ラジオ体操、柔軟体操から器械体操まで、いろいろな体操があります。
これらを英語でどう表現するかご存知ですか?聞かれると知っているようで知らない、と気づく方もいるかもしれません。

記事では、様々な体操の種類とその英語表現を紹介します。
普段する体操からオリンピックの体操競技まで、外国人と英語で話せるようにしていきましょう。

体操の英語

体操の一般的な英語は「gymnastics」になります。
gymnastics(ジムナスティクス)には以下のように様々な名詞の意味があります。

  • (競技や運動の)体操
  • (知的に高度の)鍛錬・訓練
  • (見事な)身のこなし・すばしこさ
  • (学科としての)体操

このように、体操以外にも身のこなしや学科としての体操という意味があります。学科に関しては、economics(経済学)など、語尾に接尾辞-csがつくことがよくあります。

体操選手はgymnast

gymnast(ジムナスト)で体操選手の英語になります。体操というスポーツを訓練、実践する人を指します。

Aさん
Gymnasts train every day.
訳)体操選手たちは毎日トレーニングします。

競技としての体操の種類と英語

オリンピック競技にもなっている体操競技は多くありますが、そのなかで新体操とトランポリンを紹介しましょう。

Rhythmic gymnastics

いわゆる新体操です。リボン、フープやボールなどのアイテムを使いながら音楽に合わせて13m四方のフロア内で独創的・芸術的に表現を行ないます。

Trampoline

トランポリンも体操競技に含まれます。演技の美しさと技の難しさを採点で競います。

gymnasticsの例文

筆者の住むイギリスでは、小学生たちのアクティビティでフットボールやバレエとともにgymnasticsが人気です。

Aさん
Many children in the UK do gymnastics.
訳)イギリスでは、多くの子どもたちが体操をします。
Aさん
I hated gymnastics in PE class.
訳)私は体育の授業の体操が大嫌いでした。

PE classのPEとはPhysical Educationの略で、イギリスでは体育の時間に当たります。またPEはgym classとすることもあります。

器械体操の英語

器械体操の英語

上で紹介したgymnasticsの一つ目の意味「(競技や運動の)体操」ですが、この体操競技にはいくつか種類があります。このなかに器械体操が含まれます。
1811年、ドイツの体操の父と呼ばれるヤーン氏が体操場を作り、若者の心身を鍛えるために器械体操を行なわせたのが始まりと言われています。

器械体操の英語

器械体操とは、器械を用いて体で演技を行なう体操です。
いくつかの種類がありますが、全体としてArtistic gymnasticsという表現になります。
Artistic gymnasticsに含まれるそれぞれの競技の英語表現をみてみましょう。

  • 跳馬 vault
  • 鉄棒 horizontal bar
  • 平均台 balance beam
  • 平行棒 parallel bar
  • つり輪 rings
Aさん
The gymnast performed on the horizontal bar.
訳)その体操選手は、鉄棒で演技をした。

この例文のように、器械の前には前置詞onを持ってきます。

ラジオ体操の英語

ここまで、競技としての体操を紹介しましたが、ここから普段私たちができるラジオ体操をみていきます。
子どもの頃、夏休みには毎朝集まって全身運動であるラジオ体操をし、カードにスタンプをもらった記憶がある人も多いのではないでしょうか?

ラジオ体操は日本の体操?

日本全国で行なわれるラジオ体操ですので日本特有のものと考える人がいるでしょう。ところが、始まりは1925年のニューヨーク、アメリカの保険会社によってラジオ体操は始まったのです。その後、日本の簡易保険局が海外の保険事業の視察に派遣され、1927年に日本人の体格向上のために国民すべてが行なうべき運動としてラジオ体操が始まりました。

ラジオ体操はradio calisthenics

radio calisthenicsがラジオ体操のフレーズになります。
calisthenics(キャリスセニクス)はあまり使うことのない単語でしょう。calisthenicsは自重トレーニング、自重系の筋トレを言います。自重トレーニングとは、自分の体重を負荷にして行なうトレーニングです。ジムに通う必要がない、無理のない回数をゆっくり行なうといった特徴があります。

Aさん
My son got up early and has done radio calisthenics this morning.
訳)息子は今朝早起きして、ラジオ体操をしてきました。
Aさん
Radio calisthenics are warm-up calisthenics performed to music with guidance from radio broadcasts.
訳)ラジオ体操とは、ラジオ放送の音楽やガイダンスに合わせて行なう準備体操です。

この例文で使われているwarm-up(準備体操・ウォーミングアップ)も体操関連でぜひ覚えたいフレーズです。

「体操をする」の英語

「体操をする」の英語

さらに「体操をする」「体操をした」と言いたいときの英語をみていきましょう。

「体操をする」の英語

体操をするの”する”は何の単語を使うのか、ここがキーですね。難しく考えなくても、意外にシンプルに言うことができます。それが動詞doです。

gymnasticsの例文のところでも、以下の英文がありました。
Many children in the UK do gymnastics.
(イギリスでは、多くの子どもたちが体操をします。)

他にも例文をみて、使い方に慣れていきましょう。

Aさん
We warmed-up before running.
訳)走る前に準備体操をしました。
Aさん
Have you done your warming-up?
訳)ウォーミングアップはした?
Aさん
I didn’t do gymnastics yesterday as I had cold.
訳)昨日は風邪をひいていたので、体操をしなかった。
Aさん
He looks forward to doing gymnastics.
訳)彼は体操をするのを楽しみにしています。

このように主語や時制でdoを変化させ「体操をする」を言えるようにしましょう。

柔軟体操の英語

柔軟体操の英語

さらに「柔軟体操」の英語です。体を柔らかくするためにする柔軟体操は必須で、怪我の予防、肩こりや腰痛の緩和などメリットが多くあります。

柔軟体操はstretch

柔軟体操の英語はラジオ体操で紹介したcalisthenicsでも表現ができます。しかし、もう少し普段使いの英語での言い方を紹介します。それが「stretch」、またはstretching exerciseです。
stretchは日本語でもストレッチとして使われ、伸ばす・広げるという意味から、衣類でもストレッチ素材としてその伸縮性が人気です。

Aさん
You should stretch, not just before exercise, but also after.
訳)運動前だけでなく、運動後も柔軟体操(ストレッチ)を行なうべきだ。
Aさん
I stretch both my legs, for example crossing my right leg over the left thigh.
訳)私は右足を左太ももの上で交差させるなど、両足のストレッチをします。

thigh=太もも・大腿部

体操服の英語

最後に、体操をするときに着る体操服や体操するのに最適の衣類の英語を紹介します。

体操服はsports uniform/gym suit/PE kits

体操服や体育着の英語はsports uniform、gym suitやPE kitsで表現します。PE kitsは特にイギリスで体育の授業で着るユニフォーム的な体操服になります。各学校のロゴ入りが一般的です。

Aさん
I changed to a sports uniform from my school uniform before doing gymnastics.
訳)体操の前に、学生服から体操服に着替えた。

この例文のように、着替えるというときにはchangeを使います。

compressionの運動着

イギリスでは多くの人がジムを利用して体を動かします。そういった人たちが好んで着ているのがcompressionタイプです。compressionには”圧縮・圧迫すること”の意味があり、着用することで体にピッタリとフィットし、体の動きをサポートする機能を持っているところが人気です。

Aさん
I need to buy new compression tights.
訳)新しいコンプレッションタイツを買わないとな。

筆者の夫も何枚もこのタイプを持ち、着用してエクササイズをしています。

まとめ

gymnasticsをメインに、様々な体操の種類から体操服まで幅広く紹介しました。もし皆さんが体を動かすことが好きであれば、外国人との会話が盛り上がること間違いありません。
ぜひ、本記事で出てきた英語表現を会話にお役立てください。