オーストラリア北東部、クイーンズランド州の沿岸に広がる「グレート・バリア・リーフ(Great Barrier Reef)」。その広大なサンゴ礁地帯は、世界最大級の規模を誇ります。
その長さは2,000km以上。サンゴ礁と無数の島々からなるこの海洋エリアは、「宇宙から見える唯一の生命体(the only living structure visible from space)」としても知られています。
この奇跡の海は、美しいだけでなく、学びの宝庫でもあります。今回は、英語のフレーズを交えながら、グレート・バリア・リーフの魅力をたっぷりご紹介します。
グレート・バリア・リーフって?

グレート・バリア・リーフは、クイーンズランド州の沖合に広がる2,500以上のサンゴ礁と600近い島々から構成された巨大な海洋生態系です。その面積はおよそ35万㎢。これは日本の国土面積に匹敵する広さです。
この地域は、「世界最大のサンゴ礁システム(The largest coral reef system in the world)」として、海洋学者や旅行者に注目されています。
どこから見える?
実はこのサンゴ礁、地球の上空、宇宙からもその姿を見ることができるといわれています。飛行機の窓から見下ろせば、エメラルドグリーンの海に白く浮かぶリーフの姿を見ることができます。
訳)空からでもグレートバリアリーフを見ることができます!
サンゴ礁って?
サンゴ礁は、小さな「サンゴ虫(coral polyps)」の集まりです。その体長はわずか1mm〜1㎝。何百万年という歳月をかけて、少しずつ成長し、広大なサンゴ礁を築き上げました。
生物の宝庫
グレート・バリア・リーフは、世界最大の海洋生物の宝庫と呼ばれています。
具体的には、約400種のサンゴ(corals)、約1,500種の魚類(fish species)、約4,000種の軟体動物(mollusks)、242種の鳥類(birds)などが生息しています。
さらに、ジュゴン(dugongs)、ウミガメ(sea turtles)、ザトウクジラ(humpback whales)など、絶滅危惧種の生息地としても知られています。
訳)グレート・バリア・リーフは、まさに生物多様性のホットスポットですね。
アクセス
日本から行くには、ケアンズ(Cairns)が玄関口です。直行便で約7時間30分。ケアンズ空港から市内へは、タクシーまたはシャトルバスで約15分ほどです。
そこから、グリーン島(Green Island)へは船で約50分。「緑の宝石(The Emerald of the Reef)」と呼ばれているこの島は、初心者にも優しい観光スポットです。
観光地としての魅力
海中での体験は忘れられない思い出になります。「リーフスリープ・エクスペリエンス」では、なんと海の上に泊まることもできます。
また、ヘルメットをかぶって海底を歩く「海底散歩(Seawalker)」も人気です。
グレート・バリア・リーフの歴史

サンゴの歴史は5億年前にさかのぼるともいわれていますが、グレート・バリア・リーフの形成は約50万年前に始まったと考えられています。
中でも最も新しい部分は、氷河期が終わった約8,000年前に発達したものです。自然の時間は、ゆっくりですが力強いですね。
グレート・バリア・リーフにまつわる英語フレーズ
グレート・バリア・リーフを旅するとき、またはその魅力を英語で伝えたいときに使える表現を覚えておきましょう。
訳)グレート・バリア・リーフに行くのが夢だったんです。
訳)シュノーケリングをして、色とりどりの魚をたくさん見たよ。
訳)ハミルトン島の近くにあるハートリーフを上空から見ると、幸せになると言われていますね。遊覧飛行でぜひ見たい。
訳)今まで見た中で一番美しい場所のひとつだね。
世界遺産「グレート・バリア・リーフ」とは
Great Barrier Reef was designated as a UNESCO World Natural Heritage Site in 1981.
グレート・バリア・リーフは、1981年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。
その理由は、次のような点です。
- 地球最大のサンゴ礁の生態系であること
- 地球上でもっとも多様で複雑な生態系のひとつである
- 地球の進化の歴史を示している点
- 圧倒的な自然美
環境への心配
近年、温暖化や海洋汚染により、サンゴの白化現象が問題になっています。この世界遺産を守るために、今、私たちにできることは何かを考えることが大切ですね。
グレート・バリア・リーフの人気スポット

グレート・バリア・リーフの魅力は、海中のサンゴや生き物だけではありません。数あるスポットの中でも、特に人気のある島やビーチでは、美しい自然とアクティビティが融合した特別な体験が待っています。ここでは、特におすすめの3つの場所をご紹介します。
グリーン島(Green Island)
島全体が国立公園に指定されており、珍しい熱帯植物や鳥、蝶などが生息しています。また、周囲のサンゴ礁には色とりどりの魚たちが泳ぎ、ダイビングやシュノーケリングには最適な環境です。
初心者にも優しい浅瀬が多く、透明度の高い海の中をのぞけば、ニモでおなじみのカクレクマノミ(clownfish)や、鮮やかなブルータン(blue tang)などが出迎えてくれるでしょう。
ハミルトン島(Hamilton Island)
美しいリゾートアイランドで、ここからはハート型のサンゴ礁「ハートリーフ(Heart Reef)」を遊覧飛行で見ることができます。1975年に発見されて以来、恋人たちの憧れるスポットになっています。
ホワイトヘブンビーチ(Whitehaven Beach)
白いシリカ砂でできた絶景ビーチ。英語では「世界で最も純白なビーチのひとつ(one of the whitest beaches in the world)」とも紹介されます。その景色は、まるで天国にいるかのようです。
まとめ:英語で世界を旅しよう!
グレート・バリア・リーフは、海の命が息づく奇跡の場所です。
英語のフレーズを使って、オーストラリアを訪れてみませんか。グリーン島やハミルトン島で海の生物たちと出会ってみましょう。

