うっとりするような美しいランジェリー、機能性重視のシームレス、素肌に直接つけるランジェリーは大切なアイテムです。

ところで、ランジェリーという言葉は英語なのでしょうか?

この記事では、英語「ランジェリー」を取り上げ、アンダーウェアの種類、中世の下着などの英語表現を解説します。筆者はランジェリー関連のコラムを執筆することもあり、イギリスの憧れランジェリーブランドも紹介しましょう。

ランジェリーとは?実はフランス生まれ

ランジェリーの英語は「lingerie」になります。
辞書で定義を調べるとwomen’s underwearとあります。
lingerieの意味はランジェリーであり、女性用の肌着類、婦人用下着を指すんですね。発音はランジャリのように発します。

lingerieとunderwearの違いは何かと言えば、前者は特に女性のためのものであるのに対し、後者は女性にも男性にも使用されるというものがあります。
しかし、今ではジェンダーを考慮しますから、このような使い分けも微妙になっているでしょう。

ランジェリーはフランス生まれ

lingerieはlinge(ランジュ)とjewelry(ジュエリー)を足して作られたと言われています。lingeはリネンを、jewelryは宝石ということから”リネンの宝石”という、その印象も美しい言葉が生まれたのです。

確かに、フランスのランジェリーには最上級のクオリティを持つと言われるフレンチリネンやレースが使われていますし、それこそ宝石のような印象があります。

ランジェリーlingerieの使い方を例文で紹介

では、ランジェリーの英語lingerieの使い方を具体的な例文でみてみましょう。

Aさん
My sister bought new lingerie.
訳)妹は新しいランジェリーを買いました。
Aさん
I feel my lingerie is uncomfortable.
訳)下着が不快と感じるの。

ランジェリーは選び方を間違えるととっても不快になってしまいます。そんなときの表現は、心地よくないという意味の”uncomfortable”という形容詞がぴったりです。
逆に、とっても快適なときには反対語である”comfortable”で表現しましょう。
comfortableとuncomfortableはランジェリーについて話すときにはぜひ覚えておきたい単語になります。

Aさん
I want to go to a lingerie shop if I go to Belgium.
訳)ベルギーに行ったらランジェリーのお店に行きたいな。

フランスとともに上質のランジェリーで有名なのがベルギーです。JUDITHやCarine Gilsonなど、ぜひ以下のウェブサイトをご覧ください。

JUDITH

Carine Gilson

下着の種類と英語、ヨーロッパサイズを紹介

下着の種類と英語、ヨーロッパサイズを紹介

さて、下着(ランジェリー)にはどのような種類があり、それぞれの英語の表現は何になるのかまとめます。
海外のランジェリーをつけてみたいと考える人は、ぜひこの機会に学びましょう。

下着の種類とそれぞれの英語を紹介

下着と言えば、ブラとショーツが代表的なアイテムですね。それ以外も紹介します。

  • bra ブラジャー
  • bralette ブラレット
  • panties ショーツ
  • briefs ブリーフ
  • thong ソング
  • knickers ニッカース
  • basque バスク
  • bodysuit ボディスーツ
  • corset コルセット
  • slip スリップ
  • camisole キャミソール
  • garter ガーター
  • harness ハーネス

最近では、ブラとショーツの組み合わせのみでなく、紐状のハーネスがブラとショーツを結びつけ一体化するようなデザインがとても人気です。

下着のサイズ

ブラのトップバストについて、日本とヨーロッパのサイズ表記の違いを紹介しましょう。
左が日本、右がヨーロッパのサイズです。

92-94 / 80A
94-96 / 80B
96-98 / 80C
98-100 / 80D

次に、海外のランジェリーショップで買い物をするシーンで使える英文を簡単に紹介します。

Aさん
Hi, I’m looking for a bra, my size is 80B.
訳)こんにちは。ブラを探しています。サイズは80Bです。
Aさん
I would like a bra and thong set. I prefer a gorgeous one, not too simple.
訳)ブラとソングのセットが欲しいです。シンプルすぎず、華やかなものを好みます。

またランジェリーの試着ですが、お店によってできるところ、できないところに分かれます。試着の英語はtry onです。Can I try this on?などと聞いてみましょう。

「ランジェリーをつける」「ランジェリーを脱ぐ」の英語フレーズ

日常会話では「ブラをつけた」「ショーツを脱ぐ」といったフレーズが言えるようにもしておきたいですね。

「ランジェリーをつける」の英語フレーズ

ランジェリーをつけると言いたいときには、句動詞「put on」がキーのフレーズになります。put onは”〜を身につける”という意味があり、洋服を着る、靴を履く、帽子をかぶる、メガネをかけるというときに使えます。洋服を着るのときにはお馴染みのwearに置き換えることもできますね。

Aさん
I put my bra and panties on, then wear my suit after I wash my face.
訳)顔を洗った後、ブラとショーツをつけ、スーツを着ます。

例文のように、putとonの間につけるアイテムを入れましょう。

「ランジェリーを脱ぐ」の英語フレーズ

バスタイムやスイミングの前にはつけていたランジェリーを脱ぎます。この場合は「take off」です。take offはいろいろな意味を持つ動詞ですが、脱ぐ・脱衣するというときに使えます。

Aさん
She took her bra off and had a bath.
訳)彼女はブラを外し、お風呂に入った。

中世の下着コルセットってどんなだった?

中世の下着コルセットってどんなだった?

中世の下着は現代のものとまるで違いました。快適とは程遠いかのようなウエストをギュッと絞ったコルセットの印象が強いのではないでしょうか?

中世のコルセット

コルセットが流行ったのは12世紀頃から、腰のくびれが求められるようになったためです。コルセットの登場は16世紀と言われています。このコルセットの形は400年をかけて変化し続けてきました。

当時、理想とされたウエストは42.5cm〜45cmという細いものでした。このため、中世のコルセットには弊害が多くありました。例えば、内臓への影響、骨格の歪み、加えて頭痛や血行不良などです。

コルセットの英語はcorset

corsetが英語コルセットです。体形補正下着の意味を持ちます。
中世のコルセットと言いたいときには「medieval corset」にします。medievalは”中世の”意味の形容詞だからです。ヨーロッパの歴史が好きな人はぜひmedievalを覚えることをおすすめします。

Aさん
Women who had put a medieval corset on had many health problems because it was too tight.
訳)中世のコルセットをつけていた女性たちは、きつすぎるために多くの健康上の問題を抱えていました。

中世のコルセットに対して、現在はデザインも素晴らしいものが多く、シームレスや生地が進化しています。選択肢があることは幸せですね。

スリップとキャミソールの違いって?

ランジェリーにスリップとキャミソールというアイテムがあります。どちらも細めの紐がついていて、ブラやショーツの上に着用しますが、2つには違いがあります。

スリップとキャミソールには長さに違いがあった

スリップは長めであり、胸元から膝上の丈があるもの、そしてキャミソールは胸元から腰くらいまでの長さのあるランジェリーです。
パンツをはく際にはスリップは邪魔になりますので、キャミソールを選ぶといった使い分けができますね。

スリップとキャミソールの英語については、下着の種類のところで紹介しました。
スリップがslip、キャミソールがcamisoleとなります。camisoleがフランス語という点も加えておきましょう。

イギリスブランドのAgent Provocateur

最後に、イギリスの憧れランジェリーブランドを紹介します。ブランドは「Agent Provocateur(エージェント・プロヴォケイター)」、名前を聞いたことがありますか?

斬新かつ美しい独自デザイン

Agent Provocateurのランジェリーは斬新なデザインと美しい発色によって独自性を持っています。レースとシースルー素材、そしてハーネスがふんだんに使われています。自己主張のあるデザインは、ランジェリーの上に着る服をも意識させるほどです。
ロンドンのソーホーで誕生した攻めるランジェリーです。

どのようなラインか、ぜひWebサイトをご覧ください。
https://www.agentprovocateur.com

もう一つ、ぜひ紹介したいのは創業者Joe Correのことです。彼はビジネスパーソンであると同時にアクティビストです。当時のブレア政権に対し抗議して王室から賞を授与していますが、これを拒否しました。
そして、彼の母親はヴィヴィアン・ウエストウッド。2022年に死去したものの、彼女もデザイナーであるとともにキャメロン前首相に対して抗議の活動をした女性です。
このような精神が自己主張をするランジェリーを誕生させているのです。

まとめ

ランジェリーは英語でlingerie、お店ならlingerie shopです。
海外旅行で憧れのランジェリーショップへ行ってみたり、近年は海外のブランドをオンラインで買うことができたり、やはり英語を理解できたほうが好きなものをゲットする可能性がひろがりますね!