「すごい勢いでガブッとバーガーにかぶりついたね!」
「どこかの犬に手をガブッと噛まれた!」

何かを勢いよく噛んだり、豪快に食べる様子を表すときに、日本語のオノマトペ「ガブッ」が使われます。日常生活で使用されるこの言葉は英語ではどのような表現になるのでしょう?

この記事では、オノマトペ「ガブッ」の英語”Biting hard”について解説します。この記事をお読みになり「ガブッと食べた」などの英会話をできるようにしていきましょう。

オノマトペ「ガブッ」の意味とは?

オノマトペ「ガブッ」の意味とは?

「ガブッ」または「ガブリ」といったオノマトペはどのような状態に使われる表現でしょうか?ここの確認からスタートしましょう。

オノマトペ「ガブッ」とは?

東京駅構内にあるバーガーショップには、高さ40cm、重さ約500gという人気バーガーがあります。ロンドンでもバーガーは定番メニューのひとつです。バーガーにはフォークとナイフが出てくることがありますが、手に持って「ガブッ」といくのが美味しいですね。

さて、この「ガブッ」とは食べ物に豪快にかぶりつく様子であったり、動物や人がいきよいよく噛みつく様を表すオノマトペです。

Biteの意味と使い方

本記事で紹介するフレーズ”Biting hard”を解説する前に、まず関連する単語”bite”についてみていきましょう。”bite”は覚えておくと日常英会話に便利な言葉です。

動詞”bite”の意味

”bite”は「かむ」という意味を持つ動詞です。以下、辞書でどう書いてあるか調べてみましょう。例文もみていきます。

“to use your teeth to cut into something or someone”
訳)歯を使って、何かまたは誰かに噛みつくこと。

“He bites his fingernails.”
訳)彼は爪を噛みます。

参考:Cambridge Dictionary “bite”

動詞”bite”の使い方

”bite”は動詞であり、動詞活用はbite-bit-bittenです。
カタカナ語の発音はバイトービトービトンのようにします。
「食べる」の単語にはeatが挙がりますが、”bite”はあくまでも「噛む」の意味になります。上の「彼は爪を噛みます」という例文でも、爪は食べるではなく噛むと表現し、それを単語”bite”が表現しています。

ここで2つほど、例文を挙げて”bite”の使い方を紹介します。

Aさん
Be careful of your teeth when you bite into crunchy apples.
訳)カリカリした林檎を噛むときは歯に注意してね。

例のように、”bite”は、bite into ◯◯のパターンで使用されることがよくあります。

Aさん
Don’t worry, my dog is friendly and doesn’t bite.
訳)心配しないでください、うちの犬はフレンドリーであなたを噛みませんから。

これはよくある会話ではないでしょうか?ロンドンの公園でも大きな犬が寄ってきたときに一瞬かまえますが、ドッグオーナーがこのように言うことがあります。

これらの例文のように”bite”は日常英会話に使える単語です。

オノマトペ「ガブッ」の英語Biting hard

”bite”の意味を理解したところで、ここからはオノマトペ「ガブッ」の英語”Biting hard”について解説を始めましょう。

“Biting hard”で「ガブッ」

さて”hard”はご存知のとおり「かたい・困難な」という形容詞、「一生懸命に」という副詞の意味を持つ単語です。
”bite”と”hard”を組み合わせた“Biting hard”によって「ガブッ」を表します。”hard”を加えることで、かたいものなど、噛むことを困難な対象を一生懸命に強く噛むというニュアンスになります。

「ガブッ」の英語Biting hardの例文

それでは“Biting hard”の使い方を例文でみていきます。「ガブッ」を英語でも表現できるようにしていきましょう。

Biting hardの使い方

まずは、人が食べ物に豪快にかぶりつく様子を表す例文を紹介します。

Aさん
He is biting hard into the big burger.
訳)彼は、大きなハンバーガーにガブッとかぶりついています。
Aさん
My son is holding a huge tomato from our garden and is biting hard into it.
訳)息子は庭で採れた大きなトマトを手に持ち、それにガブッとかぶりついています。

“Biting hard”を使った例文では、大きなハンバーガー、新鮮なトマト、どちらもガブッとかぶりついている姿をイメージできますね。

次に、動物などがいきよいよく何かにガブッと噛みつく様を表す様子を例文でみていきましょう。

Aさん
The lion was biting hard into a big chunk of meat.
訳)ライオンは大きな肉の塊にガブッとかぶりついていました。
Aさん
It’s so wild watching cheetahs biting hard into smaller animals.
訳)チーターたちが小動物にガブッとかぶりついているのを見るのは、野生の迫力を感じます。
Aさん
Children laughed loud when the cat was bitten hard on his bottom by a mouse in the cartoon.
訳)アニメで猫がネズミにお尻をガブッと噛まれた時、子どもたちはゲラゲラ大笑いしました。

この例文では、猫が自分より小さな存在のネズミにお尻をwas bitten hardされました。ガブッと噛まれたということで、受け身の形の例文になっています。

「ガブッ」の英語Chomp

「ガブッ」の英語Chomp

大きく口を開けて噛みつく音を表現するのが、”chomp”という単語です。最後に、オノマトペ「ガブッ」に当たるもう一つの表現をみていきしょう。

動詞”chomp”の意味

”chomp”は「噛むこと」「大きな音を立てて噛む」という意味を持つ単語です。

“to chew food noisily”
訳)食べ物を音を立てて噛むこと。

参考:Cambridge Dictionary “chomp”

何かの食べ物を噛みつく、ガツガツ食べるというニュアンスを持っているのが”chomp”です。

”chomp”の使い方

Aさん
We were chomping on burgers for lunch at a picnic in the park. It was yummy!
訳)公園でのピクニックで、ランチにバーガーをガツっと食べていました。おいしかった!

日本人はハンバーガーと言うところ、イギリスではバーガーと呼ばれています。

Aさん
Stop chomping, chew well.
訳)ガツガツ食べるのをやめなさいよ、よく噛んでね。
Aさん
My dog is chomping on his dog bone after we went to the park for a run.
訳)うちの犬は、公園にランニングに行った後、犬用の骨を音を立ててむしゃむしゃ食べています。

”chomp”を使用したどの例文も、食べ物にガブッとかぶりつき、音を発しながらガツガツと食べる様子が想像できます。

まとめ

本記事では、オノマトペ「ガブッ」に当たる英語表現”Biting hard”の意味や使い方を例文とともに解説しました。「噛む」という意味の単語”bite”や、何かの食べ物を噛みつく、ガツガツ食べるというニュアンスを持っている”chomp”も合わせて紹介しました。これからぜひ、日常英会話で「ガブッ」を伝えられるようにしていきましょう。