日本語の「今後ともよろしくお願いします」は、ビジネスでも日常会話でもよく使われる便利なあいさつ表現です。
しかし、英語に直訳できる言葉がなく、「どんなふうに言えばいいんだろう?」と悩んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。
特に、メールの締めくくりや取引先とのやり取りでは、丁寧で自然な英語表現を使いたいもの。
この記事では、「今後ともよろしくお願いします」にぴったりの英語フレーズとその使い方を、シーン別の例文つきでわかりやすく紹介します。
ぜひ参考にしてください!
これで伝わる!「今後ともよろしくお願いします」の英語フレーズ5選

「今後ともよろしくお願いします」は状況によって言い方が変わる表現です。
ここでは、ビジネスでも使える自然な英語フレーズを5つご紹介します。
これからのやり取りを始めるとき
新しいやり取りをはじめる際には、“I look forward to working with you.”がぴったり。
このフレーズは、新しい取引先との初回のメールや、会議後のあいさつなど、これから関係が始まる場面で使える定番の表現です。
直訳すると「あなたと仕事ができるのを楽しみにしています」という意味で、フォーマルながら前向きな印象を与えられます。
“look forward to”のあとは動名詞(〜ing)を使うのが文法上のルールなので気をつけて下さいね。
Thank you for the meeting today. I look forward to working with you.
本日はお打ち合わせありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
It’s a pleasure to connect with you. I look forward to working with your team.
ご縁をいただき光栄です。今後、御社のチームとお仕事できるのを楽しみにしております。
これからも関係を続けたいとき
すでに取引のある相手や、これまで支援をしてくれた方へなら、“I appreciate your continued support.”を使うと良いでしょう。
“continued support(引き続きの支援)”に感謝を伝える形で、「これからもよろしくお願いします」という気持ちを自然に表せます。
“Thank you for your continued support.”も同じ意味ですが、“appreciate”を使うとより丁寧でフォーマルになります。
We sincerely appreciate your continued support and trust.
引き続きのご支援とご信頼に心より感謝いたします。
I appreciate your continued support throughout this project.
本プロジェクト期間中も変わらぬご支援をいただき、ありがとうございます。
協力をお願いしたいとき
業務上の協力関係がある相手に向けて「これからもよろしく」という気持ちを伝える際には、“Thank you for your continued cooperation.”が適した表現です。
「ご協力ありがとうございます」に「今後も引き続き」というニュアンスが自然に含まれます。複数人に向けたメールなどにも使いやすい実務的な表現です。
Thank you for your continued cooperation on this matter.
本件につきまして、引き続きご協力のほどよろしくお願いいたします。
We value your partnership and appreciate your continued cooperation.
御社との協力関係を大切にしております。今後とも変わらぬご協力をお願いいたします。
良い関係を保ちたいとき
少しやわらかく、対等な関係やチームメンバー、社外パートナーとの距離を縮めたいときは“I hope we can continue working together.”という表現がおすすめです。
「これまで通り、これからもよろしく」というニュアンスを自然に伝えられます。固すぎない言い方なので、社内外問わず広く使えます。
It’s been a pleasure working with you. I hope we can continue working together.
ご一緒に仕事ができて嬉しかったです。今後も一緒に働けることを願っています。
I’ve really enjoyed collaborating with your team. I hope we can continue working together.
御社のチームと協力できてとても楽しかったです。引き続きご一緒できると嬉しいです。
新しい関係を築いていきたいとき
初めてのやり取りや、挨拶メール、オンライン会議の後など、これから関係を深めていきたいという場面に最適なのが、“I hope to build a good relationship with you.”です。
「良い関係を築いていきたい」と丁寧に伝えることで、前向きな印象を与えることができます。少しフォーマルでありつつ、好印象を与える表現のため、ビジネスシーンはもちろん、個人間のやりとりでも使えます。
I hope to build a good relationship with your team moving forward.
これから御社のチームと良い関係を築いていければ幸いです。
As this is our first time working together, I hope to build a positive and lasting relationship.
今回が初めてのご縁となりますが、良好で長く続く関係を築いていければと思っております。
ビジネスメールで使える「今後ともよろしくお願いします」の結びフレーズ

メールの締めくくりで「今後ともよろしくお願いします」と伝えたいときは、直訳ではなく、英語らしい自然なフレーズに言い換えるのがポイントです。
ここでは、ビジネスメールでよく使われる丁寧な表現を、場面別にご紹介します。
返事をお願いしたいとき
相手からの返信を丁寧に待つ気持ちを伝えたいときの定番フレーズは“I look forward to hearing from you.”。依頼や提案のメールの結びにぴったりです。
If you have any questions, please feel free to contact me. I look forward to hearing from you.
ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。今後ともよろしくお願いいたします。
何かあれば連絡してほしいとき
「よろしくお願いします」とは少し違いますが、相手に安心感を与える締め言葉としてよく使われるのが“Please let me know if you have any questions.”です。柔らかく丁寧な印象を与えたいときにおすすめです。
Please let me know if you have any questions or concerns. Thank you for your continued cooperation.
ご質問やご不明点がありましたらご連絡ください。引き続きよろしくお願いいたします。
感謝の気持ちを伝えたいとき
これまでのやり取りに対する感謝を込めながら、「これからもよろしく」の気持ちも自然に伝えられるのが“Thank you again.”です。関係ができている相手には親しみある印象になります。
Thank you again for your time and support. I look forward to continuing our collaboration.
改めて、お時間とご支援に感謝いたします。今後ともよろしくお願いいたします。
まとめ
「今後ともよろしくお願いします」は、日本語ではとてもよく使われる便利な表現ですが、英語にはぴったり同じ意味の言葉がありません。だからこそ、状況に応じて適切なフレーズを選ぶことが大切です。
これから関係が始まるとき、すでに築いた関係を続けたいとき、協力をお願いしたいときなど、それぞれに合った英語の言い回しを使えば、丁寧で気持ちのこもったコミュニケーションができます。
英語で「よろしくお願いします」を伝えるには、直訳ではなく、相手への思いやりや前向きな気持ちを表すことがポイントです。今回紹介したフレーズを参考に、あなたの言葉で自然に伝えてみてください。
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