「このアプリはレコメンド機能で的確にあなたの困りごとにアクセスできます。」
「レコメンドアイテムを見えやすいように、入口の正面に配置しよう。」
以上にように、「レコメンド」という言葉を目にしたり耳にしたりするようになりました。
特にスマートフォンのアプリなどでよく「レコメンド機能」が使われていますが、その「レコメンド機能」とは一体どんなものなのでしょうか?
この記事では、よく使われている「レコメンド機能」についてと、「レコメンド」の語源となっている英語の”recommend”の意味、使い方を紹介します。
この記事を読み終わる頃には、よく目にする「レコメンド機能」についてあなた自身が説明できるレベルで理解し、また「レコメンド」の元になっている”recommend”の使い方までしっかり理解しているのでぜひ最後まで読んでください。
レコメンド・リコメンド機能
インターネットのサービス、特にインターネットが使われるスマートフォンのアプリケーションなどで「レコメンド(リコメンド)機能をオンにします。よろしいですか?(はいorいいえ の選択肢)」みたいなメッセージを見かけたことはありませんか?
「レコメンド(リコメンド)機能」は、特に上述したようなインターネットを使ったサービスの「おすすめ機能」という意味合いでよく使われます。
「おすすめ機能」というには、使っている人の興味関心を学習して、その人が興味を持ちそうなものを自動でおすすめする機能です。
イメージしやすいように、具体的な例えをいくつか並べてみましょう。
- ECサイト(通販サイト)
- 動画視聴サイト
- SNSのおすすめ投稿・広告
順番に見ていきましょう。
EC(通販)サイト
レコメンド(リコメンド)機能を使ったECサイト(通販サイト)は大変多いです。
例えば、あなたが美容に熱心な女性だとしましょう。少し想像しながら読んでみてください。
この頃お化粧の乗りが以前に比べて悪くなったと感じ、あなたは検索エンジンで「30代 化粧乗り 化粧水」と検索します。
その結果、数ある化粧水の中でも、「30代の悩みに特化して効果的に改善できる成分が何か」を詳しく解説するサイトがヒットしました。
あなたは満足してそのページを閉じたとします。
すると、 通販サイトは「あなたが30代の化粧水に興味がある」ことを学習して、30代に人気の化粧水を積極的に「おすすめ商品」の欄に登場させるようになります。
また、同じ通販サイト内であなたがよく見る商品のジャンルを学習して、商品の閲覧履歴からもあなたの興味・関心を学んでおすすめ欄に反映させることもします。
こうした一連の「あなたの興味・関心を学習して、興味・関心に基づいた商品をおすすめする」という機能全体を、おすすめ機能=レコメンド(リコメンド)機能と呼ぶわけですね。
動画視聴サイト
動画視聴サイトにもレコメンド(リコメンド)機能が使われています。
前述の「ECサイト(通販サイト)」でお伝えしたような、検索エンジンの検索履歴に基づいたジャンルの動画を、おすすめ動画の一覧に表示したりします。
さらに、その動画サイト内の視聴履歴からも、あなたの興味・関心を学習し、学習したあなたの興味・関心に基づいておすすめ動画を表示します。
またおすすめの動画だけでなく、動画に挟まれる広告にも、あなたの興味・関心が反映されています。
例えば、あなたが英語の勉強法や、英検・TOEICの難易度・合格率を調べたことを、動画サイトが学習して「科学的に正しい英語スクール」や「ビジネス英会話が話せるようになるオンライン英会話」などの広告が表示されやすくなります。
このように、動画サイトでもあなたの興味・関心が反映されたレコメンド(リコメンド)機能が使われています。
SNSのおすすめ投稿・広告
SNSでもレコメンド(リコメンド)機能が使われています。
SNSをしていると、自分がフォローしていない人の投稿も「おすすめの投稿」として見たことがあるのではないでしょうか?
SNSの「おすすめ投稿」も、あなたの検索履歴や閲覧履歴から学習した興味・関心に基づいて表示されます。
SNSの場合は、あなたが気に入った投稿につける「いいね」や、後から投稿を見返すことができる「ブックマーク」からもあなたの興味・関心を学習します。
ですので、例えばあなたが猫ちゃんの投稿によく「いいね」や「ブックマーク」をしていると、同じような猫ちゃんの投稿が流れて来やすくなるわけですね。
またおすすめ投稿だけでなくSNS上の広告も、あなたの興味・関心から表示される内容が反映されています。
上述した「動画視聴サイト」の広告のように、英語や英会話について検索した履歴があれば、英会話スクールや英語の教材の広告が流れてくるようになるでしょう。
以上のように、検索履歴や閲覧履歴などから、あなたの興味・関心を学習して、商品やサービスなどをおすすめする機能を「レコメンド(リコメンド)機能」と呼びます。
「レコメンド」の意味をビジネスシーンではどう使われる?
上述した「レコメンド機能」とは違った、ビジネスシーンでの使われ方もあります。
ビジネスシーンでは、企業などが進めたい商品をまとめて「レコメンド」と言うこともあります。
サービスや商品を勧めることを広く指して「レコメンドする」と言うイメージですね。
短く略して「レコ」と言ったりもします。
recommendはどんな意味で使われる?
前述した通り「レコメンド(リコメンド)」は「おすすめする」という意味で使われることをお伝えしました。
この「レコメンド(リコメンド)」というカタカナ語は、英語の”recommend”という言葉から来ています。
”recommend”は「〜を勧める」という意味で使われるので、そのままカタカナの「レコメンド」で「勧める」の意味で日本でも使われるようになったわけですね。
前項まででお伝えした「レコメンド機能」や、ビジネスシーンでの「レコ」では「(商品を)勧める」という商業的なニュアンスが強いですが、英語の”recommend”は「(医者が運動を)勧める」といった感じで「〜を勧める」を広く表現できます。
また、レストランなどでおすすめのメニューを聞く時に
という感じで使うこともできます。
【例文】
- My doctor recommended increasing my daily water intake for better wellness.
私のかかりつけ医はより良い健康状態のために、毎日の水分摂取量を増やすことを勧めました。 - I highly recommend this book; it’s a captivating story with well-developed characters.
この本は本当におすすめです。キャラクターが練りに練られていて、魅力的なストーリーよく描かれています。 - Can you recommend a good movie streaming service? I’m looking for something with a diverse selection.
おすすめの映画配信サービスを教えてくれませんか?色んな選択肢があるものを探しているんです。
まとめ
この記事では、スマホアプリなどでよく目にする「レコメンド機能」について、そしてその語源となっている”recommend”について紹介しました。
ここまでお読みのあなたは、「レコメンド機能」がどんなものを指すのかをしっかり理解し、また語源となっている”recommend”の使い方も身についているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。
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