ブログ読者の皆さん、またはご家族でお子さんが何かの楽器を弾いていたり習っていたりしますか?もしそうであれば、楽器の英語instrumentを使えるようになりたいですね。そして、楽器のなかでも管楽器や打楽器といったそれぞれのフレーズは異なります。
そこで記事では、instrumentの意味や使い方を例文とともに解説します。今回は楽器、そしてそれ以外の意味を持つinstrumentを使いこなせるよう幅広くみていきましょう。
instrumentの意味
さっそくですが、instrumentの意味はメインで以下となります。
- 道具、器具、機器、計器
- 楽器
- 手段、方法
- 法律文書
多くの方がinstrumentを楽器として理解しているかもしれません。しかし、instrumentは楽器だけとは限らないんですね。これは奥が深そうですね。
次から、それぞれの意味を解説していきましょう。
道具、器具、機器、計器の英語
ひとつ目のinstrumentの意味は、「道具、器具、機器、計器」です。
こちらの意味については下記ブログ記事でご紹介していますので、是非ご参照ください。
楽器の英語
ふたつ目のinstrumentの意味は、「楽器」です。
instrumentには他の意味もありますので、音楽のための楽器と明確に言いたいときにはmusical instrumentにします。なお、music instrumentではない点に注意してください。
musical instrument
instrumentには「楽器」という代表的な意味があります。
しかし、ひとつ目の意味としてご紹介させていただいた通り、名詞instrumentは楽器以外にも、道具・器具・機器や計器という意味を持ちます。
musicalの意味は「音楽の・音楽用の」であることから、musical instrument=音楽用の道具・器具→楽器と考えられます。
ここで、例文でmusical instrumentの使い方をみてみましょう。
I play several musical instruments.
訳)私はいくつかの楽器を演奏します。
この例文には2つのポイントがあります。
まずひとつ目は、instrumentsと複数形になっている点です。これはinstrumentが可算名詞だからですね。
次は「演奏する」には、動詞はplayを使うというところです。これら2つのポイントはmusical instrumentには必ずつきものですので、しっかり覚えましょう。
A musical instrument is a device created or adapted to make musical sounds.
訳)楽器は、音楽を奏でるために作られた、あるいはそれに適合された道具です。
楽器を説明する英文です。楽器は音を作り出す道具であり、作り手と聞き手双方にとって大切な時間を演出しますね。
4つのタイプ別楽器の英語
ご存知のとおり、ピアノ、ギターから三味線まで、それぞれの楽器はグループ分けされています。
ここでは、楽器を4種類に分け、それぞれの英語表現を紹介します。
- Strings instrument – 弦楽器
ヴァイオリン・チェロ・ダブルバス・ヴィオラ・ギター - Woodwind instrument – 木管楽器
クラリネット・フルート・サックス・オーボエ・ファゴット - Brass instrument – 金管楽器
トランペット・ホルン・トロンボーン・チューバ・コルネット - Percussion instrument – 打楽器
タンバリン・シンバル・マリンバ・トライアングル・大太鼓・小太鼓
My son has been playing the violin for 5 years, but he wants to start learning another musical instrument, maybe one of the percussion instruments.
訳)息子はヴァイオリンを5年間弾いていますが、何か別の楽器、おそらく打楽器の一つを習いたいと考えています。
音楽もそうですが、楽器を楽しんでいると外国人との会話が弾みます。そういう筆者は学生時代にフルート、トランペット、そしてギターを弾いていました。今はウクレレにゆっくり挑戦中です。イギリスでは小学生から学校で楽器、特にピアノとヴァイオリンを弾くことがよくあります。放課後だけでなく、他の科目の授業を抜け出してレッスンを受けることさえあって音楽を重要視していることを感じます。
皆さんは何かの楽器を弾くことがありますか?
手段、方法の英語
みっつ目のinstrumentの意味は、「手段、方法」です。
例えば、交渉は和解に有効な手段と言えますので、instrumentの一例と言えますね。
Negotiation is an effective instrument for reconciliation.
訳)交渉は和解に有効な手段です。
法律文書
ここからは、楽器から離れて「契約書」としてのinstrumentを紹介しましょう。
契約書関連の文書
英文の契約書関連の用語にinstrumentがあります。
instrumentは、金融市場で取引できる企業または国債への投資であったり、法律関係の文書に使われます。
Cambridge Dictionaryから、例文を紹介しましょう。
This will still leave sufficient funds in low-risk instruments such as the debt market.
訳)これでもまだ、債券市場などの低リスク商品には十分な資金が残ることになるだろう。
This is a legal instrument and both claims will have to be decided by the English High Court.
訳)これは法的手段であり、両者の請求は英国高等裁判所によって決定される必要があります。
引用:Cambridge Dictionary “instrument”
research instrumentとは?
research instrumentというフレーズにすると、英文の論文における研究で評価を受けるテストの意味になります。
research instrumentには、インタビュー、アンケート、オンライン調査やチェックリストといったものがあります。
「Instrument」の同意語
最後に、instrumentと似た言葉を紹介します。
特にinstrumentの「装置・機器」についてみていきましょう。
device
楽器を説明する例文でもdeviceが登場しました。
deviceとinstrumentは類語であり、どちらにも道具、機器、装置といった意味があります。デバイスといえば、多くの人にとってはスマホやコンピュータなどが親しみあるでしょう。
A device is an object that is for a particular purpose, for example for music or recording.
訳)デバイスは音楽や録音など、特定の目的のための物である。
例文のとおり、楽器は音楽のためのinstrumentであり、deviceです。
machine
日本語でもマシーンとして馴染みのあるmachineには「道具・機械」などの意味があります。そしてdeviceの分類に含まれ、特に大きな力を出させるための装置です。
tool
大工仕事などに使うtool(ツール)も道具です。道具の他に工具・用具、機械などの意味も持ちます。
instrumentがデータの収集、保存や分析に使われるのに対し、toolは材料の測定、操作や製造に使用されます。
まとめ
本記事ではinstrumentを取り上げ、メインとして「道具、器具、機器、計器」「楽器musical instrument」「手段、方法」、そして契約文書関連の意味を紹介しました。
普段楽しんでいたり興味のある楽器があれば、まずはそこからinstrumentを使えるようにして英会話に活かしてください。