海外へ旅行や留学、または駐在となれば、現地の食べ物がどのようなものか知っておきたいところです。英語留学で人気のイギリスで、フィッシュ&チップスは有名料理ですが、うなぎのゼリーやブラック・プディングなどをご存知ですか?
この記事では「イギリスの食べ物」を特集します。王道のメニューから、イギリス料理まずい説まで、在英20年で食べ物にまったく問題なく生活している筆者がお届けしましょう。
イギリス料理の名称 – 英語で表現

さっそく、イギリスを代表する料理厳選5つを挙げ、どのようなものなのか、それらをどう英語で表現するのか紹介します。フィッシュアンドチップスについては、後ほど別で取り上げます。
ロースト/Roast
ロースト・ビーフ(Roast Beef)、ロースト・チキン(Roast Chicken)、ロースト・ターキー(Roast Turkey)、ロースト・ポーク(Roast Pork)、ロースト・ラム(Roast Lamb)、ロースト・ベジ(Roast Vegetable)など、オーブンで肉や野菜といった食材を焼くローストがイギリスでは定番料理です。イギリスでは日曜になると、パブや家庭でサンデー・ロースト(Sunday Roast)をいただきます。
これだけイギリスの食文化で大切にされるローストは、クリスマス・ディナーでも主役級です。特別なご馳走としてターキー(七面鳥)を食べる習慣は、イギリスの王ヘンリー8世がクリスマスにターキーを食べたことから庶民まで広がったと言われています。家庭によってはチキンやビーフを好んでクリスマスに食べることがあります。
ローストは基本、肉を丸焼きにし、テーブルの上でサーブするため、エンターテイメント性もあります。
ローストされた野菜(じゃがいも・人参・パースニップなど)も大変美味しいです。お肉と野菜には肉をローストした際に出る肉汁にコンソメやワインなどを加えて作るグレイビー・ソースをかけていただきますが、これが至福のひとときとなります。
訳)私はロースト・チキンが大好き。私の好きな料理です。
ヨークシャープディング/Yorkshire Pudding
ロースト料理の付け合わせとして欠かせないのがヨークシャープディング(Yorkshire Pudding)です。小麦粉・卵・牛乳・塩などを混ぜた生地を熱した型に流して一気に焼き上げたシュー皮のようなパンです。
Yorkshire pudding, a baked bread pudding of British origin that is usually served as an accompaniment to roast beef.
訳)ヨークシャープディングは、英国発祥の焼きブレッドプディングで、通常ロースト・ビーフの付け合わせとして出されます。
シェパーズパイ/Shepherd’s Pie
シェパーズパイ(Shepherd’s Pie)はラム肉の挽肉を炒め、その上にマッシュポテトをたっぷりと乗せ、オーブンで焼き上げた料理です。サンデー・ローストの食べ残りを再利用するために考えられたメニューです。
コテージパイ/Cottage Pie
コテージパイ(Cottage Pie)はラム肉ではなく、牛挽き肉を使い、シェパーズパイのようにマッシュポテトをたっぷりと乗せてオーブンで焼き上げる料理です。
シェパーズパイもコテージパイもパイという名前がついていますが、パイ生地は使われていません。
ソーセージアンドマッシュ/Sausage and Mash
イギリスではソーセージがよく食べられています。パブ飯でも、ソーセージアンドマッシュ(Sausage and Mash)が定番のメニューです。美味しそうに焼かれたジューシーなソーセージ、そこにマッシュポテトが付け合わせとしてお皿の上に乗せられ、グレイビーソースをかけて食べるメニューは子ども達にも人気です。
イギリスの伝統料理 – 英語表現
ここまで、イギリスの定番料理と名称の英語表現を紹介してきました。ここで、伝統という言葉をキーワードにして英語表現をみていきます。
伝統料理の英語
伝統とは、昔から受け伝えられてきた有形無形の事柄です。料理にも伝統料理があり、複数の世代にわたって定着しているものがあります。
伝統料理を英語にすると”Traditional food” “Traditional dish” “Traditional cuisine”などになります。Traditionalには「伝統の」という意味があるためです。
ちなみに、日本の伝統料理はJapanese traditional foodのように表します。
イギリス伝統料理の英語
イギリス伝統料理になると、British traditional foodになります。なお、classic British dishにすると、イギリスの定番中の定番というニュアンスになります。
訳)ロースト・チキンは私の大好きなイギリスの伝統料理です。
Sunday roast is a beloved tradition throughout the UK, but regional variations add a delightful twist to this classic meal.
訳)サンデー・ローストは英国中で愛されている伝統料理ですが、地域によって異なるバリエーションがこの伝統的な料理に楽しいひねりを加えています。参考:Black Ivy “The History and Tradition of Sunday Roasts in the UK”
「フィッシュアンドチップス」の英語
さて、ここで皆さんがご存知のフィッシュ&チップスの紹介に進みましょう。どんな魚を使っているのか、チップスとは何かについても解説します。
フィッシュ&チップスとは?
フィッシュ&チップスは英語で”Fish and Chips”です。
イギリスの国民食として、世界的もよく知られている料理です。おもにタラ(cod)やコダラ(haddock)などの白身の魚の切り身を、小麦粉、卵、ビールなどで作った衣につけ揚げたメニューです。アツアツをいただけば、外はカリッと、なかはホクホクした食感を楽しめます。一般家庭で作るというよりは、パブで注文したり、フィッシュ&チップスショップ(Chippy)でお持ち帰りするパターンがメインになります。
チップスとは、日本でいうフライドポテトです。日本違うのは、チップスには塩(ここまでは一緒ですね)、そしてモルトビネガー(麦芽酢)をポテトがしんなりするまでドボドボかけて食べるところです。パブやレストランではタルタルソースが添えられることがあります。
”Fish and Chips”の例文
フィッシュ&チップスの起源は19世紀半ばごろ、安価な白身魚とジャガイモという組み合わせがロンドンの労働者階級の間で大いに普及しました。実際に注文すると魚の大きさが半端なく、日本人には驚きです。
In London’s East End, somewhere between today’s Bethnal Green and Bow neighbourhoods, the first chippie was born.
訳)ロンドンのイーストエンド、現在のベスナル・グリーンとボウの地区のどこかで、最初のチッピー(フィッシュ&チップス店)が誕生しました。
イギリス朝食の英語

イギリスの食といえば「朝食」と言われるほど、伝統的なブレックファストがあります。食材の多さと圧倒的なボリュームが理由です。
Full English Breakfastとは?
Full English Breakfastはワンプレートに、ソーセージ・ベーコン・卵料理・マッシュルーム・トマトなどが乗り、トーストやコーヒー、紅茶と朝からボリューム満点の朝食を食べるところに特徴があります。場所によっては、ブラック・プディングという、材料に豚などの血液が使われたソーセージが添えられます。和食も品数が素晴らしいですが、それ以外で一皿にこれだけの種類が乗る朝食は世界的に珍しいと言われています。
The tradition of breakfast dates back to the Middle Ages. At this time, there were usually only two meals a day; breakfast and dinner.
訳)朝食の習慣は中世にまで遡ります。当時、1日の食事は通常2回のみ、すなわち朝食と夕食でした。参考:The Alexander Hotel “A Brief `history of The English Breakfast”
イギリスグルメの英語
次に、イギリスのグルメという言葉の英語表現をみていきましょう。
イギリスのグルメと英語表現
イギリスグルメという際にはいくつかの言い方があります。例えば、British cuisineやBritish foodといったものです。
訳)イギリスグルメは美味しいです。
訳)私が一番好きなイギリスグルメは、間違いなくフル・イングリッシュ・ブレックファストです。朝、それを食べてリラックスするのが楽しみです。
イギリス料理ってまずい?
イギリスに旅行や留学を考えるとき「イギリスのごはんってまずいよ」と言われたことはありませんか?実際はどうなのか、気になりますね。
外国人の反応
ここで、イギリス料理について外国人がどのような印象を持ったかを紹介します。
「スパイスが足りないと思った」
「グレイビーソースの必要性が理解できない」
「フライドポテトになぜカレーソースをかける?」
実際、味付けがシンプルで薄いということがあったり、加熱する調理法が多い傾向から素材を活かすということがあまりありません。そのためか、彩りが茶色や黄色のものが多く、食欲をそそられないと感じる人もいるようです。しかし、現在のイギリスは美味しいレストランやパブ飯が増え、このようなイメージが変わりました。島国であるものの、基本肉食で、お魚の種類が多くないところなどは、日本人にとっては食文化の違いを強く感じるポイントのひとつになります。
まとめ
本記事では「イギリスの料理」について、英語表現や歴史などを含んだ情報をお届けしました。少し長めの記事になりましたが、イギリスへ行く際のご参考になれば嬉しいです。

