「TOEIC300点ってどれくらいのレベルなんだろう?」
「英語がほぼできない状態だけど、ここから伸ばせる?」
「300点台から400点・500点へ上げる方法が知りたい」
このような悩みを抱える学習者は非常に多く、TOEIC300点は英語初心者が最初につまずきやすい壁といえます。
しかし、安心してください。TOEIC300点は「英語の基礎がまだ整っていない状態」なだけで、正しい順序で学習すれば必ず伸びます。
実際、英語が苦手な社会人・大学生でも、2〜3ヶ月で400点台へ到達する例は珍しくありません。

この記事では、TOEIC300点のレベル・難易度・必要な勉強法を、初心者向けにわかりやすく解説します。
TOEICに苦手意識がある方でも、「これなら伸ばせる」と思える内容になっています。

TOEIC300点の勉強法|まずやる順番を変えるだけで伸びる

TOEIC300点の勉強法|まずやる順番を変えるだけで伸びる

TOEIC300点台で伸び悩む最大の原因は、
「難しい問題に手を出してしまっている」
ことです。

TOEIC300点レベルは、中学英語の文法・基礎単語が十分に定着していない段階。
この状態で模試ばかり解いても、英語が読めず・聞けず・理解できず、スコアが動かないのは当然です。

300点から伸ばすためには、次の3ステップが絶対に必要です。

ステップ1:中学英単語の抜けを埋める

TOEICで必要な語彙数は約3,000〜4,000語。
しかし300点台の多くは、中学単語1,000〜1,500語レベルが不十分です。

  • be動詞・一般動詞
  • 基本の動詞(take / get / make / have)
  • 頻出名詞(information / service / station)

などが曖昧だと、問題文全体の意味が取れません。
まずは単語帳1冊を繰り返し眺め、完璧主義にならず何周も回すことが鉄則です。

ステップ2:中学英文法を文型レベルで理解する

300点台の共通点は、文法が「なんとなく」の理解になっていることです。

特に弱いのはこのあたり:

  • 時制(現在・過去・未来)
  • 助動詞(can / will / should)
  • 不定詞・動名詞
  • 前置詞(in / on / at)
  • 品詞(名詞・形容詞・副詞)

文法はTOEICのPart5・6だけでなく、Part7の長文理解にも直結するため、
中学英文法を一度しっかりやり直すことが最短ルートです。

中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」はおすすめ教材のひとつです。

ステップ3:リスニングは短い英文(Part1・2)からでOK

300点台の多くは、音声が速すぎてついていけない状態です。
いきなりPart3・4(長めの会話・説明文)を聞くのは負荷が高いため、

まずはPart1・2の短い英文を何度も聞いて慣れることから始めます。

初心者向けの学習例:

  • Part2(応答問題)を1日10問だけ聴く
  • 聞き取れなかった音をスクリプトで確認
  • ゆっくり再生 → 等倍 → シャドーイングの順で慣れる

「聞こえる量」が増えるだけで、300→400点の突破が一気に近づきます。

TOEIC300点の英語力|英検でいうとどのくらい?

スコアアップのための基本攻略法5選

TOEIC300点は、一般的に英検3級レベルの基礎力が目安です。
具体的には以下のような状態です。

読める英文

  • 短い単語やフレーズは理解できる
  • 文章全体の意味はつかみにくい

聞き取れる英語

  • ゆっくりで簡単な会話なら一部理解できる
  • TOEICの音声は速くて追いつけない

文法力

  • 簡単な文なら作れる
  • 複雑な文(関係代名詞・長文)はほぼ読めない

つまり、英語の基礎土台がまだ完成していない状態です。
ただしこれは「伸びしろが非常に大きい」段階でもあります。

実際、300点台は少し学習すれば伸びが最も早いゾーン。
正しい方法で勉強すれば、2〜3ヶ月で400〜450点、半年で500点も十分に可能です。

TOEIC300点の難易度|なぜここで伸び悩む人が多いの?

TOEIC300点は決して取れない点数ではありません。
しかし、多くの人が300点付近で停滞します。
その理由は次の3つです。

1.基礎語彙が圧倒的に足りない

問題文の単語が読めない=内容が理解できないため、
正解にたどり着く以前の入り口でつまずいてしまいます。

2.形式に慣れていない

TOEICは速い音声、独特の選択肢、時間制限があり、
初心者にとって慣れが必要な試験です。

3.勉強の方向性が間違っている

いきなり公式問題集を解く、難しい文法書を読むなど、
レベル不一致の勉強をしてしまうことで伸びないケースが大半です。

TOEIC300点は「英語の基礎固め」が最優先。
基礎が整えば、300点→400点→500点とスムーズに階段を上がれます。

TOEIC300点の伸ばし方|最短で400点・500点へ上げる具体的ステップ

3ステップ

TOEIC300点台は「正しい順番で学習すれば最速で伸びる層」です。
ここでは、初心者が効率よくレベルアップするための3つの具体策を紹介します。

1. 単語は覚えるのではなく、反復して眺める

300点台の学習者がやりがちな失敗は、
1語ずつ完璧に覚えようとすることです。

TOEICに必要な語彙は3,000〜4,000語ですが、
初心者はまず触れる回数を増やすことが最重要。

おすすめの進め方:

  • 1日100語を流し読み(覚えられなくてOK)
  • 1周目は意味がわかれば十分
  • 3〜5周回すと勝手に見慣れて理解できるようになる

特にget / have / make / takeなどの基本動詞 を中心に慣れるだけでも文章が読みやすくなります。

2. 中学英文法を使える状態にする

TOEIC300点から脱出できない人の90%は、
文法の基礎(SVO/時制/助動詞)が曖昧なままです。
英文法は「知識」ではなく「パターン習得」が大切。

例:

  • He has worked here for five years.(現在完了)
  • You should check in early.(助動詞)

こうした頻出文型をシンプルに理解し、
短い英文を声に出して読むことで感覚として使えるようになります。

文法はPart5・6だけでなく、Part7の長文読解にも直結するため、
初心者ほど優先度は高いです。

3. リスニングは聞き取れなくてOKの姿勢で始める

300点台の多くが「音声が速すぎてムリ…」という状態。
しかし、最初から全部聞き取る必要はありません。

効果的な学習法:

  • Part2だけを毎日5〜10問聞く
  • 聞き取れなかった部分をスクリプトで確認
  • その英文をゆっくり音読 → シャドーイング

この3ステップを続けると、
1〜2週間で聞こえる量が増えるのを実感できます。

リスニング力の成長がスコアアップに直結するため、
初心者こそ「短い英文で耳慣らし」が鉄則です。

TOEIC初心者(300点台)がやるべき学習スケジュール例(2ヶ月)

4週間でリーディング力を強化!英検3級対策スケジュール

【1ヶ月目:基礎固め】

  • 中学英文法を1日1章
  • 単語100語を流し読み
  • Part2の短い音声を10分聞く

目的:英語の基礎に慣れる

【2ヶ月目:リスニング強化+実戦の入り口】

  • 公式問題集のPart1・2を中心に演習
  • 短い長文(Part7のシングル)を1日1題読む
  • 週末は模試を時間無制限で解く

目的:形式に慣れ、内容理解のスピードを上げる

このスケジュールを実践すると、300点→400点台へ最短ルートで伸びます。

まとめ|TOEIC300点は「ここから伸びる伸びしろゾーン」

TOEIC300点は、英語の基礎がまだ整っていない段階です。
しかし、これは「最もスコアが伸びやすいレベル」であることを意味します。
この記事の要点を整理すると

  • 300点=英検3級レベル、基礎を固めれば必ず伸びる
  • まずは単語と文法の抜けを埋めることが最優先
  • リスニングは短い英文(Part1・2)から慣れる
  • 模試に手を出すのは基礎が整ってからでOK
  • 正しい順序を守れば、2〜3ヶ月で400点台は十分可能

TOEIC300点は英語が苦手ではなく、
まだ正しい方法に出会っていないだけです。
学習の順番を見直し、少しずつ積み上げれば、
あなたのスコアは確実に変わります。

短期間で効率よくスコアを上げたい人には、短時間演習で全パートを網羅できる「TOEIC® L&Rトレーニング」の併用も相性が良いです。