今回のテーマは「風船」です。英語で風船を何と言うか、「膨らませる」や「飛ばす」、「割る(割れる)」などの表現も含め、詳しく確認していきます。

また、記事の後半では「水風船」や「アドバルーン」、「風船ガム」などの風船関連のアイテムを英語で何と言うかもご紹介します。

これを読めば、風船に関する英語での言い回しはバッチリです。

それでは、早速始めていきましょう!

「風船」は英語で何て言う?

「風船」は英語で何て言う?

「風船」は英語で “balloon” と言います。発音記号は【bəˈluːn】で、カタカナだと「バルーン」と読みます。日本語でもカタカナ英語として定着しているので、聞き覚えのある方が多いのではないでしょうか。

balloon の前半部分にある ball- は、「球」を意味する ball と同語源で「丸い」ことを意味しています。また、後半にある -oon の部分は「大きい」ことを表しているので、balloon 全体で「大きくて丸いもの」という意味になります。

風船というと、現代ではゴム風船が一般的ですが、これが開発されたのは19世紀初頭のことだとされています。それ以前の風船は、動物の腸などを使って膨らませていたそうです。

Aさん
When I was a child, it was a dream to live surrounded by balloons.
訳)子どもの頃、風船に囲まれて暮らすのが夢でした。

「風船を膨らませる」は英語で何?

「風船を膨らませる」を英語で表現する際は、”blow up a balloon”、または “inflate a balloon” と言います。

blow は「吹く」という意味の動詞で、up を伴うことで、大きくさせるイメージが追加されています。ちなみに、blow も語源を遡ると ball に通じているので、blow と balloon が一緒に使われることが多いのは必然だといえるでしょう。

また、inflate は、空気やガスなどを使って何かを膨張させることを意味する動詞です。余談ですが、ビジネス用語で使われる「インフレ」という言葉は、inflate が元になっています。

Aさん
Inflating balloons, I can’t help but feel a sense of melancholy as I realize how inflation accelerates like this.
訳)風船を膨らませていると、こうやってインフレが加速していくんだなって思って憂鬱な気分になるんだ。
Bさん
What are you talking about?
訳)何言ってんの?

 

「風船を飛ばす」は英語で何?

「風船を飛ばす」を英語で表す際は “fly a balloon” や “send up a balloon”、”release a balloon” などの表現が使われます。

fly の場合は単純に風船を空に飛ばすイメージです。send up の場合は「上に送る」という意味になり、イベントなどで風船を上空へ飛ばす際などに適しています。また、release は「風船から手を放す」イメージで、複数人でタイミングを合わせて風船を飛ばす際などに使われることが多いです。

とはいえ、それほど厳密に使い分けがされているわけではないので、基本的には好みに合う表現を使えば問題ありません。

Aさん
At their wedding, colorful balloons were released into the sky to celebrate.
訳)彼らの結婚式では、色とりどりの風船がお祝いとして空に放たれました。

「風船を割る」「風船が割れる」は英語で何?

「風船を割る」や「風船が割れる」と表現したい際は、”pop” や “burst” という動詞が使われます。どちらも自動詞と他動詞の両方の意味で使用可能です。

たとえば「風船を割る」の場合は pop a balloonburst a balloon となります。一方の「風船が割れる」」の意味の場合は、a balloon popsa balloon bursts といった形で使われます。

傾向として、pop の方が音の小さい割れ方、burst の方が音の大きい割れ方を表す際に使われることが多いです。小さな風船が風に吹かれて割れるのが pop、罰ゲームなどで巨大風船が割れるのが burst といったイメージです。

ただ、これらも厳密に使い分けがされるわけではないので、それほど違いを気にする必要はないでしょう。

Aさん
I really dislike the sound of balloons popping.
訳)風船が割れる音がどうも苦手です。

「水風船」や「アドバルーン」、「風船ガム」などの風船の関連表現を英語で言ってみよう!

「水風船」や「アドバルーン」、「風船ガム」などの風船の関連表現を英語で言ってみよう!

ここからは、「水風船」や「アドバルーン」など、風船に関連する諸々のアイテムを英語で何と言うか、詳しく確認していきましょう。

「水風船」in English

中に空気ではなく水が詰まった「水風船」は、英語だと “water balloon” と言います。わりとそのままの表現ですね。

水風船というと、縁日の屋台で売っているヨーヨー状のものが想像されますが、海外でもほぼ同じで、投げたり膨らませたりして遊ぶ夏のおもちゃのイメージです。

そのため、コロケーションとして “play with a water balloon(水風船で遊ぶ)” の形で覚えておくとよいでしょう。

「アドバルーン」in English

お店のオープン記念など、何かを宣伝する際に空に揚がる「アドバルーン」は、英語だと “advertising balloon” と言います。

ここで使われている advertising は「宣伝する」という意味なので、そのまま「宣伝用の風船」という意味ですね。また、日常的にはわざわざ advertising を付けず、balloon 単体で使われることも多いです。

しかし、カタカナ英語そのままに “ad-balloon” と言わないように注意してください。ad-balloon は日本の広告業界が作った和製英語なので、日本以外の国では通じません。

「バルーンアート」in English

風船を器用にひねって動物などを形作る「バルーンアート」は、英語でもそのまま “balloon art” と言って通じます。

そもそもバルーンアートは、20世紀初頭にアメリカでマジックの1種として生まれたとされています。最初は丸い風船を駆使してアートを作っていましたが、その後おなじみの細長い風船が開発され、現在のように幅広いレパートリーを作れるようになりました。

「風船ガム」in English

膨らませて遊べる「風船ガム」は、英語では “bubble gum” と言います。

bubble は英語で「泡」の意味なので、英語圏では膨らんだガムは風船ではなく泡として認識されていることがわかります。

そのため、日本式に “balloon gum” と言っても通じない可能性が高いので注意しましょう。

まとめ

今回は「風船」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。

「風船」は英語で “balloon” と言います。風船は膨らませて空に飛ばしたり、水風船にして夏に遊んだりと、英語圏でも日本とほぼ同じように使われるアイテムです。

ただし、アドバルーンが和製英語だったり、風船ガムは泡ガム(bubble gum)だったりと、一部イメージが違う点もあるので注意が必要です。

今回ご紹介したことを参考に、英語でも色々な風船を表していきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!