わさびはお寿司に欠かせない調味料ですよね。初めてわさびの入ったお寿司を食べた時、あのツーンとくる刺激で涙が出たという人も多いのではないでしょうか。
大人になるとあの刺激がたまらなくなり、わさびをたっぷり載せた握り寿司やわさび巻きが食べたくなることもありますよね。最近では外国人でもわさびの美味しさにハマってしまう人も多いようです。
さてこのわさび、英語ではなんて言うのでしょう?「わさび抜きでお願いします」って英語でどう言えば良いのでしょうか?今回はわさびにまつわる単語やフレーズをいろいろ紹介します。
わさびって英語でなんて言う?
わさびは英語でも「Wasabi」といえばOKです。発音記号は「wəˈsɑː.bi」でカタカナにすると「ワサァビィ」といった感じになります。
わさびは海外でもかなり浸透している単語ですが、もし通じない場合には「Japanese horseradish」といえば分かってもらえるでしょう。
あるいは「Wasabi Mustard」という表現を使っても良いですね。
Hey, what are these?
訳)ちょっと、これ何よ
They are my special wasabi sushi rolls.
訳)私特製のわさび巻きだよ
You know I hate spicy food.
訳)私が辛いの嫌いって知ってるでしょ
I use Hon Wasabi, so it’s okay. Just try it.
訳)本わさびを使ったから大丈夫だよ。まあ食べてみてよ
Oh, a little sweet and tasty. It’s still spicy. But it’s addictive.
訳)あれ、ちょっと甘くておいしい。やっぱり辛い、けどクセになるわ
Wasabi Mustardという表現
わさびをなぜ「mustard(からし)」をつけて表現するんだろう、って思いませんか?
これは粉わさびにからし粉が入っていることが理由です。
今でこそ本わさびを使うレストランも増えましたが、以前は粉わさびを使っているお店がほとんどでした。本わさびは高価ですし、生の本わさびは傷みやすいため、手軽に使える粉わさびが重宝されていたんですね。海外でも高級店以外では粉わさびが使われていることが多いです。「Wasabi Mustard」という単語が使われるのはそのためでしょう。
「わさびは辛い」って英語でなんて言う?
「辛い」は英語で「hot」や「spicy」を使って表現します。そのため「わさびは辛い」って英語で言いたい時は「Wasabi is hot.」といえばOKです。
ひとくちに「辛い」といってもさまざまな辛さがありますから、「わさびの辛さは『hot』というより『sharp』だ」という意見もあり、その場合は「Wasabi is very sharp.(わさびにはツーンとくる辛さがある)」と言っても良いでしょう。
ツーンとくる辛さを表現する場合「tangy(タンギー)」を使っても良いですよ。
We made a lot of sushi rolls. Bon appétit.
訳)巻き寿司をいっぱい作ったの。どうぞ召し上がれ
Thank you. They look so yummy.
訳)ありがとう。めっちゃ美味しそうじゃん
(a few seconds later)
(数秒後)
You put too much wasabi. Oh, my nose…
訳)わさび入れすぎだよ。ああ、私の鼻が…
本わさびの意外な効果とは?
あまり知られていませんが、本わさびには脳機能を高める効果があるといわれています。
本わさびのヘキサラファンという成分には高い抗酸化作用があり、認知症や物忘れに効果があることが最新の研究で明らかになりました。
血流改善効果も高く、動脈硬化も予防できるということです。
またヘキサラファンの抗炎症作用はアトピーや花粉症の改善にも効果が期待できます。
本わさびを一日小さじ一杯摂るのが理想だそうですよ。
本わさびの効果についてもっとくわしく知りたい方は、本わさびの本場静岡県の経済産業部農業局農芸振興課の公式サイトをぜひチェックしてみてください。
参考: 静岡県経済産業部農業局農芸振興課「わさびの機能性について」
Hey, what are you making?
訳)ねえ、何作ってるの?
I’m making wasabi cheese toast.
訳)わさびチーズトーストだよ。
Oh, is that good?
訳)ふうん、それおいしいの?
It’s so delicious. And it’s good for your health.
訳)おいしいよ。それに健康にも良いの
Then make one for me, too.
訳)じゃあ私にも作ってよ
After I eat this.
訳)これ食べてからね
本わさびの食べ方
本わさびを食べる時は、まず上の茎の部分を一本ずつ取ります。これは捨てないで下さい。
根茎の皮の黒い部分を包丁で取り除き、茎のついていた方から目の細かいおろし器でクルクルと円を描くようにすりおろします。
この時ほんの少し白砂糖をおろし器にのせてすりおろすのがポイントです。こうすることで香りと辛みの引き立つわさびが作れます。
茎の部分は細かく切ってマヨネーズと混ぜればおいしいわさびマヨネーズができますよ。本わさびを買ったら茎まで美味しく食べましょう。
わさびのチューブって英語でなんて言う?
チューブ入りわさびは英語で「Wasabi in a tube」「Wasabi in tube」といいます。チューブに入ったわさびは保存も効くし便利ですよね。生の本わさびを使う場合、すりおろさなければいけませんが、チューブのわさびなら冷蔵庫から取り出せばいつでもおいしいわさびが食べられます。今では当たり前ですが発売当初はずいぶん話題になりました。
最近では本わさびを使ったわさびチューブもあってかなりおいしくなりましたが、本わさびは香りがとびやすいので西洋わさびが主に使われます。
本わさび入りと本わさび使用って何が違うの?
チューブ入りのわさびには「本わさび入り」と書かれているものと「本わさび使用」と書かれているものがあります。この違いは本わさびを使っている割合によるものです。
本わさび入りは原材料のうち本わさびが50%未満使われているものをいい、本わさび使用のチューブ入りわさびは50%以上本わさびを使っています。
また本わさびといっても根や茎、葉っぱを使っているものが多いため、本わさび本来の香りや甘みはありません。
「わさびは抜いてください」という表現
わさびが苦手な人も少なくありません。わさびに限らず辛いもの全般が苦手、という場合もあるでしょう。海外のお寿司屋さんで「わさびは抜いてください」と英語で言いたい時は「Without wasabi, please.」とか「Hold the wasabi, please.」または「No wasabi, please.」 という表現を使いましょう。「Wasabi」を他の物に置き換えれば同じ意味で使えますから覚えておくと便利ですよ。味にまつわる単語やフレーズについては過去の記事で紹介しておりますので、そちらもあわせて読んでみて下さいね。
西洋わさびは英語でなんて言う?
東ヨーロッパ原産の西洋わさびは英語で「horseradish」といいます。単語を分解すると「horse(馬)」「radish(大根)」で「馬の大根」となりますが、これは西洋わさびが強く大きく育つことと、「horse」は「馬」を表す以外に「強い」とか「大きい」という形容詞的な使われ方をしていたことから名づけられたものです。
そのまま食べればそれほど辛みを感じませんが、すりおろすと辛みが増します。
山わさびって英語でなんて言う?
山わさびは英語で「horseradish」といいます。実は山わさびは西洋わさびのことです。日本では主に北海道でホースラディッシュを栽培しており、本わさびと区別するために山わさびと呼ばれることが多いようです。
山わさびは本わさびと比べて大きく、辛みも本わさびの1.5倍といわれており、ローストビーフの付け合わせやソース、ドレッシングなどに使われます。
まとめ
今回はわさびにまつわる単語やフレーズを紹介しました。
わさびが「鼻にツンとくる」という表現は、わさびの味を紹介する時にとても便利なのでぜひ覚えて使ってみましょう。英語での表現をたくさん覚えることで話の内容が伝わりやすくなりますし、表現の幅が広がってコミュニケーション能力が上がります。
どんどん覚えてどんどん使ってみましょう。Don’t be shy. Just do it!