「財産」って英語でなんと言うのでしょうか?

日常会話やニュース記事、ビジネスシーンでもよく登場する「財産」や「資産」という言葉ですが、日本語では微妙に意味が異なる場合があります。さらに英語では assetpropertyestate など複数の表現が使われ、文脈に応じて選び分ける必要があります。

そこで今回は「財産 」をテーマに、「資産」「不動産」「相続財産」など関連表現をまとめて紹介します。単語の違いや例文と一緒に学んでいきましょう。

「資産」は英語で“asset”

「資産」は英語で“asset”

「資産」という言葉は、英語で asset と表現します。
企業が保有する建物、設備、現金、有価証券など、将来的に価値を生み出すものを指します。個人の資産という場合は、銀行口座の預金や株式、不動産などが含まれます。

  • asset = 資産、財産、長所

Aさん
The company’s assets include buildings and equipment.
その会社の資産には建物や設備が含まれます。

Aさん
Learning English is a great asset for your career.
英語を学ぶことはキャリアにとって大きな資産です。

asset は「財産」という意味以外に、「長所」「強み」という意味でも使われる点が特徴です。
日常英会話では「人材やスキル」を称えるときによく使われます。たとえば「彼女はチームにとって大きな財産だ」という場合、She is a great asset to the team. と表現します。

 会計用語としては fixed assets(固定資産)、current assets(流動資産) なども覚えておくと便利です。

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“property”と“estate”の意味と違い

「財産」を表す単語としてよく登場するのが propertyestate です。どちらも日本語にすると「財産」「所有物」ですが、使い方に違いがあります。

  • property = 所有物、財産、不動産
  • estate = 地所、不動産、(特に相続される)遺産

Aさん
He owns several properties in Tokyo.
彼は東京に複数の不動産を所有しています。

Aさん
She inherited her uncle’s estate.
彼女は叔父の遺産を相続しました。

 

property は「私有財産」「財産権」の意味もあり、契約書や法律の文脈で頻出します。
たとえば「知的財産権」は intellectual property (IP) と言います。IT業界やビジネスニュースでもよく見かけますね。

 estate は、日常的には「大きな邸宅や敷地」をイメージする人も多いですが、法律的には「残された財産」「遺産」を表します。とくに相続の場面で頻出します。

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「資産」と「財産」の違いは?

「資産」と「財産」の違いは?

日本語の「資産」と「財産」も、使われ方が少し異なります。

  • 資産:会計・経済的な価値を持つもの(asset)
  • 財産:所有しているもの全般(property, estate)

「資産」は会計的に測定できる経済的価値を指し、「財産」はもっと広い意味で、日常的な表現や持ち物や権利を含みます。
英語でも同じく、asset は経済的価値を強調するとき、property は広く持ち物を指すときに使われます。

たとえば「英語力は人生の財産」という表現なら、English skills are a lifelong asset. とするのが自然です。反対に「家や土地などの財産」という場合は property を選びます。

Aさん
Her assets are worth over one million dollars.
彼女の資産は100万ドル以上の価値があります。

Aさん
The thief stole valuable property from the house.
その泥棒は家から貴重な財産を盗みました。

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「個人財産」は英語で“personal property”

「個人財産」を英語で表現する場合、personal property がよく使われます。

  • personal property = 個人財産、動産

とくに法律の世界で、「動かせる財産(動産)」を意味する場合に使われます。

たとえば、車、宝石、家具、家電などが personal property にあたります。対して土地や建物は real property(不動産) と呼ばれ、明確に区別されています。

保険の分野でもよく登場します。火災保険の契約内容に「personal property coverage」と書かれていれば、家具や洋服などが補償対象になります。

Aさん
Jewelry and cars are considered personal property.
宝石や車は個人財産と見なされます。

Aさん
He lost his personal property in the fire.
彼は火事で個人財産を失いました。

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「不動産」は英語で“real estate / real property”

「不動産」は英語で real estate または real property と表現されます。
両方とも使われますが、日常会話やビジネスでは real estate が最も一般的です。

  • real estate = 不動産業、不動産
  • real property = 不動産(法的な用語として使われることが多い)

法的には real property という表現が使われることも多く、契約書や法律文書でよく登場します。

また「不動産業者」は real estate agent、「不動産投資」は real estate investment と表現できます。海外ドラマや映画でも頻出するので要チェックです。

Aさん
He works in real estate.
彼は不動産業に従事しています。

Aさん
The value of real property has increased in recent years.
不動産の価値は近年上昇しています。

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「相続財産」は英語で“inheritance / estate”

「相続財産」は英語で inheritance または estate と言います。

  • inheritance = 相続財産、遺産
  • estate = 遺産、地所

inheritance は相続されるもの自体にフォーカスしており、たとえば「遺産相続で受け取ったもの」というニュアンスが強いです。

一方 estate は「被相続人が残した財産の全体」を指します。法律用語では the estate of the deceased(被相続人の財産)と表現されます。法律文書や遺言状には estate がよく登場します。

 ニュースや法律ドラマでも頻繁に登場する単語なので、耳にしたら意味がすぐ分かるようにしておくと良いですね。

Aさん
He received a large inheritance from his grandparents.
彼は祖父母から多額の遺産を相続しました。

Aさん
The lawyer managed her father’s estate.
弁護士が彼女の父の遺産を管理しました。

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まとめ

今回は財産をテーマに、関連する英単語を整理しました。

  • 資産 = asset
  • 財産・所有物 = property
  • 不動産・遺産 = estate
  • 個人財産 = personal property
  • 不動産 = real estate / real property
  • 相続財産 = inheritance / estate

学習のポイントは「文脈によって単語を使い分けること」です。

 ビジネス、法律、日常会話など、それぞれでよく使われる表現が異なるため、実際の例文と一緒に覚えておくと安心です。英語学習の中で「財産」という言葉を見かけたら、今回の知識を思い出してみてください。きっと理解がスムーズになり、使える表現も増えていくでしょう。

ぜひ法廷ドラマや海外ニュースなどでも、今回学んだ「財産」に関する英語表現を探してみてくださいね。