日本語でも、「評価」や「評価する」という単語はよく使いませんか?日常生活でも使わないことはありませんし、どちらかというとビジネス英語なので会社で聞く言葉というイメージがあるかもしれませんね。そんな「評価」という英語はたくさんあって、どれをどのシーンで使えば良いかをよく知っておく必要があります。ここでご紹介するそれぞれの英単語のニュアンスをしっかりつかんで、適切なシーンで言えるように練習しましょう!

Evaluate

「評価する」は英語で何という?EvaluateとAssessの違いも解説

「評価する」という動詞としては一般的で、よく使われるのがこちら。ただし、意味的には高評価であると決まっているわけではなく、審査したり査定したり、診断したりするといったニュアンスで下す評価になるので、文脈を選ぶ英単語です。

審査などをしてから高評価なのか低評価なのかわかるものですから、訳し方によっては「評価する」より「査定する」などの方が日本語的にはわかりやすい時もあります。会社や学校の先生が、従業員や生徒に対して「評価する」とき、”evaluate”が使われます。

Aさん
My company evaluates all employees.
訳)私の会社は従業員全員の評価をしています。
Aさん
The English teacher highly evaluated her English skills.
訳)その英語の先生は、彼女の英語力を高く評価した。

Assess

Assess

Assessも「評価する」や「査定する」という意味があるので、先ほどご紹介したEvaluateと似たような意味になりますが、Assess は Evaluate とは評価する対象が違ってきています。Assessは「物を査定する」という場合にも使えますし、生徒たちが先生を評価するという場合にも使えます。

Assess はあまり使ったことがない単語かもしれませんが、Evaluateとセットで覚えてしまいましょう。

Aさん
My ring was assessed at 100 pounds.
訳)私の指輪は100ポンドと査定されました。
Aさん
The college students of the school assessed the teachers.
訳)その学校の大学生たちは、先生たちを評価した。
Bさん
The assessment will be used for classroom assessment.
訳)その評価は、授業評価として使われるね。

 

EvaluateとAssessの違い

“Evaluate”と”Assess”は、どちらも「評価する」「査定する」と訳されますが、その意味合いや使い方に違いはあります。どちらも「評価する」という意味で用いられた場合に、どちらを使うべきかにおいて、明確な判断基準があるので、見ていきましょう。

日本語での英単語の解説サイトでその明確な違いについて調べても、信頼できる解説がなかなか見つからないものですが、英語でその違いを説明しているサイトで検索すると、納得できる違いが見つかります。

Evaluateの意味合い

”Evaluate”は、成績評価や報告を目的として、学生の学習や教材の理解を判断するための方法や尺度として用いられます。つまり、”Evaluate”とは、学生の学習について講師や先生から学生にフィードバックすることを意味します。

”Evaluate”は、成績、鑑定、判定などを目的として、会社や先生が総括的に評価することです。”Evaluate”の名詞形は、”Evaluataion”になります。

Assessの意味合い

”Assess”は、授業と学習の改善に役立つフィードバックを提供するための授業リサーチを意味します。つまり、“Assess”とは、生徒の学習に関する生徒から指導者へのフィードバックです。

“Assess”の名詞形は、”Assessment”になります。

Classroom Assessmentとは?

“Classroom Assessment”という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

「クラスルームアセスメント(授業評価)」とは、学習のプロセス、生徒の学習に関する頻繁なフィードバックの収集、どのように生徒が学習しているか、どのように生徒たちが特定の教育アプローチに反応しているかに関する情報を提供する授業の実験の設計における、生徒の観察です。

「クラスルームアセスメント」は、生徒たちが何を、どれだけ、どれだけよく学んでいるかに関して役立つ情報を大学の先生が得るのに役に立ちます。

Environmental Assessmentとは?

“Environmental Assessment”「環境評価」も、昨今ではよく聞かれる言葉です。

ひとくちに「環境評価」と言っても、さまざまな環境がありますが、大きく分けると、「生活環境」Living environment と「自然環境」Natural environment の2つに分けられます。

その2つの環境という側面で、いくつか評価ポイントの定めて、「生活環境」や「自然環境」を評価していくことになります。

上記2つの ”Assessment”を”Evaluation”に置き換えることはできません。”Evaluate”は、先ほども説明した通り、成績、鑑定、判定などについて、会社や先生などが従業員や生徒を評価する場合にのみ使われます。それに対して、”Assess”は生徒が先生を評価する場合にも使われますが、「授業」や「環境」などの評価について使われます。

Appraise

Appraise

Appraiseも実はEvaluateやAssessと同じように「評価する、査定する」という意味を持つのですが、違いと言えばフォーマルな表現になることです。Appraise は、「鑑定する」という意味を付け加えて覚えておくといいです。ですから、英会話で使うよりはもう少しお堅いシチュエーションで使ったり、文語として扱う時があります。日本語でも、「鑑定する」という言葉を使うシチュエーションは限られてきますが、「鑑定する」というニュアンスがある場合に、appraiseを使うと、ぴったりとそのニュアンスが表せるでしょう。

Aさん
The painting was appraised as real.
訳)この絵画は本物だと鑑定された。

Judge

「評価する」は日本語で別の訳を当てはめると「判断する」になりませんか?そうなるとわかりやすいのがJudgeという単語です。こちらは日本語でも「ジャッジする」と言い、何か判決を下す時に使います。

「裁く」だったり「審判を行う」だったりが辞書で出て来るため法律的な意味合いが強いですが、英会話では「非難する」という意味で使われることもあるので覚えておきましょう。こちらの方が日本人的にはマイナーな意味ですが、英語圏では日常会話的に使うのですからメジャーであると言えます。文脈によって、「評価する」なのか「非難する」なのか瞬時にわかるようになるまでトレーニングを続けましょう。

Aさん
You shouldn’t judge a person by their appearance.
訳)人を見た目で判断してはいけないよ。
Bさん
Mr. King said the same thing.
訳)キング牧師も同じことを言っていたんだよね。

Rate

Rate

こちらは「評価する」という単語の中でも、点数で評価を下すという意味を持っている単語です。ということは、それこそ学校での生徒の成績を点数で表す時や、企業が生産している商品の品質チェックを5段階評価にしている時などに使えるということですね。

Aさん
I rate it at 1 on a scale of 1 to 5.
訳)私は5点満点中1点を付けますね。
「食べログ」や「ぐるなび」の評価も、5段階評価なので、その評価について英語で表現したい場合にも、「評価する」に”rate”を使うのがピッタリですね、
Aさん
The French restaurant was rated at 4.5 on a scale of 1 to 5.
訳)そのフランス料理レストランは、5段階評価で4.5と評価された。

Score

何かを評価する時、やはり点数でその評価をより具体的に可視化することは多いと思います。そんな時に使われるのが先ほどご紹介したRateになるわけですが、Scoreになるとより点数で評価を付けるというニュアンスが強くなります。

日本語だと、ボーリングなどで「最高スコアは?」と聞くなど、点数に関連する単語として既に使われているので使いやすいかと思います。「評価する」という日本語訳がしっくりこない時は、「得点する」や「採点する」を当てはめてみましょう。

Aさん
Mary scored a perfect 100!
訳)メアリーは100点満点を取ったって!
Bさん
That’s her!
訳)やっぱりね!

まとめ

「評価する」という英語がひとつでも出てきたら英語学習は進んでいると言っても良いレベルでしょう。

この記事では、「評価する」と訳される英単語6つ、Evaluate, Assess, Appraise, Judge, Rate, Score について紹介しました。評価する対象が違ったり、意味のニュアンスが違ったりなどについても解説しました。

問題は、それらの単語のその使い分けが正しくできるかどうかということです。日本語ではどれも「評価する」という訳で不自然ではなくても、英語ではシチュエーションによって違和感を持つ単語だってあります。EvaluateとAssessについては、特に詳しくその違いについて解説しています。シチュエーションや使い方を間違えて使ってしまうと、英語のネイティブスピーカーは、きっと違和感を感じてしまうでしょう。

それを正しく見極めて使えるようになれば、さらなるレベルアップができます。レベルアップを目指してがんばりましょう。