテンを閉めると、昼間でも「停電したように」真っ暗になるというところから、このように呼ばれています。例文を見てみましょう。
I have trouble sleeping these days. The sunlight comes into my room early in the morning, so I can’t keep sleeping.
訳)最近、睡眠障害で困っているんだ。早朝に日差しが部屋に差し込んで、寝続けられないよ。
That’s too bad. Why don’t you try blackout curtains?
訳)それはお気の毒に。遮光カーテンを試してみたら、どうかな。
「遮熱カーテン」”thermal curtains”
地球温暖化の影響もあり、世界中で夏場の最高気温が35℃を超える地域が増えてきています。夏場、エアコンを使わずに部屋で過ごしたりして、熱中症になって救急搬送される人もいます。
夏場はエアコンを使う機会がますます増えそうですが、「遮熱カーテン」を使うことで、エアコンの設定温度を少し下げられて、電気代が節約できるという提案もあります。
「遮熱カーテン」は英語で “thermal curtains” と言います。例文を見てみましょう。
My electricity bill was so high last month. It’s very hot, so I have to use the air conditioner every day, but I’m wondering if there is a good way to reduce the electricity bill.
訳)先月の電気代がとても高かったよ。とても暑いから、毎日エアコンを使わなきゃならないけど、電気代を下げるいい方法がないかな。
How about using thermal curtains? They enable the air conditioner to cool the room more efficiently.
訳)遮熱カーテンを使ってみたらどうかな。エアコンが部屋をもっと効率的に冷やすのを可能にしてくれるよ。
ブラインドなど、カーテンに似たインテリアは英語で何て言う?
インテリアの中には「ブラインド」など、カーテンと似た用途で使われるものがいくつか存在します。それらを英語で何と呼ぶか、カーテンとの違いを踏まえつつ詳しく確認していきましょう。
カーテンに似たインテリア①:ブラインド
「ブラインド」とは、木や金属などの板を並べた遮光用のインテリアで、主に窓枠に嵌めて使用します。刑事ドラマなどで、指でブラインドを開けて外を窺うシーンを観たことがある人も多いのでは。
そんなブラインドは英語で “blinds” と言います。複数の板があるからか blinds と複数形で表現されることが多いですが、全体を1枚と考えて a blind と単数形にする人もいます。
blind は curtain と違って光を完全に遮ることはできませんが、おしゃれな雰囲気を演出できるため非常に人気があります。
カーテンに似たインテリア②:シェード
「シェード」とは、1枚の生地で窓を覆う遮光インテリアです。生地がロール状に巻かれていて、それを引っ張って開け閉めを行います。前述のブラインドの布バージョンといった趣です。
そんなシェードは英語でも “shade” と言います。shade は基本的に1枚で使うので a shade でOKですが、カーテンなどのイメージで shades と複数形で表現することも多いです。
ちなみに、shade はもともと「日陰」を意味します。日除け用のインテリアにはぴったりの名前ですね。
カーテンに似たインテリア③:ドレープ
「ドレープ」とは、重厚感のある厚手の布で作られたカーテン状のインテリアです。日本ではあまり一般的ではありませんが、古風な洋風のお宅などでしばしば設置されています。
カーテンは基本的に窓枠のみを覆いますが、ドレープは天井から床までを覆います。そのため、ドレープを閉じると部屋がほぼ完全な暗闇に包まれます。
そんなドレープを英語で表現する際は “drapes” と言います。カーテン同様、左右1組で使うので複数形が基本です。
カーテンを使ったイディオム
“curtain”を使った英語のイディオムは意外とたくさんあって、その中でもよく使われるものを紹介するので、参考にしてください。
the curtain falls on ~「~に幕が下りる」
文字通り、「~に幕が下りる、~に最後の時が来る」という意味になります。実際にどんなふうに使うのか、例文を見てみましょう。
Aさん
Although the curtain has fallen on the showa period, remnants of the period remain everywhere in Japan.
訳)昭和時代に幕が下りているけれど、その時代の名残は日本のあちこちに残っている。
draw the curtain on ~「~に幕引きをする」
前述のイディオムと意味は似ていますが、主語に人や組織を持ってきて、主語が「~に幕引きをする」という形で使えるイディオムです。例文を見てみましょう。
Aさん
The scientist decided to draw the curtain on his career because of his serious disease.
訳)その科学者は、彼の深刻な病気のために、自分のキャリアに幕引きをすることを決めた。
不祥事があって、その詳細を秘密のままにしたいために幕引きをするというケースでも、この表現はよく使われます。
Aさん
The ruling party has been accused of drawing the curtain on the case of political slush funds by opposition parties.
訳)与党は政治資金の裏金事件の幕引きをはかって、野党によって非難されている。
lift the curtain on ~「~を開始する、開示する」
カーテンの前に lift という動詞を持ってくると、先ほど紹介した2つのイディオムとは逆の意味で、「~を開始する、開示する」という意味になります。例文を見てみましょう。
Aさん
The teams of scientists lifted the curtain on their new scientific discovery.
訳)科学者たちのチームは、彼らの科学的な新発見を開示した。
まとめ
今回は「カーテン」を英語で何と言うかについて、関連表現も含めて詳しく確認してきました。
カーテンは英語でも “curtain” と言います。左右1組で使うことが多いため、実際には curtains と複数形で使う場合が大半です。
また、窓に取り付けるインテリアには、カーテン以外にもブラインド(blinds)やシェード(shade)など、さまざまな種類があります。今回ご紹介したことを参考に、それぞれのインテリアについて、英語で的確に表現していきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!