大英博物館と言えば、世界最大級の博物館の一つとして、2024年には約650万人弱もの来館数がありました。皆さんは、大英博物館が世界初の無料で入れる国立博物館ということをご存知ですか?

この記事では、イギリス・ロンドンを代表する博物館「大英博物館」について紹介します。博物館の英語紹介に始まり、大英博物館の予約方法、大英帝国と大英博物館の関係や見どころポイントなど、盛りだくさんでお届けしましょう。

「博物館」と「大英博物館」の英語

「博物館」と「大英博物館」の英語

日本語では博物館、そして美術館という表現があります。ところが、英語では一つの単語で両方を指すことになります。まずは、その単語、そして「大英博物館」の英語表現からみていきます。

museumで「博物館」と「美術館」

「博物館」と「美術館」は”museum”という名詞で表現します。他にも、記念館という意味も持っています。カタカナ語でもミュージアムとして使われていますね。英語の辞書で”museum”を調べると、以下になります。

a building where objects of historical, scientific, or artistic interest are kept.
訳)歴史的、科学的、芸術的な価値のあるものが保管されている建物。

参考:Cambridge dictionary “museum”

The British Museumで「大英博物館」

museumを使い”The British Museum”にすると「大英博物館」の英語になります。

The British Museum was founded in 1753 and opened its doors in 1759. It was the first national museum to cover all fields of human knowledge, open to visitors from across the world.
訳)大英博物館は1753年に創設、1759年に一般公開されました。それは、人類のあらゆる知識分野を網羅し、世界中の訪問者に開かれた初の国立博物館でした。

参考:The British Museum “The British Museum story”

イギリス初の国立博物館が大英博物館です。所蔵品は約800万点にも及びますが、実際に展示されているのは1%と言われていますので驚きです。この博物館では1857年に完成した円形閲覧室、2000年に再整備され巨大なガラス屋根で覆われた中庭など、作品以外でも建物自体の美しさを体験できます。

The British Museum relies on support from a wide range of sources and there are many ways that you can donate to help care for and preserve the collection for future generations.
訳)大英博物館は多様な支援に支えられており、将来の世代のためにコレクションを保護・保存するため、寄付できる方法も数多く用意されています。

参考:The British Museum “Support us”

大英博物館は世界初、無料で入れる国立博物館です。ロンドン市内にある多くのミュージアムも無料で入館できるという素晴らしいシステムがあります。代わりに、館内にはいくつもの寄付用のボックスが設置されています。ぜひ数ポンドでも、保存などのために寄付されることをおすすめします。

“British”の意味とは?

The British Museumに使われている”British”の意味を理解されていますか?ここで、改めてどのような意味で、どう使用されるのかみていきましょう。

Britishで「イギリスの・英国の」

Britishは形容詞で「イギリスの・英国の」「イギリス人の・英国人の」、また名詞でイギリス英語、イングランド英語という意味を持っています。The Britishにすると「イギリス国民」となります。

Britishの例文を紹介

では、簡単にBritishの使い方を例文で紹介します。

Aさん
My husband is British.
訳)私の夫は、イギリス人です。
Aさん
She loves British music.
訳)彼女は、イギリスの音楽が大好きです。
Aさん
I work for the British Embassy in Japan.
訳)私は日本の英国大使館で働いています。

“museum”の意味とは?

“museum”の意味とは?

次に、“museum”のほうも日本語の意味など確認しておきましょう。

museumで「博物館」と「美術館」

「博物館」と「美術館」は”museum”という名詞一つで両方表現できることを述べました。日本語では、この2つが分けて考えられています。
博物館とは、所蔵や展示をする対象が歴史的・科学的・文化的価値のあるもの全般が対象です。一方、美術館のほうは絵画や彫刻など美術作品を所蔵、展示します。

博物館といえば、本記事で紹介している大英博物館、国立科学博物館など、そして美術館ではルーヴル美術館や国立西洋美術館などが例として挙がります。

「大英博物館」は予約が必要?

無料で入ることができる大英博物館ですが、予約は必要なのでしょうか?今後訪れる際のため、ご参考にしてください。

予約がベター「大英博物館」

大英博物館は超人気の博物館です。混雑時に入れない、長時間待ちといった可能性があります。これらを避けるために、ぜひ事前予約をし、「無料チケット」をゲットしましょう。
特に、週末や現地校の休み期間などは混みやすくなりますので予約をぜひしてください。

予約は「大英博物館の公式ウェブサイト」から

大英博物館は毎日10:00-17:00オープンです。金曜は20:30まで開いています。12月24~26日は休館ですのでご注意ください。

さて、大英博物館公式ウェブサイトの以下ページから予約をすることができます。

The British Museum “Plan your visit”

実際にリンクを見ていただくと、カレンダーが載っているページになります。行きたい日を選ぶと、次のページで時間を指定することができます。ご都合のよい時間をクリックして予約に進みましょう。

大英博物館と「大英帝国」の関係

18~20世紀にかけ、最盛期を迎えた大英帝国。植民地、自治領、保護領を含む巨大な帝国が大英博物館のコレクションに大きな影響を与えました。

大英帝国は”British Empire”

大英帝国の英語表現は”British Empire”です。大英帝国最盛期には世界の陸地の約1/4、人口の約1/4が支配下にありました。世界最大の海軍、東インド会社などによる貿易、産業革命に支えられ、大英帝国は「太陽の沈まぬ帝国」と呼ばれていました。

大英帝国と大英博物館

大英帝国の拡大と植民地統治によって多くが収集されました。これらの文化財が大英博物館を支えた関係にあります。例えば、古代エジプトの聖刻文字の解読のキーとなった石碑「ロゼッタストーン」は、ナポレオン戦争の最中に、エジプトで英国軍によって確保され、大英博物館の目玉の一つとなっています。

返還問題も起こる現代

大英帝国時代に収集した多くは合法でした。しかし、不平等な外交関係などが背景にあるため、現在以下の国が強く返還を求めています。
エジプト(ロゼッタストーン)
ギリシャ(エルギン・マーブル)
ナイジェリア(ベナン・ブロンズ)

大英博物館は新しいアプローチを模索中であり、今後どうなっていくか要注目です。訪問の際には、これらを巡るのもおすすめです。

大英博物館の見どころ紹介

世界最大級の博物館の一つの大英博物館。すべてのコレクションをしっかりと見るには、1日では足りないと言われています。人気の展示をすべて観るには半日以上必要です。
ロケーションはロンドン中心にあり、トッテナム・コート・ロード駅やホルボーン駅が最寄駅になります。

見どころ – 主要なエリア

大英博物館には、以下のような主要なエリアがあります。
古代エジプト
メソポタミア
ギリシャ・ローマ
アジア
アフリカ
アメリカ大陸

ぜひ押さえたい必須な見どころ

ロゼッタストーンを筆頭に、パルテノン大理石、古代エジプトのミイラ、アフリカのベナン・ブロンズなどがぜひ見ておきたい必須作品です。
また、日本のコレクションも充実しています。北斎、広重、歌麿などの浮世絵、武士文化と象徴する刀剣コレクション、陶磁器や漆などの作品も多くの外国人の心をとらえています。そして、2026年2月3日~5月4日で”Samurai”という特別展が予定されています。

まとめ

本記事では、イギリス・ロンドンの「大英博物館」を紹介しました。The British Museumという英語表現や、行く際には事前予約をすること、大英帝国の関わり方や見どころポイントを見てきました。膨大な数のコレクションを見る合間には、ぜひ大英博物館の美しいカフェでランチをすることもおすすめです。そして、帰りにはショップで思い出の逸品もぜひ!

 

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sachifre 日英リエゾン・通訳翻訳者 / UK-Japan Liaison & Translator
イギリス在住で日英間のリエゾンや通訳・翻訳業務に従事。日本文化とイギリス文化をつなぐ活動を行いながら、英語とコミュニケーションに関する実践的な情報を発信している。