皆さんは洋服が好きですか? 私は「服バカ」と言われるレベルの洋服好きで、クローゼットには似たような洋服がたくさんストックされています。
衣食住というくらい、洋服は私たち人間の生活に欠かせない要素の1つ。とはいえ、このままでは残りの食と住を圧迫しかねないので、何かしらの対策が必要な今日この頃です。
ということで、今回のテーマは「洋服」!
英語で洋服を何と表現すればよいか、詳しく確認していきます。
また、シャツやズボンをはじめとした具体的なアイテムの呼び方も紹介するので、参考にしてみてください。
それでは、早速始めていきましょう!
「洋服」は英語で何て言う?
洋服を表す英語表現は、主に以下の5種類です。
- clothes
- clothing
- garment
- outfit
- wardrobe
洋服とひとくちに言っても、これらの単語が表す洋服は、それぞれにニュアンスや厳密な意味が異なります。
不自然な表現をしないためにも、1つずつ違いを詳しく確認していきましょう。
clothes「一般的な洋服」
「洋服」を意味して最も幅広く使われるのは “clothes” です。一見「クロウジーズ」と読みそうですが、正しくは「クロウズ」。発音記号は「klóʊ(ð)z」です。
clothes は cloth(布)を元に生まれた単語で、常に複数形で使います。そのため、1枚の洋服を表したい場合は “a set of clothes”、2枚なら “two sets of clothes” と表現します。
なぜ clothes と常に複数形になるか、その理由は諸説ありますが、単純に「1つの洋服には複数の布(cloth)が使われているから」ではないでしょうか。
アダムとイブの時代でもなければ、布1枚だけを身に着けることは考えにくいですよね。
I love collecting clothes!
訳)洋服を集めるのが大好きです!
clothing「衣料品」
“clothing” は、洋服を表すフォーマルな表現です。発音記号は「klóʊðɪŋ」、カタカナで表記すると「クロウジング」となります。
cloth は先述の通り「布」の意味ですが、それを元にした “clothe” という単語には「洋服を着る(着せる)」という意味があります。clothing は clothe に -ing を付けて名詞化した表現です。
clothes と clothing の違いは、そのニュアンスの違いにあります。
clothes が日常的に使われるカジュアルな表現な一方、clothing は専門的な響きがあります。ちょうど日本語の「洋服」と「衣料品」の違いと似たようなイメージです。「洋服何着る?」という発言は自然ですが、「衣料品何着る?」はちょっと不自然ですよね。
そのため、普段の会話では “clothing store(衣料品店、洋服屋)” くらいしか使われる機会のない表現だといえます。
My brother works in a clothing shop.
訳)私の兄は、衣料品店で働いています。
garment「衣類、衣服」
“garment” は、洋服を意味する専門的な表現です。発音記号は「gάɚmənt」、カタカナだと「ガーメント」となります。
garment は、主に洋服のメーカーや販売店が使う専門用語のニュアンスを帯びた表現です。そのため、日本語だと「衣類、衣服」という表現が近いでしょう。
単数の場合は a garment、複数なら garments となります。日常会話で使うことはほとんど無いですが、ブランド名や商品説明に使われる機会は多いので、洋服好きなら覚えておいて損のない単語だといえます。
The market size of ladies’ garments is much larger than that of men’s.
訳)女性向け衣類の市場規模は、男性向けのものよりはるかに大きいです。
outfit「コーディネート、服装」
着ている洋服の一式を表す際は、”outfit” という単語がよく使われます。発音記号は「άʊtfìt」、カタカナだと「アウトフィット」です。
たとえば、「ジャケット、シャツ、ジーンズ」という3つの洋服(clothes)を着ていた場合、それら3つをまとめた全体が outfit です。「an outfit = a set of clothes」ということになります。文脈によっては、履いている靴や被っている帽子などを合わせることもあります。
そのため、outfit は日本語の「コーディネート(コーデ)」や「服装」と同じニュアンスだと思えばよいでしょう。なお、”coordinate” という英単語も存在しますが、こちらはかなり専門的なニュアンスの言葉なので、日常会話ではまず使われることはありません。
また、outfit は基本的に単数形で使われます。 “outfits” と複数形にすると、軍隊などで着る制服の一式というニュアンスになるので注意しましょう。
Your outfit is so cool today!
訳)今日のコーデめっちゃイケてるじゃん!
Thanks!
訳)ありがとう!
wardrobe「所有している洋服一式」
一度に着る洋服ではなく、所有している洋服の一式を表す際は “wardrobe” が使われます。発音記号は「wˈɔɚdròʊb」、カタカナだと「ワードローブ」です。
wardrobe はもともと「洋服箪笥(たんす)」を意味する単語です。そこから、箪笥に入っている洋服の数、つまり手持ちの洋服の総量を表すようになりました。
とはいえ、あくまで基本は箪笥の意味なので、”many wardrobes” としてしまうと、洋服ではなく箪笥をたくさん持っていることになってしまいます。
「手持ちの洋服が多い(少ない)」と言いたい場合は、それだけ箪笥のサイズが大きい(小さい)と考えて “large(small)wardrobe” と言うのが適切です。
My mother has a small wardrobe.
訳)私の母はあまり洋服を持っていません。
具体的な洋服の種類を英語で言ってみよう
最後に、シャツやパーカーなどの具体的な洋服の種類を、上半身に着る「トップス(tops)」と、下半身に履く「ボトムス(bottoms)」に分けて、英語で何と言うか確認していきましょう。
トップスの種類 in English
代表的なトップスの日本語名と英語名の対応は、以下表の通りです。
日本語 | 英語 |
Tシャツ | T-shirt、tee |
ワイシャツ | dress shirt |
ジャケット | jacket |
ベスト | vest |
トレーナー | sweatshirt |
パーカー | hoodie、hooded sweatshirt |
ブラウス | blouse |
このうち、特に注意したい単語についてもう少し詳しく確認していきましょう。
ワイシャツ=Y shirt ではない
日本ではスーツのインナーに着るシャルを「ワイシャツ」と呼びますが、これは “white shirt(ホワイトシャツ)” が縮まって生まれた表現。つまり、「ワイシャツ=白シャツ」という意味なんです。
英語の場合は、色というより用途で表す方が自然なので、スーツ用に着るきれいめなシャツとして “dress shirt” と呼ぶ機会が多いです。
ベストはスペルと発音に要注意
日本では袖の無い中間着のことを「ベスト」と呼びますが、これは英語だと “vest” となります。カタカナの「ベ」に引きずられて “best” と綴ってしまうと「一番良い」という意味になってしまうので注意しましょう。
もちろん、正しい発音も「ベスト」ではなく「ヴェスト」です。ご参考までに、発音記号は「vést」となります。
トレーナ=trainer ではない
日本ではスウェット素材のトップスを「トレーナー」と呼びますが、これは和製英語です。
そのまま英訳した “trainer” は、アメリカ英語だと「訓練する人」を、イギリス英語だと「運動靴(スニーカー)」を表します。
私たち日本人の思うトレーナーは、英語だと “sweatshirt” が正解。運動する人が、敢えて汗(sweat)を流すために着たことが名前の由来になっています。
パーカーは真冬用のコート
日本ではフードの付いたトップスを「パーカー」と呼びますが、英語で “parka” と言うと、真冬用のモコモコした本格的なコートを指すので注意しましょう。
日本で言うパーカーは、英語だと “hooded sweatshirt”、あるいは短縮して “hoodie” と呼びます。フードが付いたトレーナーということですね。
ボトムスの種類 in English
代表的なボトムスの日本語名と英語名の対応は、以下の表にある通り。
日本語 | 英語 |
ズボン | pants(アメリカ)、trousers(イギリス) |
半ズボン | short pants |
ジーンズ、デニム | jeans |
スラックス | slacks |
スカート | skirt |
ここでも、特に注意したい単語を詳しく確認しておきましょう。
ズボンは必ず複数形
英語では、pants にしろ trousers にしろ、ズボンは1着でも必ず複数形になります。
その理由は、右と左の足を入れるから。靴を常に “shoes” と複数形で表すのと同じ理由です。
なお、2着以上を数える場合は、two pairs of pants(2着のズボン) などと、”pairs of” を付ければOKです。
デニムは素材の名前
日本ではジーンズのことを「デニム」と呼ぶこともありますが、これは日本だけ、つまり和製英語です。
“denim” という単語は、製品ではなく素材を表します。そのため、”denim pants”、”denim jacket” などと他の名詞に付けて言うことはあっても、”denim” と単体で洋服を表すことはありません。
スカートは単数形でOK
ズボンは1着でも複数形とご説明しましたが、skirt は1着なら単数形でOKです。
理由は単純で、左右の足で入れる場所が分かれていないから。ズボンに引きずられないように注意しましょう。
まとめ
今回は「洋服」を表す英語表現について、詳しく確認してきました。
洋服を英語で表す際は、”clothes”、”clothing”、”garment”、”outfit”、wardrobe” の5種類の単語が使われます。
このうち、最も一般的に使われるのは “clothes” です。そのため、まずは clothes を使いこなせるようにして、その後ニュアンスに応じて他の表現を覚えていくようにしましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!