今回は、「広告」という英語について掘り下げていきます。こちらも和訳してしまうとすべてどれも「広告」となるのに、英語ではたくさんの種類のニュアンスの違った単語があります。また、イギリス英語やアメリカ英語でちょっとした違いがあったり、ネイティブが省略することなどもご紹介していきたいと思います。頭の中にいくつ「広告」という英語が思い浮かぶかまず試してみてください。この記事を読んだ後なら、その知識はもっと豊かなものになっているはずですよ?

「広告」を英語でいうと何かと聞かれたら、最も一般的なのはAdvertisementですね。名詞なのでちょっと長いですが、いわゆる消費者に対する広告全般に使える便利なものです。

ところがこれ、スペルが長いのでネイティブは略して言うことが多いです。アメリカではAdと言いますし、イギリスだとAdvertと言ったりします。略し方も地域で違うなんて、これはなかなか知る機会がないですよね。日本はアメリカ英語を教えるので、これからもアメリカ英語で行きたい方はAdと言って覚えましょう。イギリスの魅力に気付いたそこの素敵なあなたはAdvert派で貫きましょう。

Advertisementは広告であればどんなものにも使えると言っても過言ではありませんから、差別化するためにAdvertisementという名詞の前に単語を追加することができます。すると、どんな広告かが一目瞭然になります。

テレビ広告ならそのまま「テレビ」という単語を付けて「television advertisement」と言えば良いですし、新聞広告なら「newspaper advertisement」でOKです。求人広告は「求人」が一見難しそうに見えますが、「job advertisement」と簡単な単語で言い表せるためここまでは簡単だと思います。Advertisementとセットで覚えておきましょう。

Aさん
YouTube ads are so annoying!
訳)YouTubeの広告って本当うざくいわ!
Bさん
Espesially in the excersise YouTube, right?
訳)特にエクササイズ動画の途中なんかうざいよね

動詞由来ならadvertising

動詞由来ならadvertising

Advertisingも「広告」という意味です。先ほどご紹介したAdvertisementと大変似ているので混乱しそうですね。

Advertisingは動詞のAdvertiseの動名詞になります。よって、「広告を出すこと」というように、動名詞の訳である「~すること」と表現することができます。ただ、それは「広告」という名詞と同じ意味に捉えることもできるので、名詞として扱ってもなんら問題はありません。

対して先ほどのAdvertisementは名詞の「広告」で、Advertisingとそこまでニュアンスの違いを意識しない文脈なら、Advertisingと書き換えても違和感はありません。

Aさん
I spent lots of money on advertising but nobody comes.
訳)結構広告にお金使ったんだけど誰も来ない
Bさん
Oh…Good luck bro.
訳)マジか・・・まあ頑張れよ

テレビのCMはcommercial

「広告」と言えば、おそらく皆さんの中でもっとも身近でよく見るのはテレビコマーシャルではありませんか?あれは英語ではCommercialと言います。日本語になっているのでわかりやすいですね。CMというのは「commercial message」略だと知っていましたか?ちょっとした豆知識ですよね。

ただし!ここで注意点があります。せっかくCommercialという単語をご紹介したのですが、英語でテレビコマーシャルと言う時には先ほどご紹介した「television advertisement」の方が一般的です。

ホームステイをしたとして、テレビを見ながらCommercialと言えばファミリーはその意味をわかってくれるでしょうけれど、一般的な言い方とは違うため「television advertisement」の方を使うようにしましょう。ですので、日本のようにCMとも言いません。

Aさん
I don’t like this program’s commercial. It’s too long and saying the same thing.
訳)この番組のCM嫌い。長すぎるし同じことばっか言ってるし
Bさん
Everyone’s saying so.
訳)皆そう言ってるよ

ネット広告ならonline advertising

ネット広告ならonline advertising

Advertisingを説明した時にこちらもご紹介しようかなと思ったのですが、ネット社会ではこの単語をよく使うのであえて別にして見出しを作ってみました。日本語の「ネット」に当たる部分は、英語でOnlineと言い、Netとは言わないことに注意しましょう。

他にもたくさんの言い回しがあって、「online marketing」と、「広告」をMarketingで表すこともできます。また、Onlineの方を変えて「Internet advertising」としても良いですし、「web advertising」と言ってもOKです。

こちらはどの言い方でも伝わるため、自分で言うようの単語を最低ひとつは覚えましょう。ただ、相手がどの単語を選んで言ってくるかはわからないので、対応するならやはりすべての単語を暗記しておいた方が無難ですね。言われたらどれも意味はわかるでしょうけれど、聞けて理解できても言えない単語が増えていってしまいます。

flyerはチラシ

Flyerも「広告」という意味ですが、和訳するなら「チラシ」といった方が的確な言葉になります。スペルはもう一つあり、Flierと書くこともあります。一応メジャーな方を見出しにしてみたのですが、好きな方を使ってもらって大丈夫です。

チラシという意味ですから、紙ベースの広告を意味することは覚えておきましょう。玄関に挟まれているものであったり、日本では新聞の折り込みチラシなどもそう言えそうです。

ビラならhandbill

こちらは先ほどのFlyerとセットで覚えてもらいたい単語なのですが、「広告」の中でも「ビラ」という意味合いが強いものです。

Flyerとの違いは、Handbillの方がFlyerよりも小さめで、壁に貼られるタイプのものを指すことが多いことですね。

あまり見慣れない単語かもしれませんが、Handは「手」、Billは「お札」という意味があり、これ単体でも「ビラ」と訳すことができます。お互いにビラを見て会話をしているなど、Billだけでもシチュエーションによっては意味は伝わりますが、より正確に伝えたいならHandbillの方が無難です。

まとめ

「広告」という英単語、たくさんありましたね。一般的な英単語はAdvertisementだったので、まずはこちらを覚えておきましょう。どんな広告なのかもっと絞りたいのであれば、Advertisementの前に名詞を持って行けば意味が変わるのでした。Advertisingも同じような意味ですが、動詞由来ですから「広告を出すこと」というニュアンスを含むことを忘れずに。紙ベースのチラシやビラならFlyerやHandbillを使うのでしたね。それぞれの単語によって「広告」の種類が変わることを覚えておきましょう。