今回のテーマは「眩しい」です。

英語で「眩しい」を意味する表現は多々ありますが、それぞれに表す眩しさのニュアンスが異なります。この記事では、各表現の特徴や違いについて、語源などを交えつつ詳しく確認していきます。

また、記事の後半では「朝日が眩しい」や「君は眩しい」などの英語での表し方もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

それでは、早速始めていきましょう!

「眩しい」は英語で何て言う?

「眩しい」は英語で何て言う?

「眩しい」を英語で表現する際は、主に “so bright”、”dazzling”、”radiant”、”glaring”、”blinding” の5つの表現が使われます。

ひとくちに「眩しい」といっても、これらの表すニュアンスは異なるので、使い分けには注意が必要です。

それぞれの特徴や違いについて、以下で詳しく確認していきましょう。

「眩しい」の英語①:so bright

「眩しい」の意味で最も中立的で使いやすいのが “so bright” です。

bright(ブライト)はもともと「明るい」を意味する形容詞で、それに「とても」を意味する so が付くことで「とても明るい⇒眩しい」という意味を表せます。

ポジティブな眩しさからネガティブな眩しさまで表せる、非常に便利な言い回しです。

Aさん
The sunlight is so bright.
訳)日差しが眩しいです。

なお、「眩しすぎて~できない」とネガティブな眩しさを強く表現したい場合は too bright と言うこともできます。

ここで使われる too は「~すぎる」と、許容量を超えてしまっていることを意味します。

Aさん
The sunlight is too bright for me to keep my eyes open.
訳)日差しが眩しすぎて、目が開けられません。

「眩しい」の英語②:dazzling

美しいものに対して感じる「眩しい」は、英語で “dazzling(ダズリング)” と表現します。

dazzling はもともと「目がくらむほどの光や色の輝き」を意味していました。そこから、美しい物質や人の才能など、ポジティブなものに対する眩しさを形容する際に使われるようになりました。

そのため、dazzling は客観的な光量の眩しさというより、美しさに由来する眩しさを意味する際に使うと考えると良いでしょう。

Aさん
The evening sun is dazzling.
訳)夕日が眩しく美しい。

「眩しい」の英語③:radiant

明るく活き活きとしている「眩しい」は、英語で “radiant(レイディアント)” と言います。

radiant はラテン語で「光を放つ」を意味していた radiare という単語を語源にしていて、そのもの自らが光り輝いている様子を表します。特に幸せに満ちた輝きを表現することが多く、受験に合格したときの笑顔や、花嫁姿など、ポジティブなシーンでよく使われます。

先ほどの dazzling が美しさに起因する眩しさなのに対し、radiant は幸福感に基づく眩しさのイメージだと考えると良いでしょう。

Aさん
Her face in the photo was radiant.
訳)写真に写る彼女の顔は眩しく輝いていました。

「眩しい」の英語④:glaring

光が強くて不快に感じられるほど「眩しい」感覚は、英語で “glaring(グレアリング)” と表現します。

glaring は glass と語源が共通していて、ガラスに反射したような強い光を表します。日差しの強い日にガラスに反射した光を見ると、思わず「ウッ」と目をしかめてしまいますよね。あの感覚が glaring です。

そのため、glaring はオノマトペで言うと「ギラギラ」に近く、主にネガティブな眩しさを指して使われます。同じ「眩しい」でも dazzling や radiant とはニュアンスが真逆なので、使いどころには注意が必要です。

Aさん
The summer concrete is glaring and hurts my eyes.
訳)夏のコンクリートは眩しくて目が痛いです。

「眩しい」の英語⑤:blinding

目がくらむほどの強い光による「眩しい」感覚を表すのが “blinding(ブラインディング)” です。

blinding のもとになっているのは動詞の blind で、これは「目を見えなくさせる」という意味を持っています。そこから、あたかも失明してしまうかのような強い眩しさを blinding と言うようになりました。

たとえば、強いフラッシュの光を直に見てしまうと、しばらく目がチカチカして見えにくくなりますよね。あのような眩しさが blinding の基本的なイメージです。

目がくらむという意味では前述の dazzling に似ていますが、dazzling があくまで美しさによる眩しさである一方、blinding は純粋に光による眩しさを表す点が異なっています。

Aさん
The camera flash is blinding, so I often find myself squinting.
訳)カメラのフラッシュは眩しいので、よく目をつむってしまいます。

「朝日が眩しい」「君は眩しい」など、具体的な眩しさを英語で表現しよう!

「朝日が眩しい」「君は眩しい」など、具体的な眩しさを英語で表現しよう!

ここからは、「朝日が眩しい」や「君は眩しい」などの言い表し方を、実践的に確認していきます。

ここまでにご紹介した5つの単語を使うので、復習も兼ねてぜひ確認してみてください。

「朝日が眩しい」in English

「朝日が眩しい」ことを字義通りに表すなら、so bright か blinding が適切です。眩しさの程度は so bright より blinding の方が強くなります。

Aさん
The morning sun is so bright.
訳)朝日が眩しいです。
Aさん
The morning sun is blinding.
訳)朝日がめちゃくちゃ眩しいです。

また、気分が良い朝日の眩しさの場合は、dazzling や radiant が良いでしょう。朝日の中に美しさや幸福感を感じているイメージです。

Aさん
The morning sun is dazzling today, so let’s go on a picnic!
訳)今日の朝日は眩しくて美しいね。よし、ピクニックに行こう!
Aさん
It is my birthday today, so I feel the morning sun radiant.
訳)今日は私の誕生日なので、朝日が輝いて感じられます。

そして、徹夜明けなどで朝日が疎ましく感じられる場合は glaring、または too bright がしっくり来ます。

Aさん
I didn’t sleep at all last night, so the morning sun is glaring (too bright).
訳)昨夜まったく寝てないから、朝日が眩しくてしんどいです。

このように、ひとくちに「朝日」といっても、人によって、そしてその時々の気分によって感じられ方が変わるので、表現には注意が必要です。

「光が眩しい」in English

「光が眩しい」は、客観的事実を述べるだけなら so bright か blinding が適切です。朝日の場合と同様、blinding の方が光量が強いイメージになります。

また、光が眩しくて目が痛いなど、ネガティブなニュアンスの場合は glaring や too brightが適切でしょう。

ただ、単なる光の眩しさに対して dazzling や radiant を使うのは少々不自然なので、使い分けに注意が必要です。

「君は眩しい」in English

「君は眩しい」と人に伝える場合は、dazzling か radiant を使います。

いずれの場合も、相手にポジティブな印象を抱かせます。美しくて眩しい場合は dazzling、幸せそうで眩しい場合は radiant が適切です。

Aさん
You look dazzling today, somehow.
訳)なんだか今日の君は眩しいね。
Bさん
Do I? I just came back from the spa!
訳)わかる?エステに行ってきたんだ!

 

まとめ

今回は「眩しい」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。

ポジティブなものからネガティブなものまで色々な眩しさがありますが、中立的に表現するなら “so bright” が最も使いやすいでしょう。そのため、まずはこの表現を覚えて、徐々に他の表現も使い分けられるようにしていくことをおすすめします。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!