「ラピスラズリ」という言葉を聞いたことはありますか?
宝石やパワーストーンに興味があれば、よく知っているという方もいるかもしれません。
「ラピスラズリ」とは、濃い青色をした、複数の鉱物が混ざり合っている石のことです。
深く美しい青色は、人々の心を魅了し、夢や希望、勇気を与える力を持っています。
紀元前から飾り石として親しまれてきたほど歴史が長く、現代でも宝飾品やパワーストーンとして人気を集めている「ラピスラズリ」。
今回は、そんな古代から人々に愛されてきた鉱物「ラピスラズリ」について、石言葉やパワーストーンとしての効果、英語表現を紹介していきます。
「ラピスラズリ」とは?
「ラピスラズリ」の英語表記は、”lapis lazuli”です。
”lapis”は、ラテン語で「石」、”lazuli”は、ペルシア語で「青」や「空」、「天」を意味します。
辞書では以下のように定義されており、”bright blue”とあることから、鮮やかで明るい青色の石を指しているとわかります。
a valuable bright blue stone, used especially in jewellery
特に宝石類に使用される貴重な明るい青色の石
”lapis lazuli”は、和名で「瑠璃」と呼ばれ、珊瑚と同じように、古くから日本人に親しまれてきました。
”lapis lazuli”がどんな色かわからないという場合には、「瑠璃色」と表現するとわかりやすいでしょう。
「ラピスラズリ」ってどんな石?
初めて「ラピスラズリ」を聞いた方は、「どんな石なんだろう?」と思った方も多いのではないでしょうか。
原産地や色味、石言葉など、「ラピスラズリ」が人々に長く愛されてきた理由を探ってみましょう。
「ラピスラズリ」の産地
「ラピスラズリ」の世界三大産地は、アフガニスタンのバダフシャーン州、チリのコキンボ地方、ロシアのシベリア・バイカル地方です。
なかでも、アフガニスタンは世界一の産出量を誇っており、「サリ・サング鉱山」で採れたものは、高品質な「極上ラピスラズリ」と呼ばれています。
チリとアルゼンチンとの国境付近にあるラピス鉱山で採れる、チリ産「ラピスラズリ」は、金箔のようなチップ(パイライト)が含まれており、愛好家や収集家から高い人気があります。
ロシア産の「ラピスラズリ」は、アフガニスタン産と比べると暗めの色味で、金色のチップ(パイライト)が含まれていないのが特徴です。
「ラピスラズリ」に含まれる鉱物
「ラピスラズリ」は、以下の複数の鉱物が含まれる混合物です。
- ラズライト(天藍石)
- カルサイト(方解石)
- パイライト(黄鉄鉱)
- アウィン(藍方石)
- ソーダライト(準長石)
数種類の鉱物によって構成された「ラピスラズリ」が持つ魅力的な青い輝きは、紀元前から「神聖な石」として多くの人々から崇拝されてきた風格を感じさせます。
ちなみに、青色が美しい「ラピスラズリ」は、絵の具の「ウルトラマリン」の原料にも使用されています。
金色を含む鮮やかな青色は、言葉で言い表せないほど素晴らしく、価値があるとして高く評価されてきました。
「ラピスラズリ」の石言葉と効果
聖なる崇高な石「ラピスラズリ」には、「成功」「真実」「崇高」「幸運」「健康」などさまざまな石言葉があります。
人々の幸運を運び、知恵を授けてくれる「ラピスラズリ」は、わたしたちをあらゆる災から守る守護石です。
強力な魔除け石として、パワーストーンの役目を果たしながら、邪気を払い、持ち主を幸運や成功へと導きます。
「ラピスラズリ」の持つ守護パワーは、成功と同時に起こる失敗への恐怖感を取り除き、変化を続け前進することを当然としています。
そのため、持ち主には成功や幸運の前に立ちはだかる、変化や試練を乗り越えるための強い精神力が必要です。
「ラピスラズリが持ち主を選ぶ」といわれるのは、石が持つ強すぎるパワーに負けてしまわないように、という意味が込められているのでしょう。
「ラピスラズリ」は、心も体も元気で、前を向いていられるタイミングで身につけるのがベストといえますね。
「ラピスラズリ」と相性が良いのは?
瑠璃色が美しい、聖なる「ラピスラズリ」は、12月と9月の誕生石として知られています。
(日本ジュエリー協会が定めるのが12月、海外で最も一般的とされるのが9月)
誕生石を身につけると幸運が訪れる、運気が上がる、などといわれますよね。
誕生石に込められた意味や願いを知ることで力が発揮され、一層効果が期待できるかもしれません。
強力なパワーを持つ「ラピスラズリ」と特に相性が良いのが、アメジストとトパーズです。
- ラピスラズリ&アメジスト
アメジストは、神秘的な紫色が魅力の2月の誕生石です。
精神の安定と良好な人間関係をもたらす「紫水晶」ともいわれています。 - ラピスラズリ&トパーズ
トパーズは、「黄玉」の和名を持ち、太陽のような輝きを放つ11月の誕生石です。
新たな縁を引き寄せ、人やものとの豊かな出会いをもたらすといわれています。
相性が良い誕生石を合わせて身につけることで、持ち主にさらなる幸運が舞い込んでくることでしょう。
”lapis lazuli”を使った例文
最後に、「ラピスラズリ」を英語で表現するときに使える例文を紹介します。
”lapis lazuli”を説明するときには、以下のような表現が使えます。
訳)ラピスラズリは鮮やかな青色の石で、特に宝飾品に使われます。
こちらの例文は、価値ある宝石として愛される”lapis lazuli”を表現しています。
訳)古代メソポタミアでは、ラピスラズリは王族の象徴とされ、しばしば王と一緒に埋葬されました。
”lapis lazuli”の美しい瑠璃色を表現するときの例文も確認しておきましょう。
訳)外は光がまぶしく、空はラピスラズリのように青かったのでした。
絵の具の”lapis lazuli”は、ラピスラズリ・ブルーとも呼ばれます。
訳)画家たちは、静かで落ち着いた感覚を呼び起こすため、ラピスラズリ・ブルーの色合いを選びました。
瑠璃色の宝石”lapis lazuli”は、ジュエリーとして高い人気を誇ります。
訳)女王は、ラピスラズリをあしらった見事なペンダントを身につけ、みんなの注目を集めました。
まとめ
古くから人々に愛されてきた鉱物「ラピスラズリ」について、石言葉やパワーストーンとしての効果、英語を使った表現を紹介しました。
「ラピスラズリ」は、英語で”lapis lazuli”と表記します。
”lapis lazuli”の語源は、ラテン語の”lapis”(石)とペルシア語の”lazuli”(青、空、天)です。
青い色が美しい聖なる石として昔から崇められてきた「ラピスラズリ」には、「成功」「真実」「崇高」「幸運」といった石言葉があります。
「ラピスラズリ」は、ときに厳しい試練や苦難を含み、良縁や新しい出会いを引き寄せる強力なパワーを持っています。
石の力に負けないくらい、強く前向きな気持ちになったときは、さらに幸運を呼び込む「ラピスラズリ」を身につけてみてはいかがでしょうか。
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