material(マテリアル)は、さまざまな分野でよく使われる単語ですが、分野ごとのmaterialの意味と使い方を理解しておられますでしょうか。
本記事では、materialのさまざまな意味や使い方について詳しく解説します。materialの意味はいくつか知っているけど、ちょっとあやふやだなと感じている方も、本記事を読めば、あらゆる状況でmaterialが出てきても、その意味を正しく捉えられるようになります。

名詞materialの一般的な意味

名詞materialの一般的な意味

まず、名詞materialの一般的な意味について見ていきましょう。カタカナで「マテリアル」と書かれているのを見かけることがありますが、そのmaterialはどんな意味なのでしょうか。

名詞のmaterialには、主に以下のような3つの意味があります。

1. 物質、材料、原料

使用例:
・raw materials(原料)
・building materials(建築材料)

2. 生地、素材

使用例:
・curtain material(カーテン生地)
・scraps of material(端切れ)
・a cape made of a soft material(柔らかい生地でできたケープ)

3. 用具、器具

使用例:
・writing materials(筆記用具)
・shipping materials(配送資材)

materialには材質という意味も

materialには「材質」という意味もあります。先ほど、materialの「物質、材料、原料」という意味について説明しましたが、「材質」とは具体的にどういったものを指すのでしょうか。

「材質」は、「金属の材質」metal materialなどでよく使われます。
具体例を挙げると、stainless steel「ステンレス鋼」やaluminum 「アルミニウム」などです。

金属の材質を扱う企業もあって、「三菱マテリアル」「東芝マテリアル」などが有名で、「マテリアル」という言葉が社名に使われています。

Aさん
Stainless steel is a metal material that began to be introduced into the field of product design as a raw material in the early 20th century.
訳)ステンレス鋼は、20世紀初頭に原材料として製品デザインの分野に導入され始めた金属材質です。
Aさん
Compared to the gold that has been used for 9000 years, aluminum is really only a baby in metal materials. Aluminum was discovered and named in the early 18th century.
訳)9000年もの間使用されてきた金に比べれば、アルミニウムは金属材質の中ではまだ赤ん坊に過ぎません。アルミニウムは18世紀初頭に発見され、命名されました。

ファッション業界で使われるmaterialの意味

では、ファッション業界で使われるmaterialはどういう意味になるでしょうか。

ファッション業界で使われるmaterialは、先ほど紹介したmaterialの二番目の意味「生地、素材」になりますね。例文について詳しく見ていきましょう。

Aさん
The dress was made from a luxurious material that felt soft against the skin.
訳)そのドレスは、肌触りの良い高級素材で作られていました。
Aさん
The fabric’s light and breathable material made it perfect for summer wear.
訳)その軽くて通気性の良い素材は、サマーウェアに最適だった。

「通気性の良い」は英語にすると”breathable”となります。

ビジネスで使われるbusiness materialsの意味

ビジネスで使われるbusiness materialsの意味

ビジネスと一緒にmaterialsが使われることがありますが、その場合は、どういう意味になるのでしょうか。

business materialsは「ビジネス資料」という意味になります。使い方を見てみましょう。

Aさん
The marketing team distributed promotional business materials at the conference.
訳)そのマーケティング・チームは会議で販売促進用のビジネス資料を配布しました。
Aさん
They prepared detailed business materials for the proposal to the new client.
訳)彼らは新しいクライアントに提案するための詳細なビジネス資料を準備しました。

materialを使った会計用語

会計でもmaterialはよく使われますが、どういった場合に使われるか、思い浮かびますか?

会計では、“material cost”「材料費」でmaterialがよく使われます。

“material purchased”だと「仕入れ材料」という意味になります。“raw materials inventory”は「原材料の在庫」という意味です。文の中でどんなふうに使うのかチェックしておきましょう。

Aさん
The materials purchased should be tracked to ensure that the total material cost is within budget.
訳)合計の材料費が予算内に収まるよう、仕入れ材料を追跡する必要があります。
Aさん
A thorough analysis of the raw materials inventory helped us identify opportunities for cost savings.
訳)原材料の在庫を徹底的に分析することで、コスト削減の機会を特定することができた。

materialとingredientの違い

materialは「材料」という意味もありますが、「材料」と訳されるingredientとの違いは何なのでしょうか。

ingredientは、例えばケーキの「材料」のように混ぜ合わせて「ケーキ」を作る場合の「材料」を指しています。それに対して、materialの「材料」は「建築材料」のように他の材料と一緒に使われても元の形を保つ「材料」を指す場合に使います。

つまり、ミックスすると元の形態が保てなくなる「材料」はingredientで、一緒に使われても元の形態を保ち続けるものは materialです。

例えば、ケーキなど料理を作る時に、Mix the ingredients well.と言いますが、Mix the materials well.とは決して言いませんね。

形容詞materialの主な意味

名詞 materialの意味について詳しく見てきましたが、materialには形容詞の意味もあります。materialの形容詞の意味について、あまりピンと来ない方も多いのではないでしょうか。

1. 物質的な

形容詞materialの第一義は、「物質的な」という意味になります。

使用例:
・material assistance「物質的な支援」

2. 材料の

使用例:
・material aging「材料の老化」

3. 物欲的な、世俗的な

使用例:
・material affluence「物的豊かさ」
・material girl「物欲の強い女の子」

4. 重大な

使用例:
・material adverse change「重大な事態の変化」
・material alternation「重大な変更」

まとめ

いかがでしたでしょうか。materialのさまざまな意味と使い方を詳しく解説しました。

さまざまな分野でmaterialは使われていて、どういった分野で使われるかによって意味が違ってくることが分かりましたね。この記事を読んだあなたは、今後marerial(マテリアル)が出てきた時に、その意味が正しく捉えられるのではないでしょうか。materialという1つの単語がどういう分野で使われているかによって、意味が少しずつ違ってくるのは興味深いですね。

これからも楽しく英語を学習していきましょう。

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