何かが体に当たって「痛い!」と言うときや、体のどこかに痛みがあってそれを伝えるときなど、痛いことをきちんと伝えることは重要ですよね。では、痛みについて英語で伝えることはできるでしょうか。パッと思いつかないという人もいるかもしれませんね。

そこで今回は、「痛い!」と訴えたり、痛みがあることを伝える英語表現をご紹介します。とても大事な表現ですから、ぜひ覚えて日常英会話に活かしてくださいね。

痛い!と言う場合の英語表現

痛い!と言う場合の英語表現

日本語だと、何かがぶつかったりして痛みを感じた時、「痛い!」と言ったり「いたっ!」「いった~!」なんて言ったりしますよね。英語にも、もちろんそんな表現があります。きっと聞いたことがある人は多いでしょう。
まずは会話例文でその使い方を見てみましょう。

Aさん
Could you pass me that glass?
そのグラスを取ってくれない?

Bさん
Sure. …OUCH!!
もちろん。・・・痛っ!!

Aさん
What happened?
どうしたの?

Bさん
Don’t leave a broken glass in the cabinet! I cut my finger!
キャビネットに割れたグラスを置いとかないでよ!指を切っちゃっただろ!

Aさん
Oh, I’m really sorry. I didn’t know it was broken.
ああ、本当にごめんなさい。割れているって知らなかったの。

上記の会話例文で出てくる「Ouch!」という表現、聞いたことありませんか?
ネイティブが突然襲ってきた痛みに対してよく使う表現ですね。実際の日常会話でもよく使われていますから、英語を話す時には自然にこの表現が出てくるように練習しておいても良いでしょう。

その他、「痛っ!」と言うときに、Fワードと呼ばれる言葉を叫んだり、何かうめいたりする人もいますが、非ネイティブの私たちは「ouch」さえ言えれば十分です。

何かが痛いことを伝える英語表現

何かが痛いことを伝える英語表現

次は、どこかに痛みがあることを「頭が痛いです」のように、冷静に伝える・説明する表現について解説します。
痛みを表す英単語は複数ありますが、使い方には明確に違いがありますから、しっかり使い分けることが重要です。今回ご紹介する「痛い」「痛み」にあたる英語表現は下記の4つです。

  • pain
  • hurt
  • sore
  • ache

英語を話している時に、使ったことがある単語もあるのではないでしょうか。ここからはこの4つに関してその意味と使い方を例文でも確認しながら学習していきましょう。

Painの意味と使い方

痛みがあることを伝えるのに一番よく使われるのは、この「pain」という単語。「傷つける」「苦しめる」という意味の動詞としても使えますが、「痛み」という名詞として使われるのが一般的です。また「痛い」という形容詞は「painful」となりますが、こちらもかなりよく使われます。

いくつか例文を作成してみたので、その使い方を例文から感じ取ってみましょう。

  • I have a pain in my eyes.(目が痛いです)
  • It’s painful to see my sister crying.(姉・妹が泣いているのを見るのはつらいです)
  • I feel pain in my teeth when you touch.(あなたが触れると歯に痛みがあります)
  • It’s a pain.(めんどくさいな) / What a pain.(嫌だな)

このように、「pain」「painful」という言葉は物理的なものにも使えますし、精神的な物にも使えます。また「つらい」「苦痛だ」と言いたい時にも便利な表現です。

会話例文も置いておきますね。

Aさん
I have a strong pain in my leg. Can you go shopping for me?
脚に強い痛みがあるの。私のために買い物に行ってもらえる?
Bさん
Well, it’s a pain to me, but ok. I’ll do that for you.
うーん、めんどくさいけど、いいよ。代わりに行ってあげるよ。

Aさん
There shouldn’t be any pain for you, because you can get whatever you want! Unlike when I’m there, you know.
欲しいものを何でも買っていいんだから、苦痛はないはずでしょ。私が一緒のときと違ってね。

Hurtの意味と使い方

こちらの表現も、「pain」と並んで使われる表現の1つです。ですが、「hurt」は他動詞・自動詞として使われることが多く、その点では「pain」と異なります。

また「pain」がどんな痛みにも使える一方で、「hurt」はケガや病気で体を痛めたとき、そして心に傷を負ったときなどに使わる表現です。例文をいくつか見てみましょう。

  • It hurts!(痛いよ!)
  • I hurt myself.(自分で自分を傷つけちゃった)
  • He hurt Mari badly when he broke up with her.(別れるときに彼はマリをひどく傷つけた)

「It hurts!」は「痛い」と訴えるのによく使われます。
「痛む」という意味ですから、少し「ouch」と似ているかもしれませんが、「It hurts!」の場合は、びっくりしたニュアンスはあまりなく、すでに痛みがあるものについて「痛みがある」と訴えるような感じです。
ニュアンスを捉えやすいように、会話例文も作成したので、こちらも参考にしてください。

Aさん
It really hurts to see Mari crying. She just broke up with her boyfriend. My stomach almost hurts for that.
泣いているマリを見ると、本当に胸が痛むわ。彼氏と別れたばかりなのよね。胃が痛い気分。

Bさん
Did she? I didn’t know that. She said she was crying because she hurt herself by hitting her head to the door.
そうなの?それは知らなかったな。ドアに頭ぶつけて痛めたから泣いてたって言ってたよ。

Soreの意味と使い方

「Pain」や「hurt」は、割と幅広く使える表現ですが「sore」は炎症しているような痛みを表す単語です。ヒリヒリと焼けるような痛みは、「sore」にあたります。

  • My muscle is sore.(筋肉痛です=筋肉に炎症がある)
  • I have sore throat.(のどが痛いです)
  • I feel sore when I remember about my ex-boyfriend.(元彼のことを思い出すと、胸が痛くなります)

このように、「炎症的な痛み」と意味が限定されているだけあって、使いやすいかもしれませんね。
ただし、「sore」も精神的な痛みに使える言葉なので、注意しましょう。心の痛みに「sore」を使っている場合は、ヒリヒリするような焼けつく痛みかもしれません。

Acheの意味と使い方

最後に解説する「ache」は連続的な痛みを感じている時に使います。代表的なのは頭痛・胃痛や心の痛み。また、他の名詞とくっつけて使うことが多いですが、動詞としても機能します。

例文を見てみましょう。

  • I have a headache.(頭痛があります)
  • My stomach is aching.(お腹が痛いです)
  • He left me such a horrible heartache.(彼は私にこんなひどい心の痛みを残していきました)

こちらの例文はすべて「pain」を使って言い換えることもできますが、「pain」はどちらかというと鋭い痛み「ache」は継続した痛みに使われるというニュアンスの違いがあります。

上記の「horrible heartache」を使った例文では、辛い痛みというよりもずーっと長く続いて癒えない痛みを連想することが多いでしょう。

痛みに関する英語表現を覚えて痛みを正しく伝えよう

痛みがあるとき、それを正しく伝えることは場合によっては非常に重要になります。
今回ご紹介した痛みに関する英語表現を参考に、痛みに関する表現をしっかり覚え、英会話に役立ててくださいね。