「アパレル」という言葉は、「衣服」を意味する言葉として日本でも広く使われています。

ただ「英語の発音や使い方はよくわからない」「洋服屋って英語で何て言うのかな?」という疑問を持っている人は多いかもしれません。外国人客に英語で接客、となるとさらに尻込みしてしまいますよね。

そこで今回は、「アパレル」の英語や発音だけでなく、いろいろな洋服屋の英語名、アパレルショップでの接客に使える英語表現をご紹介。外国での買い物にも役立つ内容ですので、ぜひ参考にしてください。

「アパレル」の英語と発音は?

「アパレル」の英語は”apparel”で、「衣服」という意味です。読み方も「アパレル」ですが、「パ」にアクセントが付きます。

なお”apparel”はアメリカでよく使われる言葉で、イギリスではあまりなじみがありません。イギリスでは代わりに”clothing”や”clothes”を使います。

”apparel”という言葉は、アメリカでは日本とほとんど同じ使われ方をしています。

apparel industry: アパレル業界

apparel company : アパレル企業

apparel brand: アパレルブランド

men’s / women’s apparel: 紳士 / 婦人服
Aさん
I work in the apparel industry.
訳)アパレル業界で働いています。

”apparel”には「服装」というニュアンスもあるので、こんな表現もできます。

Aさん
She is dressed in fine apparel.
訳)彼女は上質な服を着ている。

ただこういった言い回しはややフォーマルで、”clothes”を使うのが一般的です。

いろいろな「アパレルショップ」を英語で言うと?

いろいろな「アパレルショップ」を英語で言うと?

では洋服を売っているお店は、英語で何と言うのでしょうか? 代表的な例を解説します。

百貨店 department store
洋服屋 clothes shop
古着屋 thrift store
アウトレット outlet mall
ブティック boutique
仕立て屋 tailor

■百貨店

「百貨店」は”department store”です。日本語では「デパート」とも呼びますが、”depart”だけだと「出発する」という動詞になってしまいます。ご注意を。

■洋服屋

業態に関わらず、洋服を売っているお店に使える「洋服屋」は”clothes shop”です。”clothes store”や”clothing shop”とも表現できますが、”clothes shop”がもっともポピュラー。

■古着屋

「古着屋」は”thrift store(スリフト・ストア)”。”thrift”には「倹約」「節約」という意味があります。海外のthrift storeには洋服だけでなく、本や家具などほかの中古品も売られていることも。

thrift storeは非営利団体が運営しており、売り上げは寄付に回されます。日本でイメージする古着屋と違い、慈善事業の色合いが強いお店です。

■アウトレット

「アウトレット」は”outlet mall”です。”outlet”は「出口」や「コンセント」といった意味がある言葉。そのため「ショピングセンター」を意味する”mall”をつけた方が伝わりやすくなります。

■ブティック

「ブティック」は”boutique”です。日本で使うときと同じく、「ファッショナブルな洋服を扱う小さなお店」を指します。

”boutique”の発音は「ブーティーク」で、「ティー」にアクセントが付きます。発音がかなり異なるため、注意が必要です。

■仕立て屋

スーツなどを仕立てる「仕立て屋」は”tailor(テイラー)”です。”tailor”はお店ではなく、仕立ての技術を持った職人を指します。

また”tailor”は動詞としても使える言葉。たとえば「スーツを仕立ててもらった」と言いたいときは、こんな風に表現します。

Aさん
I had my suit tailored.

アパレルショップでの接客に使えるフレーズ一覧

アパレルショップでの接客に使えるフレーズ一覧

アパレルショップ店員さん向けに、英語での接客に役立つ言い回しをまとめました。

基本の接客用語

英語には「いらっしゃいませ」と同じ意味の言葉はありません。お店に入ってきたお客さんには”Hello.”や”Good morning.”などの挨拶をすればOK。何かを探している様子なら、”How may I help you?”と声をかけてみましょう。

いらっしゃいませ
Hello. / Good morning. / Good afternoon. / How are you?
何かお手伝いできることはありますか?

How may I help you?
ごゆっくりご覧ください

Please feel free to look around.
少々お待ちください

Just a moment, please.
お待たせいたしました

Thank you for waiting.
かしこまりました

Certainly.
申し訳ございませんが~

I’ afraid ~

在庫切れのときや、色違いがないときなど、お客さんの要望に応えられないケースには”I’m afraid ~”が便利。後ろに伝えたい内容をつなげて、こんな風に使います。

申し訳ございませんが、在庫を切らしております。
I’m afraid it’s out of stock.
 お買い上げになりますか?

Would you like to take it?

「お買い上げになりますか?」と聞くときには”buy”ではなく”take”を使うと◎。お客さんが買うときも”I’ll take it.(それ買うよ)”と表現します。

試着にまつわる英語フレーズ

「試着する」は”try on”。試着をしたいかどうか訊ねるなら、”Would you like to try it on?”です。

ご試着されますか?

Would you like to try it on?
お気軽にご試着ください

Feel free to try it on.
サイズはおいくつですか?

What size do you wear? / What’s your size?
在庫を確認してまいります

Let me check our stock.
色違いもございます

We have other colors, too.
いかがでしたか?

How did you like it?
お似合いです

It looks nice on you. / It suits you.

会計にまつわる英語フレーズ

会計時に「~円です」と言いたいときは”That’ll be ~ yen.”。支払い方法を”How would you like to pay?”と訊ねて、会計を進めます。

5,000円です

That’ll be five thousand yen.
お支払い方法はいかがなさいますか?

How would you like to pay?
お支払いは現金かカード、どちらになさいますか?

Would you like to pay in cash or by credit card?
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暗証番号は英語で”PIN”。”Personal Identification Number”を略したものです。読み方は「ピン」。
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まとめ

”apparel”という単語は、日本で使う「アパレル」と同じ感覚で使い回せる便利な言葉です。ただ洋服屋を表す言葉には他の単語が使われていることが多く、注意が必要です。

ハードルが高く感じる英語での接客も、よく使うフレーズは決まっているもの。基本的な言い回しを覚えておけば、いざというときに慌てずに済みます。

「アパレル」にまつわる英語をおさえて、英語でのコミュニケーションをブラッシュアップしましょう。