「この問題を解くのに15分かかったよ」
「組織において、何が間違っていたのか突き止めなければならない」

どちらも目の前に問題があり、解決策を見つけようとしています。このように、問題点であったり誰かだったりを理解し、問題解決をしていくことをフレーズfigure outが表現します。
しかし、figure outをどのように使えばいいか迷う人もいるのではないでしょうか?

そこで記事では、英語イディオムfigure outを解説し、その意味や使い方など紹介しましょう。

figure outは考え抜いた後に「理解する」

figure outは考え抜いた後に「理解する」

本記事で紹介するイディオムfigure outは、英語圏のネイティブたちによく使われる英語表現です。
まずは、メインで使われる意味を理解しましょう。

figure outは「理解する」

figure outのメインの意味は「理解する」、物事やある人物を理解するときに使われます。カタカナ語の発音はフィギュアアウトです。理解するとは、それが何であるかを正しく判断し解釈することを言います。

さて、figure outを英語で定義すると、以下になります。

Aさん
It means to finally understand something or someone, or find the solution to a problem after a lot of thought.
訳)何か、または誰かを最終的に理解すること、または多くの思考の末、問題の解決策を見つけること。
Aさん
It means to understand someone or something, or to find the answer to something by thinking
訳)誰かや何かを理解したり考えることで、何かの答えを見つけたりすること。

これらの定義にあるとおり、figure outには「考えた上で理解や解決をする」というニュアンスがあります。誰かに教えてもらうのではなく自ら考え抜いて、自分で問題の状況や原因を把握した上で解決するのです。

ここまでお読みになると、問題とはかなり深刻なものが対象では?と思いがちかもしれませんが、実は新しいアプリの使い方を理解する、パズルを解く、といったときにも使えるのがfigure outです。どちらも、自分で考えた上でアプリを使えるようになったり、パズルを完成させる=「解決策を得る」と捉えると納得がいきます。このことからも、figure outは思ったより多くのシーンで使えるイディオムです。

引用:Cambridge Dictionary “figure out”

figure outとunderstandの違い

理解するという英語を考えるとき、figure outよりもunderstandを思い浮かべる人が多いかもしれません。そこで、figure outとunderstandの違いを簡単に紹介します。

まず、figure outですが、これは理解をするために理由などを知ったり調べるという本人による作業が欠かせなく、一方understandは情報などを理解した状態です。

例えば、以下の比較ができます。

I figured out how to get to Shibuya station.
I understood how to get to Shibuya station.

どちらも訳は「渋谷駅までの行き方が分かりました」です。しかし、ひとつ目は自分で考えた上で理解した、2つ目のほうは行き方を理解した、というニュアンスの違いがあります。

figure outは「計算する」

フレーズfigure outには「計算する」という意味もあります。例えば、方程式を理解して計算に使ったり、ビジネスの場面でプロジェクトにかかる費用総額を計算するといったときです。これらに関しても、よくよく考えた結果で解決していくことからfigure outの持つニュアンスにリンクします。

Aさん
We have to figure out the total cost of the project by next Friday.
訳)来週の金曜までに、プロジェクトの総費用を計算しなければなりません。

calculateも計算するという意味を持ちますが、figure outを使用することで自分たちで理解し計算をするニュアンスが強く含まれます。このため、家計や旅行費用などプライベートなものの計算についてもfigure outが使用できます。

figure outの使い方

figure outの使い方

figure outは知っておくと便利な表現だと分かってきました。理解する、考える、解決するがfigure outの基本的な意味です。そこで、具体的に例文で使い方をみていきましょう。

figure outの例文

以下、例文を挙げます。ぜひ、figure outの持つ思考した上での解決・理解というニュアンスをご確認ください。人も物事も対象になります。

Aさん
She is very mysterious, I can’t figure out her at all.
訳)彼女はとても神秘的で、まったく理解ができません。
Aさん
We have to figure out the problem quickly.
訳)私たちはこの問題は早急に解決しなければならない。
Aさん
I figured out the answer for her.
訳)彼女への答えが見つかった。
Aさん
I’ve been thinking what was wrong, but can’t figure out.
訳)何が悪かったのか考えているのですが、理解できないんです。
Aさん
The student tried to figure out the math question.
訳)生徒は、数学の問題を解こうとした。
Aさん
I need to figure out what to get for my boyfriend’s birthday.
訳)彼氏の誕生日に何を贈ろうか考えないといけないわ。

自分で理解したり、解決策を考えたり、そんなときの表現がfigure outです。

figure it outの意味

figure outを使うとき、figure it outやfigure this outのパターンにすることがあります。最後に、このパターンの意味と使い方を紹介しましょう。

figure it outの使い方

figureとoutの間にit、thisといった代名詞を入れることがあります。figure+人+outにすることもできます。
この場合も、自分で考えて答えを出すというプロセスがあることは同じです。

Aさん
Let me figure it out and I’ll let you know.
訳)(それを)なんとかするわ、で、また知らせるから。
Aさん
You should figure it out by yourself.
訳)自分でそれを解決すべきだよ。

解決や考えるべきことといった対象がある際に、このfigure it outというパターンを使ってみましょう。

まとめ

figure outのメインの意味は「理解する」です。しかし、understandと比べても、自らよく考えて答えを出すというプロセスを含むフレーズである点をぜひ押さえましょう。

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