• 病院で処方箋をもらって薬局に行くとき
  • 外国人の知人に説明するとき
  • 海外旅行中に薬が必要になったとき——

「処方箋」や「薬」に関する英語表現を知っておくと便利ですよね。

この記事では、「処方箋」の英語表現から、錠剤や塗り薬などの剤形、用法用量の説明まで、薬に関する基本的な英語表現をわかりやすく紹介します。

薬を英語で表現しよう

薬を英語で表現しよう

「薬」を英語で表現する方法はいくつかあります。用途や状況によって使い分けましょう。

基本的な表現

  • medicine(メディスン)
    最も一般的な「薬」の表現です。
  • medication(メディケーション)
    よりフォーマルな表現で、医療現場でよく使われます。
  • drug(ドラッグ)
    主に医学的・科学的な文脈で使用されます。

薬の種類による表現

  • over-the-counter medicine/OTC(オーバー・ザ・カウンター・メディスン)
    処方箋なしで購入できる市販薬です。
  • prescription medicine/drug(プレスクリプション・メディスン/ドラッグ)
    処方箋が必要な医薬品を指します。
    フレーズ例:This is a prescription-only medication.(これは処方箋が必要な薬です)
  • generic drug(ジェネリック・ドラッグ)
    ジェネリック医薬品です。
Aさん
日常会話では “medicine” が最も自然です。「薬を飲む」は “take medicine” と表現し、”drink medicine” とは言わないので注意しましょう。

処方箋は英語でPrescription

「処方箋」は英語で “prescription”(プレスクリプション)と言います。処方箋に関連する様々な表現を見ていきましょう。

処方箋に関する基本表現

  • prescription
    処方箋
    フレーズ例:The doctor gave me a prescription for antibiotics.(医師は抗生物質の処方箋をくれました)
  • to fill a prescription
    処方箋を調剤してもらう
    フレーズ例:I need to fill this prescription at the pharmacy.(この処方箋を薬局で調剤してもらう必要があります)
  • refill
    処方箋の再調剤

処方箋に書かれる情報

  • patient information(ペイシェント・インフォメーション)
    患者情報
  • prescriber information(プレスクライバー・インフォメーション)
    処方医情報
  • medication name(メディケーション・ネーム)
    薬品名
  • dosage(ドーセージ)
    用量
  • route of administration(ルート・オブ・アドミニストレーション)
    投与経路
  • frequency(フリークエンシー)
    服用頻度
  • quantity(クオンティティ)
    数量
  • refill information(リフィル・インフォメーション)
    再調剤情報

塗り薬の英語表現はさまざま

皮膚に塗る薬には様々な種類があり、それぞれ英語での呼び方が異なります。

塗り薬の種類と表現

  • ointment(オイントメント)
    軟膏
    フレーズ例:Apply this ointment to the affected area twice daily.(この軟膏を1日2回、患部に塗ってください)
  • cream(クリーム)
    クリーム
    フレーズ例:This cream helps reduce inflammation.(このクリームは炎症を抑えるのに役立ちます)
  • lotion(ローション)
    ローション
  • gel(ジェル)
    ジェル
  • patch(パッチ)
    貼付剤

薬剤の英語表現

薬剤の英語表現

「薬剤」は英語で や “medicinal agent”(メディシナル・エージェント)や”pharmaceutical Product”(ファーマシューティカル・プロダクト)と表現されます。より一般的には単に “drug”(ドラッグ)や “medication”(メディケーション)とも言います。

薬剤に関する表現

  • active ingredient(アクティブ・イングリーディエント)
    有効成分
  • dosage form(ドーセージ・フォーム)
    剤形

薬剤の効果や作用

  • therapeutic effect(セラピューティック・エフェクト)
    治療効果
  • side effect(サイド・エフェクト)
    副作用
  • contraindication(コントラインディケーション)
    禁忌
Aさん
海外で薬を購入する際は、有効成分名(active ingredient)を覚えておくと便利です。商品名は国によって異なりますが、有効成分名は国際的に共通だからです。
Bさん
例えば、解熱鎮痛薬の場合、有効成分名: アセトアミノフェン (Acetaminophen)は、日本ではカロナール、アメリカではTylenol(タイレノール)、イギリスやオーストラリアではPanadol(パナドール)といった商品名で知られています。

用法用量の英語表現

「用法用量」は英語で “dosage and administration”(ドーセージ・アンド・アドミニストレーション)と言います。

用法に関する表現

  • take orally(テイク・オーラリー)
    経口摂取する
  • apply topically(アプライ・トピカリー)
    局所的に塗布する
  • inject(インジェクト)
    注射する

服用タイミングの表現

  • once daily(ワンス・デイリー)
    1日1回
  • twice daily(トゥワイス・デイリー)
    1日2回
  • three times a day(スリー・タイムズ・ア・デイ)
    1日3回
  • before meals(ビフォー・ミールズ)
    食前
  • after meals(アフター・ミールズ)
    食後
  • with food(ウィズ・フード)
    食事と一緒に
  • on an empty stomach(オン・アン・エンプティ・ストマック)
    空腹時に

錠剤・粉薬・シロップの英語表現

薬の剤形(かたち)はさまざまです。それぞれの英語表現を見ていきましょう。

錠剤の表現

  • tablet(タブレット)
    錠剤
  • pill(ピル)
    丸薬
  • capsule(カプセル)
    カプセル

粉薬の表現

  • powder(パウダー)
    粉薬
  • granules(グラニュールズ)
    顆粒

液体薬の表現

  • syrup(シロップ)
    シロップ
  • solution(ソリューション)
    溶液
  • suspension(サスペンション)
    懸濁液
Aさん
錠剤を数える時は “one tablet, two tablets” と複数形にしますが、粉薬やシロップは数えられない名詞なので “some powder”、”a bottle of syrup” などと表現します。

まとめ

この記事では、処方箋や薬に関する英語表現を幅広く紹介しました。「処方箋」は英語で “prescription”、「薬」は状況によって “medicine”、”medication”、”drug” などと表現します。また、薬の種類や剤形に応じて、”tablet”(錠剤)、”ointment”(軟膏)、”syrup”(シロップ)など、豊富な表現も押さえておきましょう。

用法用量を伝える表現も重要です。”once daily”(1日1回)、”before meals”(食前)などの基本表現を覚えておくと、海外での受診時や外国人とのコミュニケーションで役立ちます。

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