今さら言わなくても分かりきったことを「言うまでもなく」と言います。
あっ、そんなことを言うまでもなく、みなさんご存知かもしれません(笑)
この「言うまでもなく」の英語表現はどのようなものになるのでしょう?
今回の記事では、英会話力をひと段階アップさせる英語「言うまでもなく」を取りあげましょう。
「言うまでもなく明らかな」の使い方
「言うまでもなく」は、イコール「言うまでもなく明らかな」です。
状態や物事の特徴などが敢えて言う必要がなく、疑う余地がないことを言います。
まずは、簡単に日本語「言うまでもなく明らかな」の使い方をエクササイズしてみましょう。
「言うまでもなく明らかな」の使い方
英語は、言うまでもなく明らかな国際語です。
この例文は、英語という言語が世界を見たときに共通語として見なされている国際語だということ、それは世界中の人にとって疑う余地のない事実だという意味です。この事実は明らかであり、国際的に認められています。だからこそ、インターナショナルにコミュニケーションを取りたいと、みなさんも私も英語学習を続けているのですね。
「言うまでもなく明らかな」の例文
上の日本語文を英文にしてみましょう。
English is an International language.
訳)英語は国際語です。
obviously
上の英文に、ある単語を挿入してみます。
English is obviously an International language.
この例文で気になるのが「obviously」です。副詞のobviouslyには「明らかに」「はっきりと」「明白に」「明瞭に」「一目瞭然で」などの意味があり、どう見ても・どう考えても当然というときに使います。
obviouslyを使うことによって、英語が「言うまでもなく明らかな」国際語であるという表現にすることができたのです。
as we all know
as we all knowを使えば、私たちすべてが知っているように=言うまでもなく明らかな、になります。
上の例文を変化させてみましょう。
As we all know, English is an International language.
訳)言うまでもなく、英語は国際語です。
「~は言うまでもない」の英語
次に「~は言うまでもない」という言い方の英語表現もみていきます。
分かりきったことを改めて言うときに使える表現です。
to say nothing of
to say nothing of ○○のフレーズで「○○は言うまでもない」と言うことができます。言うまでもなく、もちろんのことだというニュアンスで覚えましょう。
I’m vegan and don’t eat fish, to say nothing of sushi.
訳)私はヴィーガンで、お寿司はもちろん魚も食べません。
この日本語訳を”私はヴィーガンで、魚を食べません。だから寿司は言うまでもありません”とすれば「○○は言うまでもない」の使い方が分かりやすいのではないでしょうか?魚を食べない人が寿司を口にしないのは明らかだという例になります。ヴィーガンなので”to say nothing of meat.”にして、お肉を食べないのも言うまでもない、としてもいいですね。
let alone
let aloneは通常、否定文の形で使われ「言うまでもない」を表現するフレーズです。例文で使い方を確認しましょう。
Have you spoke to her recently?
訳)最近、彼女と話した?
No I haven’t seen her, let alone spoke to her.
訳)いや、会ってないし、ましてやおしゃべりもしてないよ。
共通の友人が話題になったところで、こんな会話をすることってありませんか?会っていないので、言うまでもなく喋ってもいないという当たり前のことをlet aloneがうまく表現しています。
「to say nothing of」も「let alone」も、前半の文章のカンマの後に持ってくるところは共通しています。
「言うまでもなく~だ」の英語
ここでは「言うまでもなく~だ」の表現を紹介します。
ある事柄について、明らかだと断言することってありますね。例えば、言うまでもなく富士山は日本で一番高い山だ、その英語教師に習って成績が伸びた、これは言うまでも指導者だけでなく本人の努力の賜物だ、というように使います。
あ〜そんな表現を英語で言ってみたいと思った方、以下3選紹介しましょう。
of course
「もちろん・当然ながら」として使っているof courseに「言うまでもなく」という意味があります。単語のニュアンスからもイメージしやすいのはないでしょうか?
Ouch! You banged your head on the shelf, does it hurt?
訳)あっ!棚に頭ぶつけたの、痛い?
Of course it hurts!
訳)(言うまでもなく)もちろん痛いって!
needless to say
「不必要な・無用の」という意味を持つ形容詞needlessが使われた「needless to say」で、言うまでもなく○○だと表現できます。使い方のポイントはneedless to sayを文頭に置き、カンマ以降に言うまでもないことの内容にあたる文章を続けるところです。
Needless to say, everyone who passed the exam was happy.
訳)言うまでもなく、試験に合格したみんな喜んでました。
not to mention
mentionは「話しに出す・述べる・口にする」という意味の動詞です。notで否定していますので、話しに出さない・口にしないとなりますが、これが「言うまでもなく~だ」として使えます。強めの意味合いになる点、フォーマルな表現でプレゼンや論文などにも使えることも抑えましょう。
I’ve been learning English, not to mention wanting to work for a foreign company.
訳)英語を学習してきていて、言うまでもなく外資系企業で働きたいです。
英語学習の目的は人それぞれですね。この例文では外資系の仕事のために英語を学んでいる、そんな人は多いという前提の文になっています。
「だれでもわかるように」の英語
最後に、分かりきっていて言う必要はないものの、説明するために改めて言うようなときに使える表現「だれでもわかるように」の表現を紹介しましょう。
anyone can understand
どんな人にでも明らかと分かっていても、誰でもわかるように説明する、誰がみてもわかるように紹介することがあります。
Even we think it’s obvious, we need to explain so anyone can understand, just in case.
訳)私たちが当たり前のことだと考えていても、念のため、誰でも分かるよう説明する必要があります。
この例文の最後に出てきたjust in caseは「念のため・万が一に備え」の意味です。さまざまなシーンで使えるため、ぜひ覚えましょう。
In the meeting, the organiser asked me to show more charts so that anyone can understand.
訳)会議中、主催者は私に誰もが理解できるようもっと図表を示すよう要求しました。
まとめ
記事では「言うまでもなく」や「言うまでもなく~だ」の英語表現を紹介しました。今さら言わなくても分かりきったことではあるものの、あえて言うことって生活のなかであるものです。
言うまでもなく英語のコミュニケーション力を高めたいと考えている皆さん、英会話力をひと段階アップさせる英語「言うまでもなく」、ぜひ使えるようにしていきましょう。