ディナーという言葉を聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

日本語のディナーは、豪華な夕食を連想させますが、英語の “dinner” は少し意味が異なります。

今回は “dinner” の基本的な意味から、ディナーに関する英語表現、そして関連する食事の英語まで、幅広く解説します。

これであなたもディナーの英語表現をマスターできるはずです!

「dinner」の基本表現と例文

「dinner」の基本表現と例文

“dinner” は、一日の主要な食事、通常は夕食を指します。

“lunch” (昼食)や “breakfast” (朝食)と同様に、aをつけず、複数形もありません。

以下は、dinnerを使った基本的な例文です。

Aさん
What’s for dinner?
訳)夕食は何?
Aさん
Dinner is ready.
訳)夕食ができたわよ。
Aさん
We usually have dinner around six.
訳)うちはふつう6時ごろに夕食をとる。
Aさん
Do you want to go out for dinner?
訳)夕食は外で食べようか?
Aさん
Why don’t you come over for dinner?
訳)うちに来て夕食でも一緒にどうですか。

ディナーに食べるものの一例

soup 「スープ」
salad 「サラダ」
entree 「主菜」
desert 「デザート」
coffee/tea 「コーヒー/紅茶」

 

“dinner” と “meal” のちがい

“dinner” と “meal” の違いは、 “meal” が食事全般を指すのに対し、 “dinner” は夕食または1日の中のメインの食事を指します。

学校で習うディナーは夕食のことですが、イギリスでは「Christmas dinner」やサンデーディナー、ローストディナーなど、昼ごはんにもディナーが付く場合があります。

Aさん
I usually have three meals a day: breakfast, lunch, and dinner.
訳)私は通常、朝食、昼食、夕食の1日3食を取ります。
Aさん
Dinner is the most important meal of the day for me.
訳)私にとって、夕食は1日の中で最も重要な食事です。

“dinner”と “diner” のちがい

また、“dinner”と “diner” の違いは、“dinner”が食事自体を指すのに対し、“diner” はレストランや食堂、特に安価な料理を提供する食堂を意味します。

Aさん
Let’s have dinner at that new Italian diner tonight.
訳)今夜、あの新しいイタリアンで夕食を食べましょう。
Aさん
I often go to the diner near my office for a quick lunch.
訳)私はよく、オフィスの近くのダイナーに行って、手早く昼食を取ります。

ディナーに関する英語表現

せっかくディナーに誘うなら、英語で上手に伝えたいですよね。

以下は、ディナーの誘い方と断り方の表現例です。

【誘い方の表現】

Aさん
Would you like to have dinner with me?
訳)私と一緒にディナーをしませんか?
Aさん
How about going out for dinner this weekend?
訳)今週末、夕食に出かけるのはどうですか?

【断り方の表現】

Aさん
Thank you for the invitation, but I have other plans.
訳)お誘いありがとうございます。でも、他の予定があるんです。
Aさん
I appreciate the offer, but I can’t make it tonight.
訳)お誘いありがとうございます。でも、今夜は行けません。

また、ディナー中の会話を盛り上げるフレーズも覚えておくと便利です。

Aさん
This dish is delicious!
訳)この料理はとてもおいしいです!
Aさん
This restaurant has such a cozy atmosphere, don’t you think?
訳)このレストラン、すごく居心地が良くないですか?
Aさん
The presentation of this dish is so impressive. It’s almost too beautiful to eat!
訳)この料理の盛り付けは見事ですね。食べるのがもったいないくらい素敵!
Aさん
I’m curious, what’s your favorite dish to cook at home?
訳)気になったのですが、自分で作る料理で一番好きなものは何ですか?
Aさん
This wine pairs perfectly with our meal. Do you have a favorite type of wine?
訳)このワインは料理とぴったりですね。お気に入りのワインの種類はありますか?

ディナーに関するその他の例文

Aさん
Mom is making dinner for us.
訳)お母さんは私たちに夕食を作っているよ。
Aさん
She cooked us a good dinner.
訳)彼女はおいしい夕食を作ってくれた。
  • 解説:「dinner」に形容詞がつくと「a」が必要になります。
Aさん
Mr. and Mrs. Smith asked us to dinner.
訳)スミス夫妻が私たちを夕食に招待してくれた。
Aさん
I usually have dinner together with my family.
訳)夕食はふだん家族でいっしょにとっている。
Aさん
What do you usually do after dinner?
訳)夕食後はふだん何をしてる?
Aさん
The ambassador gave a dinner.
訳)大使は晩餐会を開いた。

日本語で「ディナー」というと豪華な夕食という印象が強いですが、英語の「dinner」には正式な晩餐会、夕食会という意味だけでなく日常的な「夕食」という意味で用いられることが多いです。

クリスマスディナーの英語表現

クリスマス当日に食べる伝統的な料理は「Christmas dinner」と呼ばれています。

ローストターキーやローストチキン、ベイクドポテトや茹で野菜が一般的です。

以下は、クリスマスディナーに関する英語表現です。

Aさん
What are you having for Christmas dinner this year?
訳)今年のクリスマスディナーは何を食べますか?
Aさん
I’m in charge of cooking the Christmas dinner this year.
訳)今年は私がクリスマスディナーを担当します。
Aさん
The Christmas dinner was absolutely delicious!
訳)クリスマスディナーは本当に美味しかったです!

食事に関する英語

食事に関する英語

続いて、「dinner」と関連して食事に関する英語について紹介します。

「lunch(昼食)」 について

昼食を意味する「lunch」は修飾語を伴わない時は「a」をつけず、複数形もありません。

アメリカでは、生徒は昼食を学校の「cafeteria(カフェテリア)」でとり、日本のように教室で食べることはまずありません。

弁当を家から持ってくるときは、入れ物は「lunch box(手さげのついた小型のケース)」や「lunch bag(紙ぶくろ)」がよく使われます。その中身のことは「box lunch」といい、ハンバーガーやサンドイッチなどが多いです。

また「luncheon」も同様に「昼食」という意味を持ちますが、「lunch」よりも格式ばった言葉で「昼食会」や「午餐会」のように正式なものをいうことが多いです。

例文を紹介します。

Aさん
Now let’s have lunch.
訳)さあ、お昼にしよう。
Aさん
What are you going to have for lunch?
訳)お昼は何を食べるの?
Aさん
We played volleyball after lunch.
訳)昼食後にバレーボールをした。
Aさん
I had a light lunch.
訳)昼食は軽くすませた。
Aさん
It’s lunchtime.
訳)お昼だ。
  • 解説:昼食時間は「lunchtime」、お昼休みは「lunch break」です。

「breakfast(朝食)」について

「朝食」を意味する「breakfast」は、「break(…を破る)」+「fast(断食)」から成り立ちます。これは、「一晩中絶食していたのをやめて朝になって食事をすること」という意味からきています。

“dinner” や “lunch” と同様に、通常「a」をつけず、複数形もありません。

イギリスやアメリカでは、朝食にはコーヒー・ジュースなどの飲み物と、パン・卵(オムレツや目玉焼きなど)・ベーコン(またはハム)・シリアルなどを食べます。なお、イギリス特有の食べ物としては、タラやニシンなどがあります。

「English breakfast(イギリス式の朝食)」は「continental breakfast(大陸式の朝食)」にくらべて質・量ともに豊富です。
ここで食事に関連した英語の例文なぞなぞを紹介します。

Aさん
What two things can’t you eat for breakfast?
訳)朝食に食べられない2つのものってなあに?
Bさん
Lunch and dinner.
訳)昼食と夕食です。

「朝食」で食べるものの一例

bacon and eggs 「ベーコンエッグ」
toast 「トースト」
cereal 「シリアル」
tea 「紅茶」

つづいて、例文を紹介します。

Aさん
I have breakfast at seven on weekdays.
訳)平日は7時に朝食を食べる。
Aさん
What do you usually have for breakfast?
訳)ふだん朝食は何を食べているの?
Aさん
I had a good breakfast this morning.
訳)けさは十分な朝食をとった。
Aさん
Breakfast is ready.
訳)朝ごはん、できたわよ。
Aさん
I’m coming.
訳)いま行きます。

「brunch(ブランチ)」について

「brunch」に相当する日本語がないため、そのままの発音を用いて「ブランチ」と訳されることが多いですが、正確には「昼食も兼ねたおそい朝食」のことをいいます。

「breakfast」と「lunch」を組み合わせてできた言葉です。

例文を紹介します。

Aさん
I missed breakfast today so I’m having brunch instead.
訳)今日朝食を逃したので代わりにブランチを取ります。
Aさん
Do you want to have brunch this Sunday?
訳)日曜日ブランチをしませんか。
Aさん
I love going out for brunch on weekends. It’s the perfect way to relax and catch up with friends.
訳)週末にブランチを食べに行くのが大好きです。友達とゆっくり過ごしておしゃべりするのにぴったりなんです。

おやつや軽食について

おやつや軽食を意味する英語を2つ紹介します。

1) afternoon tea

最近は日本でもホテルやカフェ等で提供されるようになり、女性に人気な「afternoon tea」ですが、元々はイギリスで午後4時ごろにとる軽い食事のことを意味します。

紅茶と共にサンドイッチやケーキを食べ、単に「tea」とも言います。

Aさん
She invited me to afternoon tea at her house.
訳)彼女は自宅でのアフタヌーンティーに私を招待してくれました。

Aさん
I had a lovely afternoon tea at the Ritz Hotel last weekend.
訳)私は先週末、リッツホテルで素敵なアフタヌーンティーを楽しみました。
Aさん
Let’s catch up over afternoon tea. I know a great place that serves delicious scones.
訳)アフタヌーンティーを楽しみながら近況報告しましょう。美味しいスコーンを出す素敵なお店を知っているんです。

2) snack

「軽食」や「間食」、「おやつ」を意味する英語が “snack” です。

コンビニでレジ横に「hot snack」と置かれていることも多いため、 “afternoon tea”よりも身近なものではないでしょうか。

日本語で「スナック」というとはお酒を提供するお店のイメージが強いですが、英語ではお店のことは「snack bar」といいます。

Aさん
I always keep some healthy snacks in my desk drawer for when I get hungry at work.
訳)仕事中にお腹が空いたときのために、机の引き出しにヘルシーなおやつをいつも入れています。
Aさん
Let’s grab a quick snack before the movie starts.
訳)映画が始まる前に、サッとおやつを買おう。
Aさん
I love trying new snacks from different countries when I travel.
訳)旅行先で、その国の新しいスナックを試すのが好きなんです。

まとめ

今回は “dinner” に関する英語や会話表現と1日の中で食べる様々な食事についても紹介しました。
ぜひ、覚えて使ってみてくださいね。
では、次回をお楽しみに!

参照:アンカー 大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行 (株式会社学研プラス)