英語を学んでいると、”There is~”を使った構文をよく見かけますよね。

”There is~”を使った英語の表現は、中学校で習うので日本人の私たちにも馴染みが深い表現だと言えるでしょう。

そんな”There is~”の文では、基本の「〜がある」という意味の他にも、慣用句表現のように他の英語と結びついて色んな意味になる表現でもあります。

この記事では、”There is~”の文の使い方や、関連表現についてお伝えします。

「There is~の文」の使い方を例文付きで紹介

「There is~の文」の使い方を例文付きで紹介

”There is~”を使う文章は、「何かがある・存在する」を表現するときに使われます。

「There is~の文」の作り方

”There is~”を使う文章は、基本的に以下のような構文になります。

  • There is + 名詞 + 場所や時間

構文だけ見てもイメージが付きづらいと思いますので、例文を見てみましょう。

【例文】

  1. There is a book on the table.
    テーブルの上に本があります。
  2. There is water in the glass.
    コップの中に水があります。
  3. There is a meeting at 3 PM.
    午後3時に会議があります。

1.の例文では、”There is~”に「一冊の本」を意味する名詞の”a book”が付き、「一冊の本がある」を意味していますね。加えて”on the table”という「場所」の情報が加わり、「テーブルの上に一冊の本がある」を意味しているのがわかりますね。

2.の例文では、”There is~”に”water”という「数えられない名詞(不可算名詞)」が付き、「水がある」を意味しています。そこに”in the water”が加わって、「コップの中に水があります」意味しています。

3.の例文では、”There is~”に名詞の”a meeting”が付いて「会議がある」を意味し、”at 3 PM”という「時間」の情報を加えることで「3時に会議がある」を意味しているわけです。

以上のように、「There is + 名詞 + 場所や時間」の形を使って、「何かがある・存在する」を表現することができるわけですね。

「There is~の文」の疑問文と否定文

「There is~」の疑問文を作るには、is を主語の前に出します。be動詞を使った疑問文の作り方と同じですね。

  • Is there a problem?
    問題がありますか?

否定文を作る場合は、not を is の後に入れます。こちらもbe動詞を使った否定文の作り方と同じです。

  • There is not (isn’t) any milk in the fridge.
    冷蔵庫に牛乳がありません。

”There are ~”を使った文章

“There are~”は”There is~”の複数形バージョンです。

be動詞のisが「単数形or不可算名詞(数えられない名詞)」を表し、be動詞のareが「複数形」を表しましたから、イメージも付きやすいですね。

”There are~”を使う文章は、基本的に以下のような構文になります。

  • There are + 複数名詞 + 場所や時間

構文だけ見てもイメージが付きづらいと思いますので、例文を見てみましょう。

【例文】

  1. There are three cats in the garden.
    庭に3匹の猫がいます。
  2. There are many books on the shelf.
    棚にたくさんの本があります。
  3. There are several reasons for this.
    これにはいくつかの理由があります。

1.の例文は、”There are~”に”three cats”という「複数」を表す名詞が来ることで「3匹の猫」を意味し、”in the garden”という「場所」の情報が加わることで「庭に3匹の猫がいる」を意味しているわけですね。

2.の例文も、”There are~”に”many books”という「複数」を表す名詞が来て「たくさんの本がある」ことを意味し、”on the shelf”という「場所」の情報が加わって「棚にたくさんの本がある」を意味しています。

3.の例文も、”There are~”に”several reasons”という「複数」の名詞が来て「いくつかの理由がある」ことを意味し、”for this”が加わることで「これにはいくつかの理由がある」を意味しているわけです。

以上のように、「There are + 複数名詞 + 場所や時間」の形を使って、「複数の何かがある・存在する」を表現することができるわけですね。

「There are~の文」の疑問文と否定文

「There are~の文」で疑問文を作る場合は、are を前に出します。be動詞を使った疑問文の作り方と同じですね。

  • Are there any questions?
    質問はありますか?

否定文を作る場合は、not を are の後に入れます。こちらもbe動詞を使った否定文の作り方と同じです

  • There are not (aren’t) many people at the party.
    パーティーにはあまり人がいません。

”There is~”を使った構文

”There is~”を使った構文

”There is~”には、他の英語と組み合わさって、「〜がある」とは違う意味になる構文があります。

代表的なものをお伝えしますね。

There is no ~

”There is no ~”は「~がない」という意味になります。

”no”は「否定」を意味しますから、「〜がある」を意味する”there is ~”と結びついて「〜がない」を意味するイメージですね。

【例文】

  • There is no time to waste.
    無駄にする時間はありません。
  • There is no doubt about it.
    それについては疑いの余地はありません。

There is nothing 〜

“There is nothing 〜”は「~するものは何もない」という意味を持ちます。

上述した”There is no ~”の意味と似ていますが、”There is nothing 〜”は、実際の物ではなく「〜することがない」という意味で使います。

【例文】

  • There is nothing to worry about.
    心配することは何もありません。
  • There is nothing I can do.
    私にできることは何もありません。

There is something about〜

”There is something about ~”は、「~には何か特別なものがある」や「~には説明できない魅力がある」という意味で使われるフレーズです。

”something”は「何か」を意味するので、「それが何なのかハッキリとはわからないけれど、確かにある何か」というニュアンスで、「~には何か特別なものがある」や「~には説明できない魅力がある」という意味になるイメージですね。

【例文】

  • There is something about this place that makes me feel nostalgic.
    この場所には、私をノスタルジックな気分にさせる何かがある。
  • There is something about her smile that makes me happy.
    彼女の笑顔には、私を幸せにする何かがある。

まとめ

この記事では、”There is~”の文の使い方や、関連表現について、以下の点からお伝えしました。

  • ”There is~”は単数名詞・不可算名詞と共に使われる。
  • ”There are~”は複数名詞と共に使われる。
  • 「There is 構文」は、”There is no ~”や”There is nothing ~”の形でよく使われ、それぞれ「〜がない」「〜なものはない」を意味する
  • ”There is something about ~”は、説明しづらい魅力を伝えるときに使う。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語の表現力をより豊かにできれば幸いです。