ヨセミテ国立公園は、カリフォルニア州中央部にある自然保護を目的にした国立公園で、手つかずの自然がたくさん残っています。サンフランシスコやロサンゼルスからヨセミテ公園を訪れるツアーが多く、アメリカの大自然を楽しみたい観光客に長年楽しまれてきた場所です。留学や駐在などでそういった都市に長期滞在する機会があれば、ぜひ足を伸ばして訪れてみたいですね。
この記事では、「ヨセミテ公立公園を英語でどう説明する?」というテーマで、その歴史や豊かな自然などを英語で説明していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。
ヨセミテ国立公園の歴史
「ヨセミテ国立公園」を英語で何というか、ご存知でしょうか。「ヨセミテ国立公園」は、英語で“Yosemite National Park”といい、アメリカで1890年に「国立公園」に指定されました。1890年といえば、日本は明治23年で、第1回衆議院議員選挙が行われた年でした。
それから94年後の1984年には、ユネスコの世界自然遺産として登録されました。
ヨセミテ国立公園の歴史を英語で説明すると、こんな感じになります。
訳)1890年、米国のヨセミテ公園は国立公園に指定されました。
訳)1984年、ヨセミテ国立公園は、世界自然遺産として登録されました。
ヨセミテ国立公園の基本情報
ヨセミテ国立公園は、シエラネバダ山脈の約3,100 km2の面積をカバーし、標高は約 2,000 フィート (600 メートル) から 13,000 フィート (4,000 メートル) に及びます。東京都の面積は約2,191km2なので、ヨセミテ国立公園は東京都の約1.4倍の広大な面積を誇る公園です。標高については、富士山の高さが3,776メートルですから、一番高い場所は富士山より224メートル高いということになります。
ヨセミテ国立公園は年中無休で、1年中24時間オープンしています。ヨセミテの降水量の95%は、10月から5月に集中しています(11月から3月にかけては75%以上)。ヨセミテの大部分は、11 月から5月頃まで雪に覆われます(ヨセミテ渓谷では、冬の嵐の際には雨や雪が降ることがあります)。ヨセミテ国立公園は晩秋から冬、春にかけて、雨や雪が多く、標高も高いので、その時期に訪れる人は、雨具や上着が必要になってきます。
訳)ヨセミテ国立公園は、シエラネバダ山脈の約3,100 km2の面積をカバーし、それは東京都の約1.4倍の大きさです。
訳)その公園は、1年中24時間オープンしています。
訳)ヨセミテの降水量の95%は、10月から5月に集中しています。
ヨセミテ国立公園の見どころ
ヨセミテ国立公園にはたくさん見どころがありますが、そのうちの代表的なものを紹介します。
ハーフドーム
ヨセミテ国立公園の一番有名な観光スポットは、何と言っても「ハーフドーム (Half Dome)」です。「ハーフドーム」という名前は、ドームが半分に割れたような形状の岩壁から来ています。ヨセミテ渓谷からハーフドームまでの登山道は、14 ~ 16 マイル(22.4キロ~25.6キロ)に及ぶ非常に急峻で厳しいハイキングです。ハイキング初心者には厳しいコースですが、ハイキング上級者の間で人気がある登山道です。この登山道を登れる人数は1日最大300人に制限がされていて、許可証の発行にも1週間ほどの時間がかかります。
ハイキング初級者、中級者向けの登山道も準備されているので、無理せずにそういった登山道からハイキングするのがおすすめです。
訳) ハーフドームはヨセミテで最も象徴的な地質のひとつです。
訳) ハーフドームという名前の由来は何ですか?
訳) それは文字通りドームが半分に割れたような形状の岩壁から来ています。
ヨセミテ滝
ヨセミテ滝は北米で一番の落差(739m)を誇り、世界でも有数の落差を誇る滝ですが、年中その滝が見られるわけではありません。春先には雪解け水が流れるので、滝が見られますが、夏になると水量がかなり減ってきて、秋には枯れてしまい、滝は見られません。冬は降った雪の量によって滝が見られる時と見られない時があります。先ほど「ヨセミテ国立公園の基本情報」でも紹介した「降水量」や「積雪」の時期も、滝が見られるかどうかに関係しています。
ヨセミテ滝は、アッパーフォール(436m) 、ロウワーフォール(97m) 、そしてその間のカスケード(206m) の3つから構成されています。
訳)ヨセミテ滝は北米で最も高い滝で、世界でも最も高い滝の一つです。
訳) その滝は、アッパーフォール(436m) 、ロウワーフォール(97m)とその間のカスケード(206m) の3つから構成されています。
訳) ヨセミテ滝は、雪解け水がたくさん流れる春先には見られますが、降水量が少ない夏や秋には見られません。
ホーステール滝
ヨセミテ国立公園の見どころの一つは、ホーステール滝 (Horsetail Fall)です。ヨセミテ国立公園にあるエル・キャピタンの東面から流れ落ちる、冬季から初春にかけてのみ流れる滝で、2月の夕日に照らされると逆光でオレンジや赤色に輝きます。このユニークな照明効果は、2 月中旬から下旬にかけて、滝が流れ、太陽が適切な角度にある晴れた夜にのみ発生します。この自然現象を見ようと、狭い地域に多くの訪問者が押しかけるため、交通渋滞、駐車問題、安全上の懸念、自然資源や文化資源への影響を引き起こし得ます。
ヨセミテ国立公園の管理局は、2月のこの時期に訪問する場合、「要予約」としています。
訳)ヨセミテ国立公園の観光の見どころの1つは、ホーステール滝です。
訳) 2月にホーステール滝は日没で逆光になるとオレンジ色に輝き、多くの観光客を惹きつけます。
訳) 2月にそのユニークな照明効果を見るためにヨセミテ国立公園を訪れたいなら、要予約です。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 「ヨセミテ国立公園を英語で説明する」というテーマで、その歴史や豊かな自然を解説しました。ヨセミテ国立公園の魅力や自然美が伝わっていれば幸いです。
ヨセミテ国立公園は、野生動物を含み自然が手つかずのまま保護されており、クマなどの動物に出くわすこともあるかもしれませんが、パークレンジャーが見回りをしています。クマは冬場は冬眠している可能性が高いですが、春先になると起き出してきます。クマが欲しがるような食べ物をクーラーボックスなどに入れて外に置きっぱなしにしないようにしましょう。クマがその食べ物目当てに人に近づきすぎた場合、パークレンジャーが出動してクマを撃つことになりかねません。
そこは人里ではないので、人間が自然保護区にお邪魔しているという意識を持って、自然や野生動物に敬意を払いながら、大自然を満喫したいですね。
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