皆さんこんにちは!今回は鉄についての英語です!

鉄について、日常生活で話題に上がることは少ないですが、

よく考えてみると、「iron」や「steel」の違いや、最近聞くようになった「ステンレス」の語源などが気になりませんか?

今回はそんな鉄についての基本英語やその他の金属の英語、鉄の特殊な表現についてご紹介いたします!

鉄は英語で?

鉄は英語で「iron」と言います。日本語ではカタカナ英語で「アイアン」と言いますね。

iron」は「鉄」を表す名詞の他にも、「鉄のような」を意味する形容詞や動詞などの意味を持ちます。

 

名詞の「iron

This is made of iron:これは鉄でできている

 

形容詞の「iron

鉄のように堅い意思:iron will

 

アイロン(家で使う)は?

「鉄」は英語で何という?アイロンや「鉄は熱いうちに打て」も解説

iron」は名詞と形容詞の他にも、動詞の意味を持ちます。

それがあの「アイロンがけ」です!

 

iron」が「アイロンをかける」という意味を持ちますので

アイロンがけの英語表現は簡単です!

 

I ironed it:アイロンをかけました。

 

なぜ「アイロンをかける」は「iron」を使う?

鉄とアイロンがけはあまり関連性がないように感じますが、アイロンが発明された当初は、「鉄と熱を使って衣類などを伸ばす」というニュアンスが強く、「iron」が使われました。

昔は「鉄」の他に「火」を使っていたなんてびっくりですよね!

現在は電気式アイロンが主流ですが、この電気式アイロンは「トーマス・エジソン」が開発しました。昔も現代も「鉄で衣類などを押す」という根底は変わっていないですね。

その他の鉄に関する英語

steel

ここからは「iron」の他の金属に関連する英語をご紹介します!

steel

steel」も「鉄」を表します。しかし、厳密には「iron」と「steel」は少し違います。

 

iron」と「steel」は炭素(carbon)の配合量によって、分類分けされています。

まず、「iron」は『炭素が含まれていない純粋な鉄』となります。

一方、「steel」は『炭素が含まれ、純粋な鉄よりも丈夫になった鋼鉄』となります。

 

「iron」は「鉄」

「steel」は「鋼鉄」

と覚えておきましょう。

 

豆知識

炭素(carbon)は基本的にモノの硬度を高める性質があります。例えばタイヤをイメージすると、黒いタイヤしか見たことないですよね。あれは、タイヤのゴムの硬度を高めるために黒色の炭素が配合されているためなんです!

 

metal

metal」の意味は「金属」です。

先ほどご紹介した「iron」や「steel」も「metal」に含まれます。

 

金属はあまりにも膨大な種類があるため、「metal」の中にも

レアアース(rare earth

レアメタル(rare metal

貴金属(precious metal

卑金属(base metal

などに分類されています。

 

また、「metal」の派生語で「metallic」という英単語があります。「metal」の形容詞で「金属的な」という意味を持ちます。

最近では「メタリックカラー」などの色の表現にも使われるなど、よく見かける単語です。

nickel

有名な金属である「ニッケル」です。錆びにくい性質を持っており、50円玉にも使用されている金属です。

 

aluminum

こちらも有名な金属である「アルミニウム」ですね。加工しやすく、比較的軽量な金属なので、自動車をはじめとした様々な機械製品に使用されている金属です。

しかし、鋼鉄に比べると硬度が低いので、基本的に他の金属に合金(alloy)をして使用されることが多いです。

 

合金(alloy)については下記でご紹介します!

 

合金(alloy)とは?

合金は複数の種類の金属をかけ合わせることを言います。

たくさんの種類の金属が存在し、それぞれの金属は利点や欠点を持っています。金属製品の用途に合わせ、金属の利点を付け加えたり、欠点を補ったりするために合金が行われます。

日本語でも「アロイ」とそのまま表記されていることがありますので、「alloy(アロイ)」は「合金」のことであると覚えておくと便利です!

 

titanium

titanium」は「チタン」のことです。

英語も同じように、「チタン」なのではないかと思ってしまいますが、英語では「タイタニウム(titanium)」となります。かなり意外ですよね。

チタンの特徴は丈夫で軽く、耐熱性もあり、錆びにくい金属です。とても便利な金属なので価格はお高めな金属となります。

 

stainless steel

stainless steel」は「ステンレス鋼」つまり、「ステンレス」のことです。これまでご紹介した金属はすべて元素記号がありますが、「ステンレス」は合金金属なので、元素記号がありません。また、比較的最近発見された新しい金属とも言えます。

 

ステンレス」の特徴は、耐熱性に優れ、軽量で錆びにくい性質を持っています。チタンと同じように優れた金属ながら、チタンよりも安価です。そのため、タンブラーやコップなどに広く普及していますね!

 

stain」は「錆び、染み」という意味で、「less」が「しにくい、少ない」という意味なので、「staineless(ステンレス)」は「錆びにくい」というそのままの意味なんです!

 

鉄を使った英語表現

「iron」は様々な表現をすることができます。ここからは「iron」の代表的な使用例を3つご紹介します!

 

Strike while the iron is hot.

「鉄は熱いうちに打て」

 

日本でもよく使う代表的な諺ですね!海外でもこの諺は通じます。

「伸びしろがあるうちに、鍛えるべき」という意味で、イギリスが発祥だと言われています。

The iron lady

「鉄の女」という意味で、イギリスの初の大統領「マーガレットサッチャー」が「鉄の女」と呼ばれていたことが有名です。

 

共産主義を非難した際に、ソ連からマイナスの意味で「鉄の女(鉄のように冷たい女)」と呼ばれました。しかし、イギリス国内からは強固で固く、強い意志を持った「鉄の女」として良い意味で名づけられました。

Iron curtain

「鉄のカーテン」という意味で、資本主義国家と社会主義国家の分断されている状況を揶揄した言葉です。

こちらもイギリスの大統領である「ウィンストンチャーチル」が表現した言葉です。

「鉄のカーテン」は鉄のように冷たいカーテンで閉ざされた関係をうまく表していますよね。

 

「鉄」を使った特殊な表現は以上となります。まとめてみると、イギリスから発祥している表現がとても多いですね!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。「鉄」についての英語は少し専門的な英語も含まれるかもしれません。

最低限、「iron」や「steel」などを覚えておくと困らないかもしれません。

また、今回ご紹介した「ステンレス(staineless)」なども、言葉の意味を理解すると覚えやすいと思います。語源を理解しながら英語学習を進め、難しい分野の英語もサクサク覚えていきましょう!