今回のテーマは「インテリア」です。

カタカナ英語としてすっかり定着していますが、英語でもそのままで良いのか、まったく別の表現が存在するのか、詳しく確認していきます。

また、記事後半では「インテリア雑貨」や「インテリアコーディネーター」など、インテリアの関連表現についてもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

それでは、早速始めていきましょう!

そもそも「インテリア」ってどういう意味?

そもそも「インテリア」ってどういう意味?

日本語では、インテリアは「室内装飾」という意味で使われています。

広い意味ではテーブルや椅子といった家具もインテリアに含まれますが、特に装飾性の高いものを指して使うことが多いです。

たとえば、カーテンや壁紙、壁にかかっている絵などは「家具」とは呼べないですが、代表的な「インテリア」の一例です。

表す意味の広さで言うと、「インテリア>家具」という関係ですね。

また、個々の装飾品もインテリアですが、室内全体の装飾を指してインテリアと呼ぶこともあります。

Aさん
“Interior” in Japanese and in English have bit different meanings.
訳)「インテリア」という言葉は、日本語と英語でちょっと意味が違うんだ。
Bさん
Let’s check them in detail next.
訳)その詳細を確認していこう。

 

「インテリア」は英語で何て言う?

「インテリア」は英語で何て言う?

日本語のインテリアと同じニュアンスでは、英語だと “interior decoration”、”interior design” と呼ぶのが一般的です。

decoration は「装飾」、design は「意匠、趣向」といった意味なので、直訳すると interior decoration は「室内装飾」、interior design は「室内意匠」といった感じになります。

Aさん
The interior decoration of your house is very nice.
訳)あなたの家のインテリアはとても素敵ですね。
Bさん
Thank you.
訳)ありがとう。

 

interior だけじゃ通じない?

英語の interior という言葉は、もともと「内側」という意味です。そのため、「室内」という意味だけでなく、あらゆるものの内側や内装を指して使われます。

身近なところで言うと、車の内装も、カバンの内側も interior で表すことが可能です。

その結果、室内装飾を表す際は、interior だけでは不十分でしょう。

もちろん、前後の文脈があれば通じますが、誤解が無いよう、interior decoration、interior design と具体的に言う方が安心です。

Aさん
I love seeing interiors.
訳)内側を見るのが好きなんだよね。(※インテリア鑑賞と言っているつもり)
Bさん
You have a weird taste.
訳)変わった趣味だね。

 

interior の反対語(対義語)は?

interior の対義語は “exterior” です。in-(内)の反対で ex-(外)なので、exterior は「外側、外装」とよく訳されます。

そのため、一軒家などで家の外側を装飾する際は “exterior decoration” と言います。理屈のうえでは “exterior design” でもOKなんですが、こちらは建築時にあらかじめ決められた「外装」を表すことが多いようです。

クリスマスやハロウィーンなどの飾りつけなら exterior decoration、ベランダ付きなどの外装なら exterior design ということですね。

Aさん
If you decorate the exterior of your house too much, the exterior design will be messed up.
訳)飾りつけをし過ぎると、家の外装が台無しになってしまいます。

「インテリア雑貨」など、「インテリア〇〇」を英語で言ってみよう

日本語だと、「インテリア雑貨」や「インテリア家具」、「インテリアコーディネーター」などと、インテリアにさまざまな名詞を添えて表現しますよね。

英語では、これらの表現を何と言うのか、詳しく確認していきましょう。

「インテリア雑貨」in English

「インテリア雑貨」は英語で “home goods” と呼ぶのが一般的。home goods を直訳すると「家(で使う)雑貨」という意味になります。

また、飾り付けメインの雑貨の場合は “home decor” と呼ぶこともあります。decor は decoration と同じ語源のフランス語で、「デイコー」と読みます。

フランス語由来の言葉を英語で使うとおしゃれな響きになるので、通常のインテリア雑貨は home goods、おしゃれ用途のインテリア雑貨は home decor と呼び分けると良いでしょう。

Aさん
This shop has many home goods and home decors.
訳)このお店にはたくさんのインテリア雑貨が売っています。

直訳調に interior goods と言って通じないこともないですが、あまり一般的ではありません。先述の通り interior には「内側」という意味もあるので、「内側の雑貨」という不思議な意味に取られる可能性もあります。

実際、英語版の Google で “interior goods” と検索してみると、「inferior goods(粗悪品)の間違いじゃない?」と注意されてしまいます。

Aさん
The word “goods” is derived from “good”. So it should mean the good things originally. But “inferior goods” means bad things, and then…
訳)「グッズ(雑貨)」は「グッド(良い)」から派生した言葉なんだから、本来は良いものを意味するはず。でも「粗悪品」は悪いものを意味するから、つまり…
Bさん
Don’t worry about such small things.
訳)細かいことは気にすんなよ。

 

「インテリア家具」in English

「インテリア家具」を直訳すると “interior furniture” ですが、これはあまり一般的ではありません。その理由は、家具を室内に置くのが当たり前だから。

そのため、日本語で言うインテリア家具は、英語だとそのまま “furniture” で十分です。furniture の発音は「ファニチャー」で、基本的には不可算名詞(数えられない名詞)として使われます。

Aさん
A chair, a table, and a bed, these are all parts of “furniture”.
訳)椅子、テーブル、そしてベッド、これらはすべて「家具」の一部です。

それでもやはり、通常の家具とは違うおしゃれな家具を意図的に表したいなら、”decorative furniture” と呼ぶと良いでしょう。

海外サイトで decorative furniture と検索すると、おしゃれな家具がたくさんヒットしますよ。

「インテリアコーディネーター」in English

日本では、おしゃれな室内空間を提案する専門職を「インテリアコーディネーター」と呼びますが、直訳した “interior coordinator” という表現はあまり使われません。その代わり、英語圏では “interior designer”、あるいは “interior decorator” と呼ぶのが一般的です。

先述の通り、インテリアを interior design、interior decoration と呼ぶことを考えれば、それをする人(-er、-or)ということなので、理解しやすいですね。

ちなみに、英語での “coordinator” は「ものごとの調整役」という意味があり、司会進行役や制作責任者といった意味で使われます。

Aさん
My father is an interior designer.
訳)私の父はインテリアコーディネーター(インテリアデザイナー)です。

まとめ

今回は「インテリア」について詳しく確認してきました。

日本語では室内装飾をインテリアと言いますが、英語だと “interior design”、”interior decoration” と呼ぶのが一般的です。interior だけだと「内側」という意味に取られる可能性があるので、注意しましょう。

今回ご紹介したことを参考に、日本語でも英語でも色々なインテリアを表現してみてください。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!