肥満は多くの健康被害に繋がるため、ならないに越したことはありません。では、そんな「肥満」を英語で何と言うのでしょうか。

ということで、今回のテーマは「肥満」です。英語で肥満を何と言うかだけでなく、「内臓脂肪」や「皮下脂肪」など、肥満に関連する表現についても、詳しく確認していきます。

これを読めば、肥満について英語でスムーズに話せるようになりますよ。

それでは、早速始めていきましょう!

「肥満」は英語で何て言う?

「肥満」は英語で何て言う?

「肥満」は英語で “obesity” と言います。発音記号は【əʊˈbiːsɪti】で、カタカナだと「オービーシティ」のように聞こえます。

なお、obesity は「肥満」という名詞ですが、「肥満の」と形容詞で表現する場合は “obese” と言います。発音記号は【əˈbiːs】で、カタカナだと「オビース」になります。

obesity と obese は、ラテン語由来の言葉であり、もともとは主に医療用語として使われていました。しかし、太り過ぎが健康被害を与えることから、人々の関心の的となり、医療現場だけでなく日常会話においても多く使われるようになりました。

Aさん
I was told I have “obesity” in my health check-up.
訳)健康診断で「肥満」って言われちゃった…。
Bさん
I’ve been a bit obese lately too. Alright, let’s start running together from tomorrow.
訳)僕も最近ちょっと肥満気味なんだよね。よし、明日から一緒にランニングしようか。

 

なお、「肥満」を表現する言葉としては、他に “fatness(ファットネス)” もあります。使用頻度としては obesity や obese の方が多いですが、余裕があればぜひ覚えておきましょう。

Aさん
In recent years, the increase in childhood fatness has been a cause for concern.
訳)近年、子どもの肥満の増加が問題視されています。

overweight と obese(obesity)の違いは?

肥満である状態を表す obese や obesity に似た言葉に “overweight” があります。overweight は厳密には肥満ではなく「過体重」と訳されることが多く、よりわかりやすく言うと「肥満予備軍」の状態です。

現在、多くの国の医療では、WHOの定める基準に従って、BMI(Body Mass Index)が30以上の状態を「肥満(obesity)」、BMI25以上30未満の状態を「過体重(overweight)」と定めています。そのため、海外の健康診断などで overweight と告げられたら、なるべく早めに減量対策が必要だと考えた方がよいでしょう。

Aさん
I was told I have “overweight” in my health check-up.
訳)健康診断で「過体重」って言われちゃった。
Bさん
Well, it’s not as bad as obesity, but you need to be a bit careful.
訳)うーん、肥満に比べればまだよいけど、ちょっと注意が必要だね。

 

なお、日本の医療では海外より厳しく、BMI25以上を肥満と位置付けています。つまり、海外の overweight は、日本人にとっては obesity になるということです。

これは、日本の健康意識がストイックだからという側面もありますが、日本人が外国人に比べて、内臓脂肪や皮下脂肪を溜めやすいことに原因があります。日本人はBMIが30に満たなくても、健康被害が生じる可能性が高くなるので、くれぐれも太り過ぎには注意が必要です。

ちなみに、BMIは「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」という計算式で求められます。

Aさん
My BMI was measured at 25, but that’s not considered obese, right?
訳)BMIを測ったら25だったんだけど、これってまだ肥満じゃないよね?
Bさん
In Japan, it’s considered quite obese.
訳)日本では十分に肥満になるよ。

 

Aさん
Oh no!
訳)ガーン!

「内臓脂肪」や「皮下脂肪」など、肥満に関連する言葉を英語で言ってみよう!

「内臓脂肪」や「皮下脂肪」など、肥満に関連する言葉を英語で言ってみよう!

ここからは、「内臓脂肪」や「皮下脂肪」など、肥満に関連する言葉を英語で何と言うかについて、詳しく確認していきましょう。

「内臓脂肪」in English

「内臓脂肪」は英語で “visceral fat(ビセラル ファット)” と言います。visceral は「内臓」を、fat は「脂肪」をそれぞれ表しています。

また、visceral はもともと医療用語で難しい響きの言葉なので、よりカジュアルに言う際は “organ fat” と言う場合もあります。

内蔵に蓄積した脂肪は、通常の脂肪よりも落としにくく、生活習慣病に繋がりやすいやっかいな存在です。日本人は欧米人よりも内臓脂肪が付きやすいと言われているので注意しましょう。

「皮下脂肪」in English

「皮下脂肪」は英語で “subcutaneous fat(サブキュテイナス ファット)” と言います。cutaneous が「皮膚」を、sub が「~の下」を表すので、subcutaneous で「皮膚の下⇒皮下」という意味になります。

内臓脂肪と皮下脂肪は混同されがちですが、皮下脂肪は主にお腹や腰まわりに付く脂肪のことで、増えてくると指などでつまめます。その一方、内臓脂肪は身体の奥の内蔵まわりに付くので、指でつまんで確かめることはできません。

内臓脂肪は増えやすい一方で減らしやすいといわれ、皮下脂肪は増えにくい一方で、一度付くと減らしにくいといわれています。

「運動不足」in English

肥満の原因になる「運動不足」は、英語で ”lack of exercise”、”out of shape”、” sedentary lifestyle” などと表現します。

“lack of exercise(ラック オブ エクササイズ)” は、そのまま運動(exercise)が不足(lack)していることを表します。そのため、客観的事実としての運動不足を表現する際に使われます。

“out of shape(アウト オブ シェイプ)” は、運動不足により体力が落ちている状態を表します。shape はもともと「形」という意味なので、out of shape で、正常な体型ではなくなった様子を意味します。見た目に太ってしまった場合にはもちろん、外見は変わらず体力が落ちた場合にも使える便利な表現です。

“sedentary lifestyle(セデンタリー ライフスタイル)” は、主に座っていることが多く、運動が不足しがちな生活習慣を表します。座りっぱなしでいると、運動不足になるだけでなく、便秘になったり、睡眠不足になったりするともいわれているので注意が必要です。

「食べ過ぎ」in English

肥満の原因になり得る「食べ過ぎ」は、英語で “overeating” と言います。over が「超える」、eating が「食べること」を表すので、一般的な量より多く食べることを表します。

また、動詞として「食べ過ぎる」と言いたい場合は “eat too much” と言えばよいでしょう。too much が「多過ぎる」というネガティブな意味を表します。

まとめ

今回は「肥満」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。

「肥満」は英語で obesity と言うのが一般的です。また、「肥満の」と形容詞的に言いたい場合は obese と言います。

肥満であることは、生活習慣病などのさまざまな健康被害を誘発します。日本人は特に、内臓脂肪が欧米人より付きやすく、隠れ肥満になりやすいといわれているので、くれぐれも注意が必要です。

それでは、健康に気を付けつつ、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!