皆さんこんにちは!今回は「特許」の英語についてです!

最近はAIなどの技術革新が進み、各国の企業による特許の取得が盛んになっています。

皆さんはこの特許がどのような形で出願されているかご存じでしょうか?

今回は特許についてや特許についての英語をご紹介します。それでは見ていきましょう。

「特許」とは?

「特許」とは?

まずは「特許」がどのようなものなのかをおさらいしましょう。

「特許」とは法令の定める手続により、国が発明者またはその承継人に対し、「特許権」を付与する行政行為のことです。

「特許権」とは対象の発明を独占できる権利で、第三者が許可なく発明を真似することができません。

 

特許の例とメリット

特許の例は、多岐にわたります。例えば、髪を乾かすドライヤーにプラズマイオンを発生させ、髪の保護に寄与する発明などが特許として登録されています。

他にも、ワンクリックで購買が完了するシステム的なものや、一般消費者にはかかわりがない、製品の製造方法が特許として登録されていることもあります。

 

このように、特許は第三者に真似されることなく、発明による利益を独占できるというのが最大のメリットとなります。

特許のデメリット

特許にはメリットだけでなく、デメリットもあります。

まず、特許出願には費用がかかり、更新費用もかかります。

そのため、特許を取得しても、使っていないとお金だけがかかる意味のないものとなってしまいます。

このような使用されていない特許を「休眠特許」と呼び、日本では半数以上が休眠特許を占めると言われています。

また、特許を取得すると、「情報が公開される」というデメリットもあります。

そのため、特許を出願すると、発明品と少し違う形で第三者に利用されることなどもあります。

某有名飲料製品企業は超有名の炭酸飲料水の特許を取得していない事例があります。

あえて特許を取得しないことで、レシピを知られることなく利益を得ています。

 

特許については以上となります。

続いては特許の英語についてみていきましょう。

「特許」は英語で何という?

「特許」は英語で”patent“(パテント)といいます。

日本でも「特許」ではなく、「パテント」という単語を使うことがあります。

 

patent“の語源はラテン語の”patens“という言葉に由来しています。”patens“は「開いている」という意味で、特許の意味とは少し連想しにくい語源ですね。

 

patent“の例文を見ていきましょう。

例文:

Aさん

The inventor got a patent for a revolutionary technology that enhances energy efficiency in household appliances.

訳)その発明者は、家庭用電化製品のエネルギー効率を向上させる革新的な技術に関する特許を出願しました。

Aさん

The company uses patents to monopolize the market.

訳)その企業は特許を駆使して、市場を独占している。

例文を参考に”patent“のイメージを深めていきましょう。

続いては「国際特許」についてです。

「国際特許」は存在しない?

特許はもちろんのこと、日本だけで適用されている権利ではなく、世界中で特許権を行使することができます。

よくメディアなどで、「国際特許」というワードを目にしますが、実は国際特許というものは存在しません。

では特許権を世界中で行使するためにはどのようにすればいいのでしょうか?

答えは、「各国に特許を出願する」ことです。

特許は国ごとに権利が行使されるので、例えば日本で出願すれば日本のみで特許権が行使され、アメリカや中国では特許権は行使されないということになります。

「知的財産」は英語で何という?

「知的財産」は英語で何という?

「特許」についての英語はご理解いただけたと思います。

続いては、「知的財産」の英語を見ていきましょう。

まず、「知的財産」とは、「発明、音楽、営業秘密などの形を持たない財産」のことです。

例えば、映画や音楽、物語のキャラクターなどは、著作権という権利によって、第三者が許可なく使用することはできません。この映画や音楽、物語のキャラクターなどが「知的財産」となります。

特許権を得ている発明や仕組みもまた、この「知的財産」となります。

では、この「知的財産」という言葉は英語で何というのでしょうか?

「知的財産」は英語で”intellectual property“(インテレクチュアル プロパティ)といいます。

intellectual“は”intellect“(インテレクト)の形容詞で、「知的」「知性」を意味します。

日本でも、頭の良い人や学歴が高い人を「インテリ系」といったりしますよね。

 

property“は「財産」「所有物」を意味する名詞です。”property“はTOEICなどの試験問題でよく出てくる英語ですので、この機会に覚えてみましょう。

例文:

Aさん

This patent is part of the intellectual property rights to protect new inventions.

訳)この特許は、新しい発明を保護するための知的財産権の一部です。

Aさん

The company develops proprietary technology and protects its intellectual property by registering it as a trademark.

訳)会社は独自の技術を開発し、それを商標として登録して知的財産を守っています。

「特許を出願する・取得する・侵害する」は英語でなんという?

続いては「特許」の英語表現です。

今回ご紹介するのは「特許を出願する」「特許を取得する」「特許を侵害する」

この3点です。順番に見ていきましょう。

「特許を出願する」

「(特許を)出願する」は”aplly for“となります。一般的には「申請する」という意味となり、「出願する」を表現する場合も”aplly for“が利用されます。

例文:

Aさん

We decided to apply for a patent with the relevant patent offices for our new product line.

訳)弊社は新しい製品ラインのために特許を取得するため、関連する特許庁に出願手続きを進めています。

「特許を取得する」

「(特許を)取得する」は”get“を使います。その他にも、”obtain“なども使われます。

例文:

Aさん

The company got patents for new product innovations.

訳)会社は新しい製品のイノベーションに関する特許を取得しました。

「特許を侵害する」

「(特許を)侵害する」は”infringe“を使います。

infringe“は「(法律などを)破る、犯す」という意味となります。

例文:

Aさん

We are considering legal recourse because a competitor may be infringing on our patents.

訳)競合他社が当社の特許を侵害している可能性があるため、法的手段を検討しています。

「特許」の英語表現は以上となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は「特許」の英語についてご紹介しました。

難しい英語表現なども含まれているかもしれませんが、表現の幅も広がりますので、是非この機会に覚えてみましょう。