英語ではwouldの意味がわからなくてうまく使いこなせない人が大勢います。英文法を習っているとwouldは助動詞として使うものだとはわかっても、どのようなときにwillと使い分けるのか、mightやmayなどとは違うのかという疑問が生じがちです。ここでは3つの意味に分けることでwouldの使い方を理解しやすくしました。この記事を通してwouldを使いこなせるようになりましょう。

助動詞willの過去形としてのwould

英語を学んでいると助動詞willの過去形としてのwouldに最も初めに出会うことが多いでしょう。過去のセンテンスの中で未来のことを記述するときや過去の習慣を説明するときに加え、間接話法で用いるというのがよくある英文法での説明です。ただ、単純にwillの過去形として用いると考えれば正しくwouldを使うことはできます。

Aさん
She will stop the program.
訳)彼女がプログラムを止める予定です

トムから聞いたことを他の人に伝えるときには以下のようにwouldを使って表現します。このような形で使用するのが間接話法です。

Aさん
Tom said she would stop the program.
訳)彼女がプログラムを止めると言っていた

過去のセンテンスの中で未来を説明する表現は間接話法に類似しています。

Aさん
I will tell the fact to her.
訳)私が彼女に事実を伝える予定です

しかし、実際には自分が彼女に事実を伝える予定を持っていなかったとします。この表現を英語にすると以下のようになります。

Aさん
Tim thought that I would tell the fact to her.
訳)ティムは私が彼女に事実を伝えるつもりだと考えていた

このように時制に合わせてwillをwouldに置き換えることで正しい表現にできるのです。少し厄介なのは過去の習慣を表す表現の場合で、直s手鵜的にwillをwouldに置き換えれば良いというわけではありません。上の例文は、下の例文を過去に戻したと考えられるでしょう。

Aさん
On Saturdays, I would wake up early.
訳)土曜日にはよく早起きをしていた

Aさん

I will wake up early on the next Saturday.
訳)次の土曜日は早起きします

このように類似性のある文でwillに置き換えることはできますが、完全に一致する文にはできません。ただ、以下のように表現したのとは意味が異なります。

Aさん
On Saturdays, I woke up early.
訳)土曜日には(必ず)早起きをしていた

wouldを使用していた例文では習慣を意味していて、「頻繁に早起きをしていた」という解釈になります。しかし、この場合にはalwaysに近い意味になる表現です。wouldによって「必ず」ではなく「よく」「頻繁に」という意味合いになっています。過去の習慣を表現するのに使うwouldは柔らかい表現にする効果を持っているのが特徴です。

丁寧さや希望を表すwould

過去の習慣を表現する際のwouldは柔らかい表現にできますが、同じようなニュアンスでwouldが幅広く用いられています。丁寧さを出したり、柔らかく希望を述べたりするときに用いるwouldがあります。この場合には使用範囲が広いですが、基本的には婉曲表現になると考えると良いでしょう。相手に対して遠慮する気持ちがあるときや、目上の人に対して丁寧な対応をしたいときなどに用います。疑問文での使用が最も典型的なケースで、英会話を学び始めた頃から出会うことが多いでしょう。

Aさん
Would you like something to drink?
訳)何か飲み物はいかがですか?
Aさん
Would you mind if I ask you to pass the salt?
訳)塩を取ってくれますか?
Aさん
Would you answer the phone, please?
訳)電話に出てくれますか?

以上のような表現は婉曲表現になっています。最初の文は「Would you like ~ ?」という定型句を用いているのが特徴です。以下のようにwillを用いる表現に比べて柔らかくて丁寧な表現になります。

Aさん
Will you pass the salt?
Aさん
Will you please answer the phone?

このような丁寧さや希望を表すwouldは疑問文だけでしか用いられないわけではありません。

Aさん
This is the best answer.
訳)これがベストアンサーだと思うよ
Aさん
I think this is the best answer.
訳)これがベストアンサーだと思うよ
Aさん
I would think this is the best answer.
訳)多分これがベストアンサーだと思うよ

一番目の表現は最も強い表現で、ベストアンサーで間違いないという気持ちが加わります。「I think」を付けた二番目の表現は自分の意見としては確かにベストアンサーだと思うという意味合いになり、他の人はどう考えるかは別にして自分なりの意見では最良だという意味です。そして、wouldを使用する三番目の表現では、相手に対して強く主張するニュアンスはありません。

この他にも多様なシーンで丁寧さや希望を表すwouldを使用できます。

Aさん
I would try this food.
訳)私はこの食べ物に挑戦するよ
Aさん
I would call her.
訳)彼女に電話しておくよ(しないかもしれないけど)
Aさん
I would recommend this book.
訳)この本を推奨するよ

どの場合にもwouldの代わりにwillを用いて表現することができますが、相手に伝わるニュアンスが変わります。最初の文は、willにすると「私はぜひこの食べ物に挑戦したい」という強い意味合いを持ちます。二番目の文では、willを使うと「(必ず)彼女に電話するよ」という解釈になるのが一般的です。三番目の例文の場合には、日本語に訳してしまうとwillでもあまり違いはありません。しかし、wouldを用いているとより丁寧で、顧客や上司、同僚などに推奨するときには適切な表現です。

また、希望の意味合いでは以下のような表現にもwouldが用いられます。

Aさん
She would not show the bill.
訳)彼女は領収書を見せようとしなかった
Aさん
The shop would not take cash.
訳)その店は現金での支払いができなかった

以下の表現では事実をただ示すのに対して、上記のようにwouldを使う表現では彼女が領収証を見せたくない、その店が現金で払って欲しくないという希望を持っています。

Aさん
She did not show the bill.
Aさん
The shop did not take cash.

仮定法で用いるwould

wouldは仮定法で用いることがよく知られています。仮定法で使用するwouldとして代表的なのは以下のような文です。

Aさん
If I were a bird, I would fly in the sky.
訳)鳥だったとしたら空を飛びたい
Aさん
If I could go there, I would play that game.
訳)そこに行けたとしたら、あのゲームをやりたい
Aさん
I would not take that much time if I had known that you had an appointment.
訳)もし君がアポイントをしていると知っていたとしたら、あんなに長い時間は使わなかったのに

仮定法ではif以下の部分がもし満たされたとしたら、以上のようなwillで表現した分の内容をやりたいという意味の表現です。最初の文は「もし自分が鳥だったとしたら」という仮定をした表現になっています。どの場合にもwouldを含む節は単独でwillを用いて表現することができます。

Aさん
I will fly in the sky.
訳)鳥ではないから空を飛べない
Aさん
I will play that game.
訳)そこに行っていないからあのゲームができない
Aさん
I will not take that much time.
訳)君がアポイントを持っているのを私は知らなかったから、長い時間を使ってしまった

仮定法の特徴は実際には仮定部分が成立していないために、would以下で希望していることが実現されていないことです。

wouldを3つの意味で理解して使っていこう

wouldは色々な表現で使われていますが、実は3つに意味も使い方も分類できます。助動詞willの過去形として用いるか、丁寧さや希望を表す表現として使用するか、仮定法で使うかという3つの方法を知っていれば使いこなすのは簡単です。特に口語表現では丁寧さを表すwouldが婉曲表現としてよく用いられているので、積極的に活用していきましょう。