「プロアクティブ」という言葉をご存じですか?真っ先に「ニキビケアの化粧品」が思い浮かぶような言葉ですが、近年ではビジネスや自己啓発の場で耳にすることも多くなってきました。
そんな「プロアクティブ」って、一体何を意味するのでしょうか?
今回は、「プロアクティブ」の意味を解説します。英語での使い方を例文と一緒にご紹介するので、ぜひチェックしてくださいね。
プロアクティブの意味は?
「プロアクティブ」とは「先手を打って能動的に行動すること」を意味します。ビジネスシーンでは「プロアクティブ行動」という言葉で使われることが多いです。
日々変化するビジネスでは、新しいトレンドや技術、顧客ニーズへの即座な対応が必要。これが、ビジネスシーンで「プロアクティブ行動」が求められている背景です。
「プロアクティブ」は英語では”proactive”。辞書をみると「先取りする」「先を読んで行動する」「積極的な」という意味が紹介されています。
“proactive”は“pro”と”active”で成り立つことばです。それぞれ「pro(前に)」と「active(行動的)」なので、この意味も納得ですね。
ちなみに“proactive”の反対語は”reactive”。”reactive“は「反応的な」という意味です。”proactive“が積極的な行動を意味し、”reactive”は受け身の行動を意味します。
“proactive”の使い方を例文と一緒に確認しよう
“proactive”の使い方を例文と一緒に確認しましょう。
”proactive”は、「先を見越して積極的に行動すること」を指します。そのため、単に「忙しい」や「動いている」状態を表すのではなく、事前に計画して行動していることを強調するときに使います。
積極的に行動する対象は、”proactive in” や “proactive about“を使って表現します。
彼女は時間管理に積極的です。
彼は旅行の計画を積極的に進めていたので、すべてがスムーズに進みました。
仕事のストレスを避けたいなら、時間を上手に管理して積極的に取り組むことが大切です。
“proactive”に似た意味を持つ単語をチェックしよう!
“proactive”は、先を見越して積極的に行動することを表しますが、同じような意味を持つ単語は他にもいくつかあります。状況や文脈に応じて、言葉を使い分けることで、表現の幅が広がりますよ。
ここでは、”proactive“に似た意味を持つ単語やフレーズをいくつか紹介します。例文と一緒に、それぞれの違いについて、確認しましょう。
forward-thinking:先を見越した
未来を見据えて行動や計画を立てることを意味します。主にリーダーシップやビジネスの文脈で使われることが多いです。
どちらも未来を見据えた行動を表しますが、”proactive”は「リスクや問題」に対処することに焦点を当て、”forward-thinking”は「未来のチャンスや成長」に重点を置いています。
彼女は先を見越したマネージャーだ。
私たちは、子どもの教育費の用意するため、先を見越した方法が必要です。
その会社の顧客サービスに対する先を見越したアプローチが、競合他社との差別化につながりました。
anticipatory:予測的な
何かが起こる前にそれを予測して対応する姿勢を表します。”anticipate(予測する)”という動詞から派生した形容詞です。”proactive”は、予測に基づいて行動を取ることを意味し、リスクや問題に対して積極的に対応する姿勢を表します。一方、”anticipatory”も未来を予測し、準備することを意味しますが、行動そのものは必ずしも含まれません。
休暇への期待感から、彼女は1週間前に荷造りを始めました。
彼女が嵐に備えてとった予測的な対策のおかげで、私たちは多くの被害を防げました。
医師の先を見据えた指導により、患者は将来の健康問題を避けることができました。
take charge of:責任をとる
“take charge of”は、何かを率先して責任を持って行動するという意味です。このフレーズは、リーダーシップを発揮して物事を進める場合に使われることが多く、誰かが主導権を持ってプロジェクトや状況を管理する場面を指します。単に自分の役割を果たすだけでなく、責任を持って行動することを強調しています。
“proactive”は積極的に行動することを意味しますが、“take charge of”のように必ずしも主導権を握っている必要はありません。
彼女はイベントの企画を率先して行い、すべてが完璧になるようにしました。
誰も手を挙げなかったので、彼がイベントの企画を率先して行いました。
彼はパートナーが忙しいとき、いつも夕食作りを引き受けます。
まとめ
今回は”proactive”についてご紹介しました。先を見据えて自分で考え、積極的に動く「プロアクティブ行動」はビジネスシーンだけでなく、英語学習でも大切にしたい姿勢です。
英語学習においても、”reactive(受動的な)”ではなく、”proactive”でいたいですね!
Be proactive in your English learning journey!(英語を学ぶ旅に積極的に取り組もう!)
【関連記事】