「情報コンテンツ」や「Webコンテンツ」など、「コンテンツ」という言葉をよく見聞きしませんか?
「コンテンツ」の元となっている英語の “Contents”は、日本語に訳すと「内容」になります。
日本語に訳してしまえばシンプルな意味になる「コンテンツ」ですが、現代の情報社会では様々な使われ方がされている言葉なので、その使い方もおさえておきたいところですよね。
この記事では、そんな「コンテンツ」の英語での使い方、使われ方をお伝えします。
コンテンツ(Contents)ってどういう意味?
Contents(コンテンツ)は、和訳すると「内容・内容物」になります。
情報コンテンツや映像コンテンツなど、カタカナ英語でもよく「コンテンツ」という言葉は見聞きしますよね。
先述のようにContentsは「内容」を表しますから、情報コンテンツは「情報の内容」、映像コンテンツは「映像の内容」を意味するわけですね。
例文↓
- Contents of the note’s attachment.
メモの添付ファイルの内容です。 - Contents are preserved as literal, with the following exceptions
次の例外を除き、内容がそのままの文字列として維持されます。 - All the Contents are protected by copyright.
コンテンツはすべて著作権によって保護されています。
英文記事で見かける”Quality Content”ってどういう意味?
英文で書かれた記事や、英語を話す外国人の動画のタイトルで “Quality Content” という英語を見かけることがあります。
“Quality Content” は「高品質なコンテンツ」や「優良なコンテンツ」の意味で使われます。
例文↓
- Tie in with quality content.
質の高いコンテンツで結びつける。 - Regularly publish quality content.
良質なコンテンツを定期的に公開する。 - In today’s world the emphasis is on quality content.
今日では、コンテンツの質が重要視されます。
またQuality contentは、「高品質なコンテンツ」や「優良なコンテンツ」の他に、「コンテンツの質」の意味で使われることもあります。
例文↓
- Quality content first.
まずコンテンツの質が命だ。 - Keep up the quality content!
コンテンツの質を高めよう! - Our mission is to pursue profit, train young employees, and another thing is the execution of quality content.
私たちの使命は利益の追求と、若手の育成と、もう一つはコンテンツの質の追求にある。
“Quality content” は、”(High) quality content” と “Quality (of) content” の両方の意味を持つと覚えておければOKです。
「目次」にも使われる “Contents”
本やネット記事で見る「目次」を英語で言うときにも、”Table of contents” という形で Contentsが使われています。
イメージとしては、駅で見かける「時刻表」や、イベントのパンフレットに書いてある「予定表」のことを英語で “Time table(タイムテーブル)”と言います。
Time table(タイムテーブル)のように、数字や文字の内容をわかりやすく一面にまとめられたものを “〇〇Table(〇〇テーブル)”と英語では表現するわけですね。
同じ感覚で、本や記事のコンテンツ(内容)をわかりやすく一面にまとめたものが「目次」ですから、英語で「目次」を “Table of contents” と言うわけですね。
“content” と “contents” の違いは?
“Content”と “Contents” には、単数名詞と複数名詞という点で違いがあると言えます。
意味は同じ「内容」でも、中身が数えられるか数えられないかで両者を使い分ける必要があるわけです。
例えば、インターネット上で見かける「情報コンテンツ」は、内容が「情報」なので数えられません。なので “Content”を使います。
同じく、カップの中身(内容物)などの液体を指す場合や、医療の話などで「胃の”内容物”」を指す場合なども、数えられないため “Content” が使われますね。
対して、「箱の中身(内容)はなんですか?」や、「化粧ポーチの中身(化粧道具など)はなんですか?」という使われ方をするときには “Contents” が使われます。
以上のように「数えられるかどうか」を中心に、”Content” と “Contents” が使い分けられます。
数えられるContents↓
- contents of his wallet
財布の中身 - He slit open the envelope and pulled out the contents.
彼は封筒を切り開いて、中身を出した。
数えられないContent↓
- content of his speech
彼のスピーチの内容 - There is a lot of digital content on that website.
あのウェブサイトには多くのデジタルコンテンツがある。
“content”にまつわる英語表現
次に、”content”にまつわる英語表現を見ていきましょう。
“content” とくっついて意味を成す表現のうち、よく使われるものを挙げて、意味を説明します。
- content acquisition 「コンテンツ取得」
- content aggregation 「コンテンツ集約」
- content allocation「コンテンツ配置」
- content app「コンテンツアプリ」
- content attribution「コンテンツ属性」
- content authentication 「コンテンツ認証」
- content business「コンテンツビジネス」
- content circulation「コンテンツ循環」
- content company「コンテンツ会社」
- content confidentiality「コンテンツ機密性」
- content confirmation「コンテンツ確認」
- content consumption「コンテンツ消費」
- content control「コンテンツ管理」
- content creator「コンテンツ・クリエイター」
- content delivery「コンテンツ配信」
- content development「コンテンツ開発」
- content digitalization「コンテンツデジタル化」
- content destribution「コンテンツ配信」
- content marketing「コンテンツマーケティング」
上記の例で、すでに知っていた表現も含まれているのではないでしょうか。
「コンテンツ」を意味する英語の略語
ContentやContentsは、”cont.” という形で略されて使われることがあります。
“cont.”に限らず、英語では省略表現が使われる時にピリオド(.)を付けるルールがあります。
Mr.(ミスター)、Mt.(マウンテン)、P.S.(ポストスクリプト=追伸の意)などがそうですね。
なので、”cont.”の表現を見つけた時に、ピリオドを見て「あ、省略表現だ」と気がつけると良いですね。
【注意】ただし、”cont.” はContentsの他にも、ContinueやContaining、ContractやControllerなどの省略として使われる場合もありますから、文脈から読み取る必要があるので注意が必要です。
「コンテンツ作成」は英語でなんて言う?
コンテンツ作成と言うにはMakeやCreateが使われることが多いです。
Makeは「作る」を意味し、Createは「創造する、造る」を意味しますから、連想しやすいですよね。
例文↓
- Planning is important when creating content.
コンテンツを作成する時には企画が大切です。 - Consider how you can make the content comprehensive and relevant to an international audience.
海外の視聴者にもわかりやすく、関連性のあるコンテンツを作成するように心がけてください。 - There’s no point in having something for your subscribers to read if they decide to pass right through it.
読んでもらってこそ、コンテンツを作成する意味があるというものです。
「コンテンツマーケティング」って何?
最近「コンテンツマーケティング」content marketing という表現が、あちこちで使われるようになってきています。「コンテンツ」も「マーケティング」もそれぞれ意味は知っているけれど、それが一緒になると、具体的なイメージがつかみづらいですね。
コンテンツマーケティングとは、明確に定義されたオーディエンスを惹きつけ、維持するために、価値や関連性があって、一貫性のあるコンテンツを作成し、配信することに焦点を当てた戦略的マーケティングアプローチのことです。
なぜ彼らはコンテンツマーケティングを使うのですか。
その理由の一つは、今日のマーケティングは優れたコンテンツなしには不可能だからです。
形容詞”content”の意味と使い方
「コンテンツ」 “content(s)”の意味や使い方については解説しましたが、”content”には「満足感」という名詞の意味もあり、形容詞の”content”だと「満足している」という意味になります。
この”content”は、「内容」”content(s)” とはかけ離れた意味で、全く別の意味の単語です。実際の使い方を見てみましょう。
その有名人は、彼の生活にかなり満足している。
「…に満足している」という具合に、満足する対象がある続く場合には、content の後にwithを持ってきます。
“be satisfied” は「願望や欲求が満たされて満足している」というニュアンスですが、“be content” は自分の置かれている状況などに満足している」という意味合いです。
なので、資格試験の合格のために必死で勉強して、その試験の結果に満足しているという場合は、”be satisfied” を使うのがふさわしいですね。
彼女は、英検1級の試験の結果に満足している。
他動詞”content”の意味と使い方
”content”は、「満足させる」という意味の動詞としても使えます。content oneself with … で「…で自身を満足させる」という意味になります。
具体的な例を見てみましょう。
彼は部長に昇進したかったが、次長のポストで自身を満足させなければならなかった。
まとめ
この記事では、「コンテンツ」の英語表現について例文を挙げながら、詳しい使われ方をお伝えしました。
”content”と”contents”の違いや、「コンテンツ」という意味とは違う”content” の意味や使い方についても解説しました。
ここまでお読みのあなたは、コンテンツの日本語訳である「内容」という意味以上の、実際の使われ方をしっかりと理解しているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。