外に対して「内」という表現があります。内部であったり内的という言葉になりますが、英会話でも様々な場面で使われることがあります。例えばビスネスの場面において会社内で行なわれるミーティングといったことも表現できるようになりますが、皆さんは「内」に関する英語表現を使っていますか?
この記事では、英語internalについて意味や使い方をみていきます。実は筆者もinternalという表現を英会話でよく使いますが、その理由は「まとめ」でお伝えしましょう。
インターナル/internalの意味
さっそく、インターナルについて紹介を始めましょう。インターナルの意味や英語表現について例文でみていきます。
インターナルとは?
日本語のインターナルには、以下の意味があります。
内部・内側・体内の・内面的な・本質的な・内臓など
このようにインターナルという言葉には「内」に関する様々な意味があり、それは人の内面にまで及び、医学や心理学で体内や心の内部に関することにも使用されます。
インターナルの英語はinternal
インターナルはinternalという英語からきています。internalを辞書で調べると、以下の意味を持つ形容詞であることが分かります。皆さんもぜひ、ご自分でチェックしてみてくださいね。
内部の・内側の
体内の
内面の
内在する
国内の・内政の
internalのカタカナ語の発音は日本語のようにインターナルという読み方をし、その語源は「内側の・内部の」という意味を持つラテン語のinternusです。さらに、internusは「内側」という意味のinterが由来です。
ちなみに、internalと似ている単語international(インターナショナル)は「国際的な・海外の」になりますので、間違えないようにしましょう。
インターナルinternalの使い方
internalは「内」に関連する様々な意味を持つ形容詞です。実際にどうinternalを使えばいいのか例文で解説しましょう。
訳)建物の内壁が古くなってきています。
訳)列車ではなく、国内線でスコットランドまで行くんだ。
訳)先週、内部監査部門による審査が行なわれました。
訳)社内ポリシーは、従業員が職場でどのように行動すべきか、雇用主に何を期待できるかを定義するガイドラインである。
内壁、国内線、内部監査部門、社内ポリシーなど、internalが内部や内側を表現する英語であることがよく分かりますね。他にも、internal affair(内部事情)・internal control(内部統制)・internal communication(内部コミュニケーション)・internal issue(内部問題)などなど、様々な表現にすることができます。
internalの対義語は
冒頭で外に対して「内」と述べました。「内」の英語はinternalであることを学んでいますが、対義語「外」に当たる表現はexternalです。externalも形容詞で「外・外部の・外側・社外の・外国との」といった意味があります。
訳)今週の金曜、外部会議があります。
internalとexternalをあわせて覚えるようにしましょう。
内蔵とは内部に持っていること – built-in
内蔵とは、機械などの内部に接続可能な何かが設けられていることです。例えば、皆さんお使いのスマホにはカメラが内蔵されています。この「内蔵」の英語表現を紹介しましょう。
built-in
日本語でもビルトインという言葉があります。特に、キッチンスペースにあらかじめ棚や調理台が組み込まれた状態などに使われる表現です。
英語ではbuilt-inが「内蔵の」の意味で使われます。さらに「組み込みの・作りつけの」という私たちが使うカタカナ語の意味も持っています。
訳)ほとんどのスマホはカメラを内蔵しています。
訳)通常、コンピュータにはウイルス対策ソフトウェアが組み込まれています。
組み込まれているウイルス対策ソフトウェア=内蔵されている、というニュアンスです。
インターナルの意味 – ビジネス
本記事で取り上げているinternalは、ビジネスでも頻繁に使用される表現です。そこで、ここでは仕事に使われる「社内」といった言い方を紹介します。
ビジネスにおけるinternal
組織などの内部を意味するinternalですので「社内」として使うことができます。例えば、社内スタッフ、社内プレゼン、社内コミュニケーションなど、外部ではなく企業の内部に向かって使われる表現にinternalを使用します。
一方、対義語であるexternalは「社外の」になります。
訳)社内会議で、ようやく来年度の予算が決定しました。
訳)この企業におけるCEOと従業員間の社内コミュニケーションは非常に活発だ。
CEOとは最高経営責任者を指します。風通しの良い環境には社内コミュニケーションの良さが欠かせません。
内線の英語
電話にはそれぞれの部署につながる「内線」があります。内線もinternalを使うのかみていきましょう。
さて、内線電話の代表的なフレーズはphone extension、略してext.として表示されます。他にも、internal line/extension numberで表現することもできます。
internalとinnerの違いとは?
ところで、インナーマッスルと言えば体の深層部にある筋肉の総称です。このインナーという言葉は英語innerから来ており、internalのように「内部の・内側の」や「内面的な」の意味を持っています。さて、2つの単語の違いとは?
インターナルとインナーの違い
in+で始まる言葉は多くありますが、internalとinnerは非常に似ている単語です。internalはよりフォーマルです。そして、innerは感情や思考の面、そして外部と物理的に区別される様子をより表します。
She has an internal beauty.
She has an inner beauty.
どちらも「彼女は内面の美しさを持っています」の意味です。外見ではなく内側からくる美しさであり、それは優しさ、思いやりや誠実さなど人の資質を指します。
インターナル – 医学関連2選
最後に、internalが医学の場でどのように使われる表現なのか紹介します。ぜひ知っておきたい、内臓や内科の話をしましょう。
internal organで「内臓・臓器」
内蔵についてはすでに紹介しましたが、ここでみていくのは体に関するほうの「内臓」です。胸やお腹のなか(内部)にある臓器である内臓は英語でinternal organです。organには臓器や器官の意味があります。
訳)脳、肺、肝臓、膀胱、腎臓、心臓、胃や腸は内臓です。
internal medicineで「内科」
風邪から喘息まで様々な不調に対応するのが「内科」です。内科の英語フレーズはinternal medicineまたはinternal medicine departmentです。
訳)内科は、体の内臓に影響を及ぼす様々な症状を扱います。
まとめ
本記事では、様々な場面に使われるinternalを紹介しました。筆者はイングランドで剣道道場を運営していますが、internal関連のイベントを年に数度企画します。それがinternal gradingやinternal taikaiです。道場内で行なう2級までの審査、そして道場メンバー内でする試合の大会です。
皆さんもオフィス内や参加しているコミュニティ内部で何かがあれば、ぜひinternalを意識して使うようにしてみましょう。
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